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福岡県福津市が、クロアワビのエサに学校給食で使った昆布を活用し、SDGs実現へ!

こんにちは、翼祈(たすき)です。
2015年にSDGsが国連で提唱されてから、来年で10年となります。最初はなかなか定着しなかったSDGsも、10年近くが経過し、今では企業だけではなく、個人でもできる時代になりました。

私もいくつかSDGsの記事を書いて来ましたが、ほとんどがアクセサリーや雑貨で、それ以外の記事を書くことがほとんどありませんでした。

去年私も住んでいる福岡県で、SDGsの取り組みをしている情報が、目に入って来ました!

福岡県福津市と県立水産高校、宗像漁協津屋崎支所が連携し、学校給食の調理でだしを使った昆布をエサに高級食材であるクロアワビの中間育成に励んでいます。これまで生ごみとして焼却廃棄していた昆布を活かすことで、エサ代などのコストと、温室効果ガスの排出削減が抑えられます。

関係者は水産振興に結び付く活動として期待をしています。

今回は福岡県福津市のSDGsの取り組みについて特集します。

福岡県福津市のクロアワビでのSDGs

宗像漁協津屋崎支所は、クロアワビ資源量の増進と維持を達成すべく、2009年度から大きさ3cmのクロアワビの稚貝の放流をスタートしました。2023年度は2万匹の稚貝の放流を予定しています。クロアワビの稚貝は1cmの大きさで購入単価はおよそ16円ですが、放流に適した3cmの稚貝はおよそ92円と高価になります。

その上、福津市内にある小中学校では学校給食でだしを取るために活かされた昆布が多い月で40kg以上になり、学校給食に使った後は生ごみとして昆布は焼却廃棄されています。

それを受けて福津市は、学校給食で使った昆布をエサにクロアワビを放流に適した大きさまで稚貝の中間育成できないかと考え、県立水産高校で2023年6月下旬から1cmの稚貝2000匹を育成して頂く方針にしました。

県立水産高校では殺菌消毒した海水をかけ流した水槽で、学校給食で使った昆布と配合飼料を与えてクロアワビの稚貝を育成しました。県立水産高校の教諭の男性の指導で、アクアライフ科3年生の男子生徒AさんとBさんが、休日も交代で朝夕に塩分濃度や水温を確認したり、ひと月に1度200匹のクロアワビの稚貝を抽出して重さと体長を測定しています。

当初1cmだったクロアワビの稚貝は平均2cm以上に成長し、中には3cmを超過したものも出て来ました。県立水産高校で育成したクロアワビの稚貝にはタグを目印に、3cm以上は2024年1月にも近海に放流する予定です。

参考:給食だし昆布でアワビ育成 生ごみ廃棄を活用 餌代コスト削減 毎日新聞(2023年)

県立水産高校のアクアライフ科3年生の男子生徒AさんとBさんはクロアワビが死なない様に水質にも気を配り、「クロアワビを測定した時に2cm、3cmと成長したのを確認した時はとても嬉しかったです」と笑顔を見せました。

放流したクロアワビは12cm程度の大きさになる2、3年後に取ることが可能だといいます。

アワビ…

食べたことあったかな?と、まず思いました。おせちとかに入ってたかな?と一瞬思いましたが、あれはサザエだった気がします。

(つまようじを刺して、クルッと回して食べた記憶しかないので、多分サザエだったかもしれません。)

稚貝ではなく、魚なら稚魚を川に離して、大きくなって来たら、漁で取って、種を絶やさない様にまた稚魚を離す、という仕方は以前からしているので、稚貝も私はよく知らなかっただけで、多いのかもしれませんね。

昆布もとても栄養価の高い食べ物です。今までは焼却処分していた学校給食用の昆布を、クロアワビのエサにしている、とても効率の良いSDGsだと思います。

エサも牧場で育てる動物や、海で育てる生物も、昔に比べて、栄養バランスを考え、色んな栄養素を与えている印象もあります。

クロアワビは高いので、私が食べることはないでしょうが、それでも同じ福岡県で、この様な素敵な取り組みをされていることを嬉しく感じます。


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