12/27。明日からのお楽しみについて。もしくは、今日を生きるための糧について。

6:00起床。

天気は曇り。





……。
……。
……。


「そろそろ、だね」


ふいに、声がした。


男の子?
女の子?


その正体は、わからないけど。


……。
……。
……。


「わからないの? おバカさん、おバカさん」


誰かさんは、くすくす笑っていた。


いつまでも、いつまでも、笑っていた。





今週は何をしていたのか、あんまり覚えていない。今週で仕事が大詰めだったので、ものすごく忙しかったから。うちに帰ったら、何をする気にもなれず、すぐに布団にもぐり込んでしまう、そんな生活。朝になっても、なかなか起きれなかった。それでも、今週は1日も休まなかった。体力の無い自分が、よく持ちこたえたものだと思う。ようやく、今日で仕事納めだ。


疲れは溜まりに溜まっているので、できれば、もうちょっと寝ていたい……。でも、そういうわけにもいかない。社会人っていうのは、大変なんだな。9月まで半年以上働いていなかったから、なおさら、そう思うよ。やれやれ、まっとうに生きるって、大変だ。……いや、本当に。ここぞとばかりに、このことばを使わせてもらうよ。


まあ、でも、僕は事務員(正確には、事務補佐員)なので、年末年始は休みだ。やっほい。社会人なのに、一週間も休みがもらえるなんて。……パートナーも、そうだったらよかったのにな。何せ、パートナーの仕事は、盆も年末年始も、関係ないので。つまり、大晦日も元日も仕事。だから、仕事納めという概念も無い。それは、きっと、パートナーに限ったことじゃないんだろうな。……うん。ここ一週間、僕はほとんど何もできなかったから、その分、労ってあげたいと思う。


そういえば、と思う。うっかり忘れるところだったけど、僕は明日からしばらく帰省する。めずらしく、兄夫婦も帰省しているらしいので。兄さん、パートナーに会いたがっていたけど……。ごめんね、パートナーは仕事なんだ。パートナーも残念がっていたから、僕から伝えておくよ。


しばらく、とはいったけど、大晦日にはうちに戻ってくる予定だ。せっかく、結婚したんだもの。年越しは、パートナーと一緒にしたい。実家以外で年を越すなんて、生まれて初めてだ。大晦日は、パートナーは仕事だから……夕食、作って待っていよう。何がいいかな。やっぱり、そばかな。それとも、パートナーの好きなものにしようかな……。


……おっと、いけない。明日からのことに思いをはせているけど、今日はまだまだ終わっちゃいないぜ、僕。きっと、最後まで忙しいんだろうな。……でも、今日はパートナーが休みだから。うちに帰ったら、すぐパートナーに会える。それを糧に、今日は生きることができそうだ。……うん。仕事納め、いってきます。

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