開店祝いのお花 『花のあるストーリー』★2★
2018年4月の終わりの金曜日。「近所にすてきなカフェがオープンした!」という情報をインスタ経由で得たので、妻のマリネコさんとさっそく行ってきました。カフェの名は『星星峡』。東京府中市にあります。
この日のマリネコさんは椎名林檎さんのライヴ@東京国際フォーラムに行く前なので黒猫ファッション。私はお留守番だからふつうのファッション。
入り口にはきれいなお花がいっぱい。カフェの扉を押すと、花と木と料理の香が入り混じったわくわくする香り。2人なのにとても広いテーブルに通してもらえました。店員さんが固く見えるのは気のせい? オープンしたての初々しさが、とても四月らしい。こんなカフェが近所にできるなんて!
お昼時だったので食事をすることに。好物のガレットがありました。妻は「ねぇ、わたしお腹すいてないからさ、ガレット1つ注文して半分ずつ食べようよ」って誘ってきましたが、ほぼぜんぶ食べられちゃいました!
この日、星々峡では写真展も催されていて、テーマは『旅』。カフェで催し物があるとお得感すごい。インスタやTwitterを見ると、このイベントに関する写真家さんやお友達のコメントを見つけることができました。スマホとSNSのおかげで、世界のつながりがリアルタイムでハッキリと分かります。
お店を出る際に、雑貨についてあれこれ詳しく教えてくれたカフェのお姉さんが私と妻を追いかけて来て言いました。
「ここのお花、よければ持って行ってください!」
ここのお花とは店の外、入り口に飾られている開店祝いの花たちのことです。
「このままだと枯れちゃうので。ほら、もう少し——」
この日は4月にしてはかなり暑くて、強い日差を受けてそのいくつかは萎れ、茶色になりかけていました。
「ありがとうございます!」
お言葉に甘えて、頂いたビニール袋にまだ元気が少し残された花を選んで摘んで、自宅に持ち帰りました。さっそく家に戻って水をやると、花たちはいきなり元気を取り戻しました。もちろん私たちも元気になったのは言うまでもありません。
第2話あとがき
(1)ある人が開店祝いとして、仲間(星々峡)に花を贈る
(2)店のスタッフが喜ぶ
(3)スタッフが客にその花を持ち帰ってもらう
(4)客たち(たとえば私と妻)が喜ぶ
(5)客の一人(私)がもらったことをSNSに表現にする
(6)その表現を観た人が、誰かに花を贈りたくなる→(1)へ
(5)の部分はいろいろだと思います。写真を撮ってインスタにしてアップする人もいるだろうし、詩にする人もいるかもしれない。
私は(5)の段階で、この『花のあるストーリー』という形にして、自分の届けられる人にnoteやFacebookやtwitterを通して届けたいと思いました。その結果(6)が生まれて、世界に別の、新しいストーリーが生まれるかもしれない。
実際、自分自身、このお店を出た直後に、花屋さんへ行って花束を買いました。その次の4月21日も別の花屋さんで花束を買いました。花について文章を書いていたら、花のあるストーリーを自分でもつむぎたくなりました。
このカフェには今でも(2022年7月)よく行きますし、とても幸せな時間を過ごさせてもらっています。当時はいなかったフクロウちゃんたちもいて、よりにぎやかになっていますので、チャンスがあったらぜひどうぞ!
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