ミカミアカネ

青森県板柳町でりんご作りを始めて3年目。美味しいりんごをお届けするだけでなく、りんごの…

ミカミアカネ

青森県板柳町でりんご作りを始めて3年目。美味しいりんごをお届けするだけでなく、りんごの可能性を探求し、りんごを通して様々な魅力あるモノ・コトを発信します。https://akanesasu15.com/https://www.facebook.com/akanesasu15/

マガジン

  • りんごの知恵袋

    りんごに関する色んな知識をご紹介。

  • 農ある暮らしの風景

    農家で生まれ育った私が感じる、豊かな暮らしのようすをご紹介。

  • レシピ・グルメ

    料理好きの私が作る、りんごを使った料理やお菓子などをご紹介。 また今まで食べた美味しいりんごグルメもご紹介します。

  • もののはなし

    りんごからつながるモノの話。

  • 栽培日記(〜2023.5.31)

    りんご園での日々の作業について書いています。2023.6.1からは公式Facebookで更新します!https://www.facebook.com/akanesasu15/

記事一覧

固定された記事

【お知らせ】noteの投稿内容を変えます!

私の拙い文章を読んでくださり、りんご情報を楽しみにしてくださっている皆様にお知らせです。6/1からnoteに投稿する記事の内容を変えます! 今までは『栽培日記』『農あ…

ミカミアカネ
11か月前
12

遺伝子と授粉

5/8現在はりんごの授粉期ということで、今回はりんごがもつ遺伝子と授粉の関係について書いていきます。ただ科学的で難しい話ですし私の理解度もまだ足りていないので、こ…

2

野菜作り始めました

今年に入ってからりんご以外の農業についてさらに興味が湧いてきています。 特に野菜は今までほとんど関心がなかったのですが、野菜農家さんの知り合いが増えたことやりん…

3

一足先に春

青森の桜はどこも満開になり、気温も暖かい日が続いているのでお花見日和です。 路地の花にや色んな樹の花も咲いてきました。 うちの畑にはりんご以外の果樹もいくつか植…

ミカミアカネ
2週間前
4

アスパラ見学に行きました

私は果樹は詳しいほうだと思うのですが、野菜は実はさっぱりです。最近、「果樹も野菜も植物だし、学べるところが多いのでは?」と思っていて野菜の栽培に興味があります。…

ミカミアカネ
3週間前
7

りんごかもしれない

今回はりんごが題材の絵本を紹介します。 ヨシタケシンスケさん作『りんごかもしれない』です。 数年前に町の図書館で見かけて、表紙のイラストに惹かれて(上手く言葉に…

ミカミアカネ
4週間前
2

アントシアニンしばり

前回はりんごとアントシアニンの関係について書きました。(記事は↓) 今回はアントシアニンとはそもそも何か?についてです。 そもそも アントシアニンはフラボノイド(ポ…

ミカミアカネ
1か月前
8

赤い果実

りんごと言われてまず思い浮かべるのは赤い果実かと思います。 実際、日本のりんご品種で主流なのは「ふじ」「ジョナゴールド」「つがる」など赤いものです。 さてそのり…

ミカミアカネ
1か月前
4

【レシピ】りんごチキングラタン

3月も下旬になり暖かくなってきましたね。 冬の終わりに、りんごを使って春を感じる具材のグラタンを作りました。 材料と作り方(2人分) ・りんご      小1個 ・キ…

ミカミアカネ
1か月前
2

ことばの果実

素敵な本に出会ったので紹介します。 タイトルは『ことばの果実』。著者は詩人・作家の長田弘さんで、いろいろな"果実"について書かれた短篇エッセイ集です。 どこでだか…

ミカミアカネ
1か月前
5

デコポン

スーパーで最近よく見かけていて、日の光を映したようなオレンジ色に惹かれて買いました。 デコポンは「不知火(しらぬい)」という柑橘の品種。 糖度13度以上で酸の割合が1…

ミカミアカネ
2か月前
7

京都で発見!りんご商品

前回の投稿で大阪京都への出張を報告しましたが、今回はその続きです。 京都のGOOD NATURE STATIONで見つけた「これは!」というりんご商品をご紹介します。 まずはりんご…

ミカミアカネ
2か月前
5

出張ふり返り

先週は2/20~22の期間に大阪と京都に出張してまして、水曜日の投稿ができてませんでした。 というわけで番外編としてざっと出張のふり返りをしていこうと思います。 今回の…

ミカミアカネ
2か月前
2

いろんなものに入ってる

先日、NHKの番組『あしたが変わるトリセツショー』でりんごが特集されていまして、その中で面白い内容があったので紹介します。 スーパーで"りんご"を探せ! 番組では大…

ミカミアカネ
2か月前
6

【レシピ】りんごの韓国風サラダ

りんごを野菜と同じように使ってみるのはいかがでしょう? 今回は春菊やキムチと一緒にした韓国風サラダを紹介します。 材料と作り方 ・りんご   1/2個 (今回は"サン…

ミカミアカネ
3か月前
8

褐斑病のこと

りんごに関する病気で、今年度いちばん目立っていた「褐斑病」について今回は紹介します。 褐斑病とは 空気中に飛散する菌に感染して、葉や果実に黒い斑点がつくのが特徴…

ミカミアカネ
3か月前
4
固定された記事

【お知らせ】noteの投稿内容を変えます!

