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「虐待サバイバー」の女性が訴える、被害者の心の居場所がない「希望・安心・経済の格差」。

こんにちは、翼祈(たすき)です。

皆さんは、「虐待サバイバー」という言葉を知っていますか?

「虐待サバイバー」とは、赤ちゃんの頃・子どもの頃に虐待を受けた人が生命を失わず、無事に大人になった、虐待から生き抜いた人を「虐待サバイバー」と呼びます。 

そんな「虐待サバイバー」の女性が、2023年9月に、学校で講演会を開きました。

「虐待サバイバー」と呼ばれる児童虐待を生き延びた丘咲つぐみさんが、自身の体験を踏まえた情報発信を継続しています。

熊本県熊本市の東京CPA会計学院熊本校で行われた講演会では、後遺症に悩むケースもある児童虐待の実態を伝え、前を見つめて考えることが大事なことだと訴えました。

今回はその講演会についてと、私の母が受けた虐待を紹介します。

「虐待サバイバー」の丘咲さんの講演会の中身

丘咲さんは、児童虐待の被害者をサポートをする一般社団法人「Onara」の代表を務めています。両親から幼い頃に身体的・精神的虐待を受け、多くの精神疾患を抱えました。それから脊髄の難病も発症しました。

講演会は2日間開催で、「人生を輝かせる」のテーマに掲げ、講演しました。「虐待は子ども時代だけでは終わりません。後遺症もあります」と訴えました。「虐待サバイバー」の人には心の居場所がない「希望の格差」や「安心の格差」、自身で生計を立てられない「経済の格差」があると主張しました。

参考:「虐待サバイバー」の女性が強調、児童虐待の被害者が抱える「格差」…学生を前に実態伝える 読売新聞(2023年)

丘咲さんは「困難な場合では知恵も生まれます。苦しい時は過去ばかりに囚われず、『どうしたらその後より良い人生を送れるか』と現在をどう抜け出せるか方法を考えて欲しいです」と問いかけました。

母が受けた虐待。

私は虐待を受けていないので、母の話をします。母がうちにお嫁に来た時、父の両親に虐げられていたといいます。

私が発達障害を抱えて生まれて来たことも、母が虐げられる原因にもなりました。

私が身体がぷにぷにしていると、知り合いの人から「母乳を飲ませて育てていないから、こんなに身体が柔らかいんだ」とか、発達障害で何をするにもできなかった私には、周りから「あんたの育て方が悪いから、この子は何もできないんだ」と、母はずっと言われて来ました。

父はお母さんっ子で、母に「お袋に逆らったら、許さないからな!」と言う人間でした。

私は左利きなのですが、祖母は私が左で何かをすると、叩いたり、手をつねっていたそうです。

父方の祖父母が、二人とも心臓の疾患で突然死しましたが、二人がいた間に色々言われて来た母は、心に傷を負い、何をするにも負の感情を持つ様になりました。

祖父母が亡くなって結構経ちますが、父はかなり祖父母に性格が年々似てきています。父も変わり者で、変な言い方をすることが多く、私も半分とはいえ、血を引いているので、「こんな変な言い方をする人にはなりたくない」と反面教師で思っています。

私の発達障害があの当時は知られていなかったとは言え、今だったら考えられない位母に酷い言い方をしていたのは、娘としては悲しくもあります。


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