期待値が低いと幸せになれる
東大卒の人生を考える会さんや、イブリースさんが、東大卒は幸せになるのが難しいとブログ記事で論じている。私は過去の記事で二つの仮説をたてた。
・IQが高すぎると上手くいかない人間関係も出てくる
・周囲からの期待値が高すぎる
どちらかと言えば、2番めのほうが要因としては大きいように感じる。
私の場合、小学校の頃に母親から勧められた大学は「三重大学と関関同立」だった。なので、そのような大学を合格すれば、とりあえずは良いのかなと思っていた。だが、高校生になって模試を受けたら、三重大学も関関同立も楽勝のA判定、旧帝大(東大京大は除く)や早慶も狙える偏差値だった。
人間心理には、「アンカリング効果」というものがある。最初に言われた金額や目標がアンカーとなり、それを基準にして物事を考えるようになるのだ。なので、最初の「三重大学、関関同立」を遥かに超える慶應経済合格、コンサルティングファームで東京で働くというのは、私にとっては大成功だった。無理に難しい大学を言わなかった母親には感謝したい。
しかし、開成高校の生徒はどうか?彼らは東大・国公立医学部・海外一流大学が当たり前というハードルがある。そのため、東大に合格しても「当たり前」なので、たいして幸せではない。就職もそうだ。開成高校OBとしてふさわしい職歴が期待されてしまうのだ。
親の気持ちとしては、できる限りレベルの高い大学へ行ってほしいと思うだろうが、それが子供を苦しめる原因になりうることは、理解しておくべきだろう。
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