「日本は労働生産性が上昇していないから賃上げできない」の主張にだまされるな!

「日本は労働生産性が低い」は間違っていると過去に主張しました。また、「日本は労働生産性が上昇していない」も、嘘であると今回、主張します。以下の、経済産業省作成資料をご覧ください。

経済産業省 実質賃金上昇率の要因分解

※出典は以下https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/shin_kijiku/pdf/017_05_00.pdf

一番左が日本です。青色が「労働生産性上昇」による実質賃金上昇です。
あれ?労働生産性上がってますよね?(エセ)評論家さんがいつも言っていることは・・・はて?実質賃金上昇のほぼ全てが労働生産性の上昇によるものです(もちろん、他の要因によってほとんどゼロ近くまで相殺されていますが)。

日本で実質賃金が上昇しない理由は、「労働生産性が上昇しない」が原因ではなく、経産省資料の通り、物価(オレンジ)に原因があるようです。このあたりは複雑なので、ちょっと説明しづらいのですが。例えば、円安になって、輸入物価が上がるとします。その場合、日本国内で付加価値(所得の元)を創出していないのに、海外に払うお金が増えます。これが、実質的に国民の所得減少につながっているというものです。資料にも記載のある通り、交易条件悪化以外にも要因はあるので、分析は難しそうです。

(エセ)評論家さん、あまり、いい加減なことを言うなよ。あなたたちが恥をかくだけだぞ。

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