私の拙い文章を読んでくださり、りんご情報を楽しみにしてくださっている皆様にお知らせです。6/1からnoteに投稿する記事の内容を変えます! 今までは『栽培日記』『農ある暮らしの風景』『レシピ・グルメ』『りんごの知恵袋』『もののはなし』の5つのマガジンに分類してそれぞれ投稿して来ましたが、 6/1からは『栽培日記』を茜さす果実の公式Facebookで更新することにしました。 現在主にFacebookとnoteでりんご情報をお伝えしていて、私も試行錯誤しながらの情報発信です。

遺伝子と授粉

5/8現在はりんごの授粉期ということで、今回はりんごがもつ遺伝子と授粉の関係について書いていきます。ただ科学的で難しい話ですし私の理解度もまだ足りていないので、ここでは簡単に。 りんごの遺伝子 りんごは自分(同じ品種)の花粉では結実できません。必ず他の品種の花粉がくっつく必要があり、この特性を交雑和合性といいます。 花の中にあるめしべにはS遺伝子という情報が入っていて品種ごとに異なります。 例えば「ふじ」ならS1S9、王林ならS2S7、というふうにS○S○という2つのS遺

野菜作り始めました

今年に入ってからりんご以外の農業についてさらに興味が湧いてきています。 特に野菜は今までほとんど関心がなかったのですが、野菜農家さんの知り合いが増えたことやりんごの栽培に慣れてきたところで植物そのものの生態などが知りたいと思ったことが重なりました。 という訳で、野菜作りを始めました! しかしながらいきなり売りものを作るには技術が足りなすぎるので、祖母が長年やっていた家庭菜園のお手伝いです。 まずは苗づくりから。4月初めに、ポットに培養土を入れて種まきをしました。おそらく

一足先に春

青森の桜はどこも満開になり、気温も暖かい日が続いているのでお花見日和です。 路地の花にや色んな樹の花も咲いてきました。 うちの畑にはりんご以外の果樹もいくつか植わっていてりんごより一足先に開花していっています。 まずは杏。昨年は隔年欠果であまり花が多くなかったのですがその分今年はいい感じに咲きました! そして昨年新しく植えたネクタリンの「メイグランド」も初めて花がつきました。 ネクタリンは以前知り合いの農家さんにもらったのが美味しくて自分でもほしくなったので植えました

アスパラ見学に行きました

私は果樹は詳しいほうだと思うのですが、野菜は実はさっぱりです。最近、「果樹も野菜も植物だし、学べるところが多いのでは?」と思っていて野菜の栽培に興味があります。 そんな時に知り合った方の働くIT企業で、アスパラを栽培していると聞いて興味深々!さっそく先週畑の見学をさせてもらいました。 アスパラ栽培をしているのは farm in 合同会社という弘前市のIT企業さんです。 畑は板柳町から車で30分ほどの黒石市にあります。 現在はハウス6棟と露地で栽培しており、訪問時はあと1週

りんごかもしれない

今回はりんごが題材の絵本を紹介します。 ヨシタケシンスケさん作『りんごかもしれない』です。 数年前に町の図書館で見かけて、表紙のイラストに惹かれて(上手く言葉にできないんですがとにかく良い)、内容もすごく面白いので大好きな絵本になりました。 簡単なあらすじですが、男の子がある日テーブルの上にあるりんごを見て「これはもしかしたらりんごじゃないかもしれない…」と様々な想像をめぐらせるお話。 この想像がいろんな方向に広がっていく、そのアイデアがどれも本当にユニークで面白いんで

アントシアニンしばり

前回はりんごとアントシアニンの関係について書きました。(記事は↓) 今回はアントシアニンとはそもそも何か?についてです。 そもそも アントシアニンはフラボノイド(ポリフェノール)の一種で、花や果実に広く分布する色素です。 さまざまな条件によって、橙色から赤・紫・青まで幅広く変化します。食べ物なら前回も挙げたようにブルーベリーやナスが代表的で、りんごや黒豆なんかにも含まれます。花ならバラやキキョウなど。紫色のイメージが一般的かと思います。 健康効果 アントシアニンは強い

赤い果実

りんごと言われてまず思い浮かべるのは赤い果実かと思います。 実際、日本のりんご品種で主流なのは「ふじ」「ジョナゴールド」「つがる」など赤いものです。 さてそのりんごの赤い色ですが、アントシアニンという色素があることで色が出現しています。アントシアニンはりんごの他にブルーベリーやナスなど紫色系の作物に多く含まれています。 りんごは小さいときは緑色をしており、秋になると黄色→赤色に変化します。 その変化が多くなるためには4つの条件が大きく左右します。 ①品種のアントシアニンを

