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コーヒーのはなし。9【チョコレートとのペアリング 前編】

先日、会社の先輩育休お母さんとティスティング会第2弾を行いました。

かなり間があいてしまいましたが、バレンタイン直前だったこともあり、チョコレートとのペアリングを実施。
また、以前から言われていた深煎りコーヒーとチョコレートの相性も確認してみました。

今回のティスティングで検証したいこと:
①チョコレートとコーヒーも産地を揃えると合うのか?
②「チョコレートに合うのは深煎りコーヒー」は本当か?

の2つです。

このペアリングを行う前週に、
うさこ(@usakochocolat)さんの

チョコの感想を書いてみませんか?|うさこ (@usakochocolat) @usakochocolat|note(ノート)https://note.mu/usako5049/n/n4840745e06b1

を読んで、「あ、書いてみたい!」と思ってみたものの、
その後、前回のティスティング会の記事にご本人からコメントをいただいてしまって、
そうなってくると私がチョコレートについて何かを述べるのは、とてもとても恐縮したのですが、うーん私なりに楽しめたことはやっぱり書こうと。
全チョコレートファンの皆さま、お手柔らかにお願いします。

では早速いきます!

①チョコレートとコーヒーも産地を揃えると合うのか?

まず、なぜ産地を揃えようと思ったのか?について。

それは、ここ数年チョコレートのbean to bar(=カカオ豆からチョコレートになるまでを作り手が一手に担ったチョコレート)人気が高まり、産地の個性を活かしたチョコレートが増えたこと。
それがコーヒーのsingle origin(=単一品種)の人気と共通すること。
ワインの世界で一般的なマリアージュとして、産地を揃えることがあり、ならばコーヒーとチョコレートはどうなのか?
と思ったのがきっかけです。

なんだか、小難しい専門用語みたいな単語が増えてしまいました。
私のポリシーに反します。

要は、日本酒には和食が正解なのかが知りたくなったようなものです。

さぁみなさまこれに対するアンサー、持ってますよね。そうなんです。言ってしまうと

食の好みは自由、おいしく楽しめたらそれが正解!

ティスティングの模様をお伝えする前に結論が出てしまいました。
ので、以下は興味のある方、途中で読むのをやめることがポリシーに反する方、ぜひお読みください。

こちらが今回用意したチョコレート。
左:タンザニアのカカオ75%
右:コロンビアのカカオ71%
あと写真を撮り忘れて残念ですが、
リンツのリンドールミルク(スイスのチョコレート)
の3種類。

コーヒーは4種類。
A:キリマンジャロ(はタンザニア産です。)
B:コロンビア(もちろんコロンビア産です。)
C:コロンビアベースのブレンド
D:ブラジルベースのブレンド
焙煎度合いは全て中煎り。

こちらはもはや写真なし。
赤ちゃんて、こういう時全力で阻止してくるんですよね。。

スイス産のコーヒーってないんですけど、スイスはコーヒー消費量が世界的にみても5本の指に入ると言われていて、そしてなんといってもチョコレート大国。
ラインナップに加えてみました。

以下、個人の好みと見解です。

まさかの産地ごとのペアリング、合いませんでした。

タンザニアのチョコレート、やや酸味を感じフルーティーな味わい。
一方でキリマンジャロ、キレと酸味。
チョコレートをかじったあとコーヒーを飲むと、酸味同士がぶつかり合い、良さを潰しあってしまった印象。
コロンビアのチョコレート、タンザニアに比べると全体的に控えめで上品な印象。
一方でコロンビアコーヒーは、コク強め。
チョコレートをかじったあとコーヒーを飲むと、チョコレートのエレガントさをコーヒーが消し去ってしまう印象。

といった感じで、なんと本当に見事に合わない。
愕然としました。
そして、唯一!

スイス産リンツのチョコレート、なめらかで柔らかな甘味。ミルキーとはまさにこのこと。
これになんと、ブラジルベースのブレンド、ナッツ感とバランスのとれた後味あっさりめ。
チョコレートをかじったあとコーヒーを飲むと、控えめなコーヒーの味わいとナッツの風合いがミルキーなチョコレートを引き立てる!

なんとまぁ、見事に産地は関係なかったです。
繰り返しますが、個人の見解なので、もしかしたら専門家の方からは「間違っている」とご指摘いただくかもしれません。

でも逆にこうなってくると、いよいよ真に合うコーヒーとチョコレートを探したくなってくる人情。これも1つのコーヒーの楽しみ方かもしれないなと思ってみたり。

さて②にいきたいところですが、私の疲労と、娘の元気いっぱいの叫び声がこだましているので②は後編とさせていただき、このあたりで。

ではまた。

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