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和の意匠06 取扱注意!《つぼつぼ》 | お茶を通じて学べること 番外編

日本人は「もふもふ」とか「ふかふか」とか「ほわほわ」とか、繰り返しの擬態語が好きですよね。
「ぺこぺこ」 「ふわふわ」 「るんるん」 「しとしと」 などなどいくらでもでも。

ご先祖さまも同じようです。

つぼつぼ

最初にみたときは、目が文字を正確に捉えられずに、「ぶつぶつ」と読んでしまい、仏像の螺髪のようなものかしらと想像しました。

つぼつぼ、こんな図柄です。

なんの意匠でしょう?
小さな食器だとか、おもちゃだとかいわれています。

さて、このつぼつぼですが、配置が流派によって異なるようです。
流派に属されている方はお気を付けください。

またある程度お稽古が進まれた方が、所持を許されると
聞いたこともあるので、そちらもお気をつけて。
(所属されている流派にご確認ください)

こういう地雷がね、古くからある諸芸の敷居をね、
高くしてしまうんじゃないかしら…なんてね

さて、つぼつぼは、三千家の祖、千宗旦が千家の替紋としたそうです。 

一文にわかりにくい単語が複数出てしまった。

千宗旦:利休の孫。
三千家:宗旦の三人の子による表千家、裏千家、武者小路千家の3つの流派。裏千家は茶道の最大流派。
替紋:常に用いる家紋、定紋にたいし、略式に用いる家紋。

なるほど、三千家にとって大切な文様なんですね。

つぼつぼの背景がわかれば、地雷の意味も多少は理解できます…
しかしながら、その情報にアクセスするまではわかりようがない。
そういう情報って茶道に限らずたくさんありますね。
追い付きません。

多様化の時代にこういったわかりにくいルールは、どうなっていくのでしょうかね~。

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