【レシピ】りんごチキングラタン

3月も下旬になり暖かくなってきましたね。 冬の終わりに、りんごを使って春を感じる具材のグラタンを作りました。 材料と作り方(2人分) ・りんご      小1個 ・キャベツ     1/8玉 ・しめじ      1袋 ・鶏もも肉     150g ・グラタンミックス 1箱(2人用) ・水        100ml ・牛乳       300ml ・サラダ油     適量 ・シュレッドチーズ お好みで ・コショウ     少々 1.りんごは上下をそれぞれ1cmくらい輪切り

ことばの果実

素敵な本に出会ったので紹介します。 タイトルは『ことばの果実』。著者は詩人・作家の長田弘さんで、いろいろな"果実"について書かれた短篇エッセイ集です。 どこでだかは忘れましたが偶然知って気になったので図書館で借りてみました。 長田弘さんのことは存じ上げておらず、作品を読むのは初めてです。 まず表紙のイラストが優しい筆のタッチで描かれた、おそらくミカン。なんだかあったかい気持ちになります。 各話の挿し絵もそれぞれの果実が描かれており文と絵の両方を楽しめます。 エッセイには

デコポン

スーパーで最近よく見かけていて、日の光を映したようなオレンジ色に惹かれて買いました。 デコポンは「不知火(しらぬい)」という柑橘の品種。 糖度13度以上で酸の割合が1%以下の不知火で、JAから出荷されるものがデコポンと名乗ることができます。 そもそも不知火は[清見]×[ポンカン]の交配で生まれました。 品種名は、熊本県の不知火町という地名からきています。ちなみに不知火町以外で出荷されると愛媛なら「ヒメポン」、徳島なら「ポンダリン」なんて呼ばれることもあるそうです。 デコ

京都で発見!りんご商品

前回の投稿で大阪京都への出張を報告しましたが、今回はその続きです。 京都のGOOD NATURE STATIONで見つけた「これは!」というりんご商品をご紹介します。 まずはりんごコーヒー(Alps coffee lAb・長野)です。お店の商品説明に「りんごで生豆を発酵」と書いてあってどうゆうこと?と気になったので購入! 後日調べてみたところ、フルーツ酵素とコーヒーの生豆を一緒に発酵させ、それを焙煎することで風味がつくんだとか。 表示通りにブラックで作ってみました。 コ

出張ふり返り

先週は2/20~22の期間に大阪と京都に出張してまして、水曜日の投稿ができてませんでした。 というわけで番外編としてざっと出張のふり返りをしていこうと思います。 今回の目的 わざわざ出張したのには大きく2つの目的がありました。 1つ目が、茜さす果実のブランディングと各種デザインをしてくださっている千日デザインアソシエーションさんとの打ち合わせ。 今までずっとオンラインで話していたので、直接お会いして色々確認したり、お互いの親睦を深めたかったんです。 打ち合わせではブランド

いろんなものに入ってる

先日、NHKの番組『あしたが変わるトリセツショー』でりんごが特集されていまして、その中で面白い内容があったので紹介します。 スーパーで"りんご"を探せ! 番組では大型スーパーで、原材料表示に「りんご」がある商品を調査。すると600品目以上に「りんご」が含まれていました!生のりんごはもちろん、お菓子やジュースなどは想像しやすいですが、焼き肉のタレやマヨネーズなどの調味料にカップ麺、シャンプーや歯磨き粉にも表示があります。 原材料表示の中で特に気になったのが「リンゴ酸」という

【レシピ】りんごの韓国風サラダ

りんごを野菜と同じように使ってみるのはいかがでしょう? 今回は春菊やキムチと一緒にした韓国風サラダを紹介します。 材料と作り方 ・りんご   1/2個 (今回は"サンふじ"を使用) ・春菊    1/2束 ・キムチ   100g Aごま油    大さじ1 A醤油     小さじ1 Aいり白ごま  大さじ1/2 ・韓国海苔  お好みで (焼きのりでもOK) ・塩コショウ お好みで 1.りんごは4等分にくし切りにして、さらに3~5mm厚にいちょう切りする。  塩水に1分ほど

褐斑病のこと

りんごに関する病気で、今年度いちばん目立っていた「褐斑病」について今回は紹介します。 褐斑病とは 空気中に飛散する菌に感染して、葉や果実に黒い斑点がつくのが特徴です。 5~6月が一次感染、8~9月が二次感染の時期になっていて、約2ヶ月の潜伏期間があります。秋の葉とりやつる回しの作業をしているとよく発見します。 今年度は夏の猛暑と雨の少なさで防除の効き目タイミングがずれてしまったようで、青森県産には多く発生しているみたいです。 軽度の病斑だと油性ペンでチョンッとつけたよう