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*愛してやまない、雑草と呼ばれる草花たち

春の畑は雑草と呼ばれる草花が一斉に咲き始め、
春の訪れを知らせてくれる。
私はこの時期が大好きで、自然に生えてくる雑草の花に見とれ、
幸せを感じ、のほほんと畑を眺めている。

が、それもつかの間、
4月に入るとそれらの草花は背丈をガンガン伸ばし始め、
私が植えた野菜やハーブはどこに植えたか探さないと分からないほどになってくる。

焦って草を採り始めるのだが、一雨降るごとに草は成長し、
その生命力に敗北するのだ。

とはいえ、この時期の草花は、4月に花を咲かせ、
種をつけて枯れていく者たちだ。
なので、実は焦って全てを取り除く必要はなく、
自分が植えた植物の周りさえスッキリさせておけばいい。

春の草で背丈を伸ばすのはカラスノエンドウや
スズメのエンドウ。
この子らはマメ科の植物で、根に根粒菌が付き、窒素という
栄養分を蓄えてくれる。なので、引っこ抜いたりせず、
地上部を短めにカットしたり、間引いたりして横に倒しておく。


葉のデザインが面白いアメリカフウロ。
この子は可愛い花を咲かせるが、繁殖力が強く、ほおっておくと、
この子らばかりになってしまう。
背もそこそこ大きくなるので、なるべく採るようにしている。
花を咲かせようと塔立ちしてきた頃、茎が硬くなるので
引っ張ると根から抜けてくれて採りやすい。



可愛いくおしゃれなトウダイグサ。
繁殖力もそんなに強くなく、増えすぎないので
生えるままにしている。


美しいヒメオドリコソウ。
背丈も低く、特に邪魔にはならないので
放置。増えては喜んでいる(^^♪
スズメのエンドウの実。
小さくて可愛い♪
この子は何かにへばりついて伸びるので、
野菜やハーブが倒されないように間引く。
ジシバリの花。
宿根草で根が地を縛るように這うからこの名が付いた。
畑の畝に生えると根から取らないと横にどんどん広がる。
邪魔でない場所は放置。
タンポポの種。
花は私のお気に入りなので、基本放置。
根はたんぽぽコーヒーにしたりするので、
大きく育ってから掘り起こす。
ハルジオン。とにかく可愛い♪
夏秋で花を咲かせる。背は高めなので
居てほしくないところは採る。
キランソウ。
とても背が低いので見つけにくいから見つけると嬉しくなる。
特に繁殖するわけでもないので放置。


タチツボスミレ。
小さな姿なのに逞しく、こぼれ種で繁殖している。
可愛いから放置!
シロツメクサの花。
マメ科の植物なので、畑を肥やしてくれると思い
自分で種を蒔いたが、繁殖して困っている強者。
花は可愛いんやけどな~、
繁殖力旺盛、根が強すぎて、鎌で刈るのはしんどい子。


オオバコ。
目立たない植物であるが、よく見るとと素敵な花を咲かせる。
花が終わった頃に採取して、ドライフラワーとして楽しんでいる。
特に邪魔ではないので放置。


怖いのは、これから芽を出してくる夏の草である。
特にイネ科の植物は、気温が上がって来るとものすごい勢いで芽を出し、
成長し始め、背丈もとても高くなり、私が植えた野菜なんていとも簡単に弱らせる。
あまりに勢いが強すぎて、根負けするのだ。
しかし、イネ科の植物も役に立つこともあって、
夏の雨が全く降らない時期に、この背丈のあるイネ科の植物がいてくれると、
日陰を作り、朝露を溜め、地面に湿り気を保ってくれる。
干上がりそうな天気続きでも、畑の水やりをしなくて済むのだ。
だから、これらの草を全て取り除くのではなく、
野菜やハーブの合間や隅など邪魔でない場所に生えていてもらうのだ。
取り除いた草も、地面に敷き詰めておけば、
そこは干上がることはない。

イネ科の草は、地上部の葉を刈っても生きているから、
また生えてくる。必ず根を切っておく。
そして、その根を地面に置いておくと、
またそこで根付いて立ち上がって来るから
根を地面につけないように気を付けて!

草と格闘していた時期があって、
特に忙しかったこともあり、畑の草刈りはもっぱら草刈り機で刈っていた。
しかし夏真っ盛りの時期は、成長スピードも速いため、
毎週末に草刈りしないと追いつかない。
すぐに生えて来ないように、と地面を削るほどに刈っていたら、
イネ科と宿根草ばかりの畑になってしまった・・。

草との付き合いは切っても切り離せるものではないから、
上手く付き合う方法を身に着ける必要がある。
夏の暑い時期に修行僧のように汗をかきかき草取りをするなんて、
狭い家庭菜園でも続けるのは困難になって来る。
そんな時に除草剤があったなら・・なんて魔のささやきが聞こえてくるのだ。

自分の畑にどんな植物が生えていて、
その植物はどんな姿に成長し、
どんな花を咲かせ、どれほどの繁殖力なのか、
そして、その植物をうまく生かすことはできないか・・
そんな事を考えながら観察していると、
その子らとの付き合い方が見えてくるように思う。
決して排除してはいけなくて、
排除するとさらに強い草が生えてくる
・・なんて悪循環が起きる。
自然界はまったく恐ろしく、美しいのだ。


土が見えない緑色の畑
イネ科の刈った草は敷き藁代わりに
草もハーブも野菜も果樹も
いつも一緒♪

自然に勝とうとした時、なにか間違いが起こる。
そんな気がしてならない。
だから、自然にあらがわず、守り固めようとせず、
流れに任せれる人でありたいと思う。
まだまだ先のようだけれど・・。


なるようになるさ◎

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