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ヤギが草を食べることで、CO2を削減し、膨らむ人件費や草の運搬費、人手不足の問題も解消へ。

こんにちは、翼祈(たすき)です。

2022年11月6日から11月18日まで、COP27が開催され、各国が「2030年までに産業革命前から比べて1.5度、地球の平均気温が上昇することを抑制するために、温室効果ガス46%削減(2013年度比)を目指す」ことを再度確認しましたが、各国で意見が折り合わなかったり、なかなか難しいなと感じています。

私はnoteで外国では気候変動で、アマゾンのイルカの大量死や南極の氷が溶け、コウテイペンギンのヒナが溺死、日本では北海道の阿寒湖のマリモがサイズが小さくなるなどを紹介してきました。

そんなCO2を削減するために、ある動物が一役を買っているといいます。

群馬県明和町にある下水処理施設「明和水質浄化センター」で、ヤギを除草に活かす実証実験が実施されています。

今回はヤギとCO2削減の繋がりを紹介します。

ヤギでCO2削減ができ、ある問題も解決!

ヤギは1~4歳のオス4匹で、群馬県邑楽町の運送業者から借り入れました。同「明和水質浄化センター」の除草は委託業者や町職員などが1年間に4~5回実施していますが、草の運搬費や人件費に毎年40万~50万円がかかり、人手不足も大きな課題です。

この負担を、ヤギは輸送料などを含めても毎年およそ15万円で済みます。燃料が必要な草刈り機や運搬車も使用しないことから、CO2排出量も毎年およそ53kg削減できる見込みがあるといいます。

ヤギを活用した実証実験では10、11月の2ヵ月でおよそ2000平方mを除草する予定でしたが、1ヵ月半で終了し、およそ500平方mを追加しました。

群馬県明和町はヤギを活用した実証実験を2023年12月いっぱい実施した後、2024年度の本格導入を検討していて、町都市建設課の担当者は「ヤギの健康に気を配り、2024年は春から秋の活用を検討していきたいです」と語ります。

参考:ヤギ4匹が除草お手伝い、人件費だけでなくCO2も削減…「ヤギの健康に配慮し来年は春から秋に」 読売新聞(2023年)

動物による社会循環

ヤギと同様に牧場で飼われている牛や羊は、おならやゲップからメタンガスが出て、CO2が排出されることで、畜産農家さんはメタンガスを出さない様に、エサに工夫したり、企業も出ないエサの開発を続けています。

それでも暮らしていく上ではCO2が出てしまうわけですが、外国では洪水や山火事が頻繁に起き、干ばつが起きているところは農業ができず、植物が育たず、農業で生計を立てているところは、暮らしていけないとテレビで観て、CO2による社会問題は、避けては通れません。

ヤギは子どもの頃、ふれあい牧場で観たことがありますが、実は地球の気温上昇の抑制に貢献していると知って驚きました。

一人では難しいことでも、何かで補えることもある。地球で暮らす限りCO2問題はずっとついて回る問題ですし、削減するために、知恵を出し合い、この地球で生きていくために個人でできることは、ヤギを飼うことはできませんが、取り入れていきたいなと思います。


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