「睡眠薬をオーバードーズして救急車で運ばれた」の続き
あの日から丸3日待って、ようやく主治医のとこに行けた。
衝動的に睡眠薬を大量に飲んで運ばれたこと、その引き金になった出来事、その他諸々の私の抱えている不安を全部聞いてもらった上で、今回起こったことの要因やこの病気の特徴、そして今後の対処法を丁寧に教えてくれた。
まず、私が引き金になったと思ってた出来事については驚くほどアッサリとしか触れなかった。
「普通ならあんなことでああはならないでしょ?」
「はい」
終了。笑
そしてその後はここ最近の私がいかに不安定でグラグラしてたかということについて触れた。
まずは母の命日反応(1月25日は母の誕生日だった。誕生日でも命日と似たような命日反応が起こる)。
そして金銭面での不安。
祖父の病状が悪いこと。
それに加えてここ最近は鬱状態だったこと。
それらが要因でここ最近は不安定だった為、普通であれば気にしない大学生の会話で崩れたと。
例えて言うなら
「決壊寸前のダムのコンクリートの一欠片が落ちて全部溢れて壊れた」
1番の対処法は頓服を飲むこと。
「泥酔状態でなければたとえお酒が入っていたとしても絶対に頓服を飲む方が効いてくれる」と。
そして「何かがあったから落ち込んだ」ではなく、不安の原因というのは複合的で、
仮に何も要因が無かったとしても内から(脳から)湧き上がる不安感というのがあるのが双極性障害の特徴らしい。
だからこそ一番効くのは何よりも頓服。
「例えば道端で倒れてる人がいたらAED付けて救急車を呼ぶしかないでしょ?それしかしないでしょ?それと同じように自動的に頓服を飲むように。シンプルに考えて下さい」と。
「常にポケットに頓服を3つは入れて、今後同じようなことが起こった時はアルゴリズム的に飲めるようにして下さい」と言われた。
それに加えて、私みたいに元々バイタリティがある人は衝動的・破壊的な行動に走りやすいらしい。
パワーが内側に向くからそうなるみたい。
さすが精神科医だなぁと、すごく参考になった。
「仮に何も落ち込む原因がなくても今回のようなことが起こりうるんだ」と思うと恐怖だけど。。
でも対処法を学んだから今後はちゃんとそれが実践できるようにしたい。
だってあの日の夜、
もし違う薬を大量に飲んでたら、
もし飲んだ睡眠薬の量がもっと多かったら、
本当に命を落としていたかもしれない。
そう考えると自殺は事故死とも言えるなぁ、と考えさせられた。
衝動性が高まった時、パニックになった時は判断能力が著しく低下する。
それでもちゃんと頓服に手を出せるか。
正しい量を飲んで自分を守れるか。
それが私の今後の課題になる。
今回の通院は本当に学びが多かった。
不安やストレス要因さえ取り除けば大丈夫だと思ってたけど甘かった。
「これが双極性障害かぁ…」
と、この病気の恐ろしさに圧倒されたけど、なってしまったもんは仕方がない。
一生付き合っていくしかない。
大きなハンデだと思うけど、年上の友達が言ってた。
「人生は色々あります。「これが私の思い描いていた人生」などと頑なに信じずに、柔軟に生きることが肝要かと思います」と。
歳を重ねた人らしい考え方だなと思った。
柔軟にね。
確かに色々あるもんね、人生は。
まさか母親が40半ばで亡くなるなんて想像もしてなかったし、高校時代まで語学しか取り柄がなかった私が大人になれば法律や建築を学んで不動産業界や建設業界に行ったし、結婚願望なかった私がなぜか結婚してるし、いつの間にか双極性障害なってるし、子どもの頃は全く動物に興味なかったのに今やペット3匹飼ってるし…。
次は一体どんな予想外のことが起こるのか知らないけど、どんなことでも起こりうるんだと思っておこう。
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