質問2)好きなようにやりなさい?
「いろんな事やれ」っていったのに…
「なんでも挑戦しなさい」「失敗を恐れずに行こう」
学校では多くの先生が生徒にこの言葉を伝え、多くの管理職が先生にこの言葉を伝えます。
以前、ある生徒がふとしたときに私にこんなことを言いました。
○○先生は、自分たちで考えて何でもやりなさいと言ったから、学年委員
会の企画であるレクリエーションをやりたいですと話したんです。そうし
たら、そんなの学校でやってはいけない、無理だって言われました。ひど
くないですか?
また、ある音楽の若手先生と話していた時にこんなことを聞きました。
文化祭で合唱コンクールを行う際、もっと流れをスムーズに変えたいと思
って企画を作ったのですが、管理職の先生に、そんなの大変だよって軽く
却下されたんです。大変なのは私だけで、他の先生の負担はほとんどない
し、生徒にとってもその方がやりやすくなると思うしモチベーションが上
がると思うのに。最悪ですよ、普段から例年通りはやめましょう、とか言
ってるのに。
「なんでも」は、それを言った人の経験則の範囲内
基本的に、「好きなようにやれ」「なんでもやれ」と言う人は、そこまで深く考えてその言葉を発していません。こういう言葉を言う管理職や先生ってなんか響きが素敵だからそう言っているだけの人が多いです。
なぜかというと、
なんでもやれ、の「なんでも」は、それを言った人の経験則の範囲内のことだからです。だから、「その人の経験則」、言い換えれば「その人の常識」に合わないと「なんでも」の意味が崩れてしまうわけです。
言われた側のあなたへ
生徒の場合
そういうものだと理解した上で、「あぁ、なんでもじゃないじゃん」と
思ったら、その人には最低限の提案だけもっていくようにするといいで
す。その人のことで悩んでいる時間がもったいないですから。生徒から
したら先生はたくさんいます。相談する相手を選びましょう。
先生の場合
管理職は選べないですので、アイディアは貯めておいて、機会をまちま
しょう。何度か相談すれば折れてくれそうな管理職であれば、ぐいぐい
提案を続けるのも悪くないかも知れませんね。
言う側のあなたへ
「好きにやっていいよ」と言った後で、「けど実現が難しそうな提案の場合は具体的にどうするかを聞くからね」と言って、伴走する旨を伝えるといいです。さらに、自分の経験則外の提案があっても、まずは真摯に受け止め、話を聴くことからスタートしたいものです。
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