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なんでも許しすぎる私は全然やさしくなんかない


大抵のことを、なんでも許してしまう。


身内( 友達や恋人や家族) に対して
「絶対に許せない」と怒ったことが大人になって恐らく一度もない。

子どもの頃はもっとあったのにな。
色んなことに怒ったり拗ねたり、言い合いしたりしていたのにな、と思う。
ちょっとさみしい。

今は、
見知らぬ他人だと許せない一線ってあるのに
身内になると、大抵のひどいことも受け入れてしまう。

勿論、すんなり受け入れるわけではないけれど
大人なりに、落ち込んだり泣いたりしながらも
最後は、まあ許すか、となる。


でもこれは優しいとは全然違う。


周りからは、心が広いとか、大人だとか
優しいとか、出来た人だとか、いい風に言われる。


その度に違和感があって、
それはなんでだろうと考えると、別にわたしはきちんと納得して許しているわけではないのだ。
納得しきれない事も、受け入れてしまうのだ。

その理屈で言うと、結局受け入れているだけで、心のどこかでは許しはしていないのかもしれない。

・色んなことを過度に期待せず
 適度に諦めている。

・自分の価値とかを手放しに評価できない
 自己肯定感の低さ。

・大切なものを失いたくないという
 人に対しての依存の気持ち。


許しすぎてしまう理由はこれに尽きる。


ある一線から先は、人に対して諦めている。
信じていないのとはまた違う。
人間だからそういう時もあるよね、と大きく期待し過ぎないようにしている。
だから裏切られる事があっても、まあそんなもんか、と諦めてしまうのだ。
心が広いと受け取られがちだけど、よくよく考えると冷たいのかもしれない。


自己肯定感が低いから、譲歩してしまうし
大事な人がいなくなる事が怖いから
受け入れる。

全然、優しくなんかない。
むしろ、自己中心的なのかもしれない。


でも、わたしは今日も穏やかなトーンで
ニコニコしながら営業先での失礼を許すし

浮気がバレた時の彼氏の焦った言い訳を
呆れながら苦笑いして聞くし

それを友達に、大して辛くないことのように
ネタっぽく笑ってはなす。


そうやって自分を守っている。
ほかを許すことで自分を守っているのです。





#コラム
#エッセイ
#自己肯定感
#日記
#HSP

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