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多様なものを多様なまま許容して包括する生き方・はたらき方

最近,自分の核となる部分に,「ふわっとぐちゃっとを許容し合える社会で生きたい」という思いが居座っているのを感じます。前回の記事でも,そのままのタイトルで書きました。

前提として,ふわっとぐちゃっとした状態で,社会で活躍するのは難しい,という事実があります。

ビジネスは,ニッチな分野で,他社よりも特化した強みがないと生き残れません。

慈善活動も,誰向けにどのような活動をするか,具体的に分かりやすく説明できないかぎり,助成金や寄付金,各種サポートは得られません。

教育も,科学も,それでどういった効果が出ているのか,測定等して可視化できる状態にすることが求めらています。

そもそも行政サービスを受けるためにも,性別を男か女のどちらかで登録したり,婚姻時に姓を登録したり,自分の事業を税務署や労働局の定める分類で登録したりする必要があります。

人が社会の中で生きるためには,分かりやすくあることが求められます。そのために,人が用意した分類に従って区分けされ,数値化され,評価されながら生きることが求められます。また,先人たちがそうして生きてきたプロセスの一部も,「慣習」「フレームワーク」「モデル」などとして固定化することで,一層の効率化が進んでいます。

これらはもちろん大切なもので,もしこれらの基準がない世界では,すべてがあいまいで,不安定で,混沌としています。そこは不便で,困難が大きい世界だと思います。

しかし,世の中のあらゆる現象は,多様であり,無限であり,白黒はっきり分けられるようなものはほとんどないはずです。その中で,効率や安定のために分類をしたり基準を作ったりすると,必ず何らかの歪みが生じているはずです。

この歪みによる痛みに苦しむ人も少なくありません。分類できないまま取りこぼされる人もいます。マジョリティーの分類から取りこぼされた人たちは,この分類上では,よくて「マイノリティー」となり,ひどければ認識されないまま「存在しない人」になります。

分かりやすさや効率化が重要な一方で,そのために苦しんだり「存在しない人」ができてしまうこの社会を,何なんだろうと思います。苦しみの程度は人それぞれ,ケースバイケースですが,現代は多くの人にとって,多少なり何らかの生きづらさがあるように感じます。せっかく生きているのに,なぜみんな生きづらく生きなければいけないのでしょう。もっとラクに楽しく生きたいものです。

「私が何でも,あなたが何でも,今ここで,こんな感じの私がこんな感じのことをしていて,今そこで,そんな感じのあなたがそんな感じのことをしていて,それでだいたいよさそうなら,それで十分だね」と,社会全体で受け入れ合えると,どれほど生きやすいでしょうか。

わかりにくさによる不便さや混乱は間違いなくあると思います。それでも,わかりやすさのために何かを切り捨てたり,形を無理矢理変えさせたりするよりは,価値高いことではないかと,私が私としていられることや,ソレがソレとしていられることは,本来この世で最も価値高いことではないか,と,そう感じています。

あるがままに生きることは,本来きわめて自然なことに思います。種(しゅ)の生存戦略としても,個々が多様に複雑に広がることは,きわめて有利なことにも思います。

あいまいなままでも,そのままを,包括する(インクルーシブ)。

それで生じるたくさんの不便さも,許容し合って,助け合いながら生きていける社会。そういった世界で生きてみたいです。

そのために自分ができることは何か。まだまだ試行錯誤ですが,現在,公園花壇を地域にひらいて使う「いきちか花壇プロジェクト」を行っています。

公園というのは本来誰でも使ってよい場所です。しかし実際は,環境・雰囲気や構造物などの影響か,一部の人にしか使われていません。そのため,まずは,

  • ここはみんなの場所であるという広報活動

  • 地域の方を巻き込んでの花壇活動

  • 花壇活動を通じて自然や価値観などの多様性に触れ,それらを受け入れる雰囲気づくり

  • 公園に行くことができない人でも関われるようにインターネットでの発信

などを行っております。
ですが,対象が広くてわかりにくい活動のため,助成金を得るのも一苦労です。そもそもとして目指しているのが,受け入れ合い,助け合える社会なので,助成金のみでなく,個人の方などから助け合いの気持ちでご寄付いただける状態が理想です。

多様なまま,あるがまま生きられる社会,今よりも生きやすい社会を目指して活動する「いきちかクラブ」を,どうかご支援のほどよろしくお願いします。クレジットカードは100円から,PayPayと銀行振込は1円から可能です。

そして,ご自身にあった形で,ぜひ一緒にプロジェクトに関わってください。



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