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【映画】『君が落とした青空』鑑賞レビュー(福本莉子を最大級に輝かせてる、福本莉子のための作品。その1)。

 はじめに

 今回、初めて、「見出し」をつけての文章に挑戦します。
 やっと着手できた、映画の鑑賞レビュー記事。
 この第1回は、「君が落とした青空」。
 今回は、主演を務める「福本莉子さんに光を当てる」目線で綴らせて頂きます。それと、福本さんは自分の「推し女優」の一人ですので、とも申し添えておきます(それを踏まえて拝読して頂ければです)。

 鑑賞は「2回」させて頂いてます。また、後日に「3回目」をさせて頂く予定でいます。
 (1回目は「2月24日木曜日、TOHOシネマズくずは、スクリーン1[TCX]。
 2回目は「3月2日水曜日、TOHOシネマズ梅田、スクリーン10)

 本文の終盤で、主題歌である、まふまふさんの「栞」にも言及させて頂きます。
 では、鑑賞レビューを進めさせて頂きます。

 鑑賞レビューの要旨(「Yahoo!映画」での自分の鑑賞レビュー)

 まず、今回の鑑賞レビューの記事執筆にあたり、この記事をアップの5日前(3月9日水曜日)に執筆させて頂いた、「Yahoo!映画」での自分の鑑賞レビュー記事のリンク添付からさせて頂きます(「Yahoo!映画」での執筆内容が今回の鑑賞レビューの「土台」になりますので、まずはリンク添付の内容を拝読した上で、鑑賞レビュー記事の拝読を強く推奨です)。




 いま、リンク添付させて頂きました、「Yahoo!映画」での鑑賞レビュー記事。
 はい、こう感じた人間、結構いるのではないでしょうか?

 「福本莉子を『絶賛』『ベタ褒め』でしょ?」

 はい、「ベタ褒め」であることを否定しないですし、「絶賛」というか、少なくとも「とても高く評価している」ことははっきりといえます。




 この、福本莉子さん。自分が彼女に初めて出会った作品は、『思い、思われ、ふり、ふられ』(通称「ふりふら」)でした(鑑賞は「2020年8月~9月」)。
 このときの鑑賞レビューを、参考資料としてリンク添付させて頂いてます。「推し女優」になったきっかけですし、彼女にとっては、この「ふりふら」及び『しあわせのマスカット』が「表現者としての出発点」になる、そこからの成長ということも含めてですね。

 (公開順「ふりふら」→『しあわせのマスカット』→『君が落とした青空』)
 (撮影順『しあわせのマスカット』→「ふりふら」→『君が落とした青空』)


 参考資料としての「予告編動画」「スペシャルMV」「実結編動画」

 執筆を進めるうえでの参考資料として、本作品の「予告編動画」(動画1)、「スペシャルMV」(動画2)、及び「実結編動画」(動画3)を、リンク添付させて頂きます。
 ちなみに「スペシャルMV」は、後述でリンク添付及び言及をする主題歌のフルサイズ動画の半分ほどのサイズです。
 「実結編動画」としてるのは、本作品での役名が「水野実結」だからです。






 本作品について、実は、昨年の「映画の日」(12月1日)に、アニメ映画『ソードアートオンライン プログレッシブ 星なき夜のアリア』を鑑賞後に、作品の公開予定日自体は把握していました。ただ、そこからコロナ感染拡大の影響で、予告編自体は鑑賞できていなくて、YouYubeで予告編を観るだけにとどまっていました。
 説明を補足する意味合いを含めて、「ふりふら」での、福本さんが演じた由奈に特化した「スペシャルMV」(動画3)も併せてリンク添付をさせて頂きます。




 特に、(動画3)での「0:21~0:28」「0:32~0:37」。
 福本莉子さんの「スクリーン映え」の象徴的場面、と自分は感じてます。
 アニメでだと「スクリーン映え」を意図した場面がつくりやすいですけど、実写はそれがなかなか難しい。だからこそ、この「絵になる」瞬間に、自分はとても心を揺さぶられたんですよね。
 では、話を進めていきましょう。


 なぜ自分は、福本莉子が「推し女優」の一人になったのか

 「ふりふら」の鑑賞レビューで、自分はタイトルを、下記のように示しました。
 「王道青春映画。立体的な浜辺、疾走感の福本」。
 もともと浜辺美波は「推し女優」の一人で。「賭ケグルイ」シリーズは、特に楽しみに観させて頂いていますし。
 「ふりふら」は、「絶対に観たい!」と思っていた作品でした(原作は未読。ちなみに後にアニメ版も鑑賞。それぞれに素敵な作品なんですよね。後に原作も、少しずつですけど読み進めていった感じです)。

