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8/4

5:37起床。

天気は晴れ。
匂いが薄い。
土も空も、何もかも。

「普通」と「理想」は同義語である。

良くない夢を、見た気がする。

良くない、というからには、
良い夢ではなかったんだけど、
何というか、悪いわけでもなかった気がする。

幽霊。
幽霊がどうとか、のたまっていた。
パートナー曰く。
そんなこと、いったっけ。
いったとしたら、深夜に。
レム睡眠の、道中に。
僕は、未だ旅の途中。

幽霊=悪夢?
僕は、呪われている?
いやいや、そんなことは。
なぜなら、夢による不快感は無い。

僕は、祝われている?
幽霊に。
良くないものに。
幽霊は、良くないもの?
良くないものって、何?

良くない者とは、僕である。
欲がある者とは、僕である。
僕には、欲がある。

生きたい。
逝きたい。
僕は、戦っている。
どちらと?
どちらも?
ワイルド・サイドを行け?
マイルド・サイドを行け?
嗚呼毎度ありがたし……。

もう、だめだ。

嘆息。
嗚咽。
そして、吐露。

もう、だめだ。
僕は、もうだめだ……。

こうなってしまったら、終いだ。

深淵の淵。
奈落の底。
浮世は、地獄。
夢も現も、ありますまい……。

ではでは、常世は良きとこかな?
さてさて、それはどうでしょう……。

浮世は、この名の如し「変わりゆく世」。
常世は、その名の如し「変わらざる世」。

浮世。
憂き世。

僕は、憂う。
世を。
僕を。

変わらないものが、ほしかった。
変わりたくなんて、なかったよ。

でも、
変わらないと、いけないんだ。
それが、
「変わりゆく世」のルールだ。

人間という仕事を与えられて どれくらいだ
相応しいだけの給料 貰った気は少しもしない

いつの間にかの思い違い 「仕事ではない」 わかっていた
それもどうやら手遅れ 仕事でしかなくなっていた
――BUMP OF CHICKEN『ギルド』より

僕は生きている。
なぜなら、
僕は生物だから。
生きている物。
生きている者。
生きているものは、生きることが務めだ。
勤めは無いけど、務めはある。
こんな僕にでも、務めがある。

ずっと、理由が欲しかった。
死んでもいい理由を。
生きてもいい理由を。
ずっとずっと、僕は。

けれど、見つからなかった。
見つからなかった末が今だ。

良くない夢を、見た気がする。
だから、もういいんだ。
それについては、もう。

僕は、いかないといけないんだ。
行かないと?
逝かないと?
僕は、生かないといけないんだ。

さあ、今日も。
ワイルド・サイドを行け。


註:『ワイルド・サイドを行け』は、GLIM SPANKYの楽曲。「嗚呼毎度ありがたし」は、米津玄師『クランベリーとパンケーキ』より引用。

ワイルド・サイドを行け/GLIM SPANKY(2017年)

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