 「ふりふら」を観たいと思った理由は、大まかには2つ。
 「青春映画が大好きだから」、「主演が浜辺美波だから」。
 (「浜辺美波」+「青春映画」=「外れはないはず!」。)

 ですけど、見終えたとき、勿論、作品自体がとても心に響いたのですけど、それと共に、自分の中での大きな収穫が、
 「『とても素敵な原石』に出会えた(それが「福本莉子」)。」
 でした。そう、事実上の「処女作」にして「推し女優」の一人になった。

 「ふりふら」のレビューで、自分は、下記のように綴らせて頂いてます。


 ですけど、この作品を通して、浜辺美波と同等以上に心を惹かれるのが、由奈役の福本莉子です。最初は「手探り感」が正直否めませんでしたけど、特に、物語中盤での「これからは、私をもっと頑張ってみたい」の言葉(この直後に夏祭りの場面。いわばこの言葉から物語が一気に動いていく)を機に、役と共に福本さんが大きな成長を遂げていきます。
 音楽に例えれば、「Aメロ→Bメロ→間奏、Cメロ→ラスト」だと、曲が進むにつれて輝きを放っていく感じです(特にBメロのサビ部分以降)。特に、由奈が朱里と階段で2人きりになる一連の場面、そしてそこから、理央からの告白を受ける場面での福本莉子は、この作品内で誰よりも最高に輝いて映りました。
 いわば福本莉子は、作品に「疾走感」を生み出せる。そして「頭のよい人」と思うのです(「吸収する力」「感じ取る力」に人一倍優れてると映る)。特大の潜在能力と伝わるので、一映画ファンとしては「長所を伸ばして、大きく育って欲しい」。3年後の福本莉子は、自分にどのような世界(引き出し)を提示してくれるだろうという「わくわく感」が、この作品を見終えての最大の収穫です。特に由奈が福本さんだったからこそ、この作品の世界がとても素敵になった。
 恐らくこの「ふりふら」が「原点」になると想像ですので、壁にぶつかることも恐らくあるかなですけど、その際は「原点に立ち返って欲しい」と思います。
 (出典:「Yahoo!映画」『思い、思われ、ふり、ふられ』ユーザーレビュー[2020年9月5日])
 [https://movies.yahoo.co.jp/movie/368118/review/578/]



 そう。いま、引用部分の一部の文章を「太字表記」させて頂きましたけど、「『福本莉子』という表現者」を簡潔かつストレートに形容すれば
 「『表現者IQ』の権化」
 と映ってるんですよ(ちなみに浜辺美波は「不世出の天才」であると映ってます)。

 ある作品を見始めるとき、それは「無色」である。でもそれが、物語のある部分を境に「輝きを放ち始める」感じになり、その輝きは「間奏→Cメロ」になって一気にボルテージを上げて、見終えたときには「最高の輝き」になっている、それは「福本さんの独特の個性、感受性」があって成立できる。
 いわば、感覚的にはそのような感じなんですよね。これは、「ふりふら」でも『しあわせのマスカット』でもそうでした。

 この感覚は、(後述でもう少し深く言及しますけど、)本作品である『君が落とした青空』でも、大枠ではそうです。それと共に、「これからがより楽しみ」という想いを、より一層強く感じました。


 「表現者IQ」及び「スクリーン映え」~福本莉子の「2つの長所」~

 前述の「ふりふら」の鑑賞レビューの引用文の中で、

 「福本莉子は、作品に『疾走感』を生み出せる。そして『頭のよい人』と思うのです(『吸収する力』『感じ取る力』に人一倍優れてると映る)。」

 と述べました。この想いを「より確信にした」のが、自分にとっての本作品の解釈、位置付けです。
 正直、作品そのものでいえば、確かに「青春映画」ではあるのですけど、「王道的な青春映画」とは性質を異にしています。それ故に「観る人間を選ぶ」感じですし、物語の細かい部分で粗がない訳ではないかもなあ…、とも感じます。
 ですけど、それを補って余りあるほどに「5人の主要な出演者の熱演」がきらりと光りますし、それに「福本莉子の長所が最大級に強調されている」、それが伝わるだけでも、「この作品に出会えてよかった」と強く感じます。

 (1)同世代では恐らく唯一無二といえる「表現者IQの高さ」

 はっきり述べます。正直恐らく、福本莉子よりも「表現者としての素質」(「資質」ではないので留意が必要)に恵まれてる人間は、同世代だけでも恐らく両手で足りないほどいるでしょう。ですけど、彼女にはそれを補って余りある「唯一無二の長所」を持っている。そしてその「長所」は、恐らく限られた人間にしか授かれない貴重な資質である。
 そう、それが「表現者IQ」、つまり「表現者としての『頭脳の回転のよさ、判断能力』」です。「福本さんらしさ」をより示すための言い方でだと、
 「その時々での『最適解』を表現する能力に人一倍優れている」
 といえば、より伝わるかもです。

 それがこの作品でだと、「表情の細かい表現」「声のトーン、強弱」で特に示されてると映ります。声の部分でだと、福本さんは確かに元来の「声質」に恵まれてる部分は少なからずあるかなとは思いますが、トーンの的確さで、人物像や物語に「より強い説得力」をもたらしてると映るのです。

 (2)「スクリーン映え」

 これは「映画館のサイズの大画面だからこそより輝いて映る」というニュアンスです。テレビの画面サイズでは収まりきらない(画面の大きさに加えて、映像技術的なことを含めてです)というニュアンスと解釈頂ければと。
 本作品。同じ場面が4回ある(繰り返してる)のですけど、そのうち「3回目」及び「4回目」で、(「青春映画」の代名詞といえる)「走る場面」があります(これとは別にもう1回、つまり「走る場面」が3回あります)。
 「走る場面」。「青春映画」の場合、主演(あるいはヒロイン)の女優の個性がにじみ出る場面と解釈してますけど、福本莉子が「スクリーン映え」すると強く感じる場面が、まさにそれです。特に「4回目」、つまり髪を結んでの走る場面の福本さんは、まさしく「報われて欲しい!」と思う場面になっています。
 (「走る場面」の美しさ云々は、「走る速さ」のことを示してるのではない、と申し添えておきます。)

 そう、「福本莉子」という表現者って、「頭がよい」ことと共に「ひたむき」さも魅力なんですよ。「100」で投げたら、「150」で応えるみたいな感じで。それ故におのずと、物語に「疾走感」を生み出せる(勿論、役柄によるかもだけど)。それをより顕著に表出させようと、今回「走る場面」を3回用意したのかなと想像しています。


 福本莉子の「唯一無二の魅力」が凝縮の「1シーン」

 で、「福本莉子」という表現者が持つ「唯一無二の魅力」が凝縮された「1シーン」(「奇跡の一枚」ともいえる)があります。その場面がある「スペシャルMV」を改めてリンク添付させて頂きます。




 そう、まさしく「この一場面」!ごめんね、「優勝」!これに尽きる!
 (「スペシャルMV」では「1:15」、「予告編」では「1:25」が該当の場面です。)
 作品中では「いや、修弥、起きて!御願い、起きて!」と叫んでいます。それも、だんだんボルテージを上げていくような感じで。
 そう、「魂の叫び」。「切実さ」が伝わるし、それでいて「うるさくない」んですよ。「ほんものの涙」であることをも含めて。
 で、それでいて、この表情!もう「3次元」でこれって、絵になるでしょ?と。

 「御願い、どうか実結が報われて!このままで終わったら、かわいそうだよ!」
 この場面、「祈るような思い」で自分は観ていました。

 「表現者IQ」「ひたむきさ」「スクリーン映え」。
 これを高次元で備えてる、福本莉子だからこそ叶った「珠玉の1シーン」と映るのです。

 本作品は、自分は
 「福本莉子の魅力を最大級に輝かせてる、福本莉子のための作品」
 (「福本莉子ありきの作品」ともいえる)
 と解釈してます。
 粗削りさは正直まだあるけど、それを補って余りある「きらりと光る長所」が伝わる。そう、「伸びしろ」を感じる意味でも、「これからがとても楽しみな表現者」と感じるんですよね。
 「『座長』のオーラは正直ほとんどない」、でも「『主人公』のオーラはとても伝わってくる」という独特さを含めて。


 こうして執筆していて、既にこの時点で想像以上に長くなってしまっています。
 では、続きを(その2)にて綴ります。(その2)では、主として「主題歌について」や「福本莉子に願うこと」についてを綴らせて頂きます。

 (3月17日に追記:一部の文章に修正を加えています。内容的に大きな変更はないですけど。)


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