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道の先

ちょいと昔の話

ローカル国道191号線。

広島県の一応広島市から、島根県益田市まで続く110キロ。

完歩したい!!!

はい、出ました無謀なあけちゃん。


途中55キロ地点で宿泊をし、ゴールを目指す!

簡単だと思って出発!!!

約10時間。

55キロ。

ひたすら歩く。

歩く。

歩く。

田舎道をひたすら歩く。

途中で休憩した寺。

トイレを貸してくれなかった小さな個人商店。

車で送ってあげようと言ってくれた軽トラのおじいちゃん。

何回も振り向く町の人。

どしたん?と聞いてくるおばちゃん。

ひたすら笑顔で

「大丈夫で〜〜す!」


と強がり55キロ地点まで歩く。

足の裏は豆が潰れてズルズル。

お風呂でゆっくり体を休めたいが、痛くて入浴出来ない。

なんでこんな計画を自分に課したのだろう。

一晩、全身筋肉痛の体と話し合った。

翌日、折り返し55キロは諦めた。

いまだに心残りの旅。


なぜ私は益田市に行きたかったか。

それは山の中を走る国道の先には「海」があるから。

山道の先の海が見たかった。

車ではなく、歩いて行って見たかった。

いつかまた、チャレンジできるかな?

やりたいなあ…

できるかなあ…

やりたいと思ってすぐ行動に移せた過去の自分に憧れすら感じる。

やりたい事があるのは幸せだし、やるチャンスがあるのも幸せ。

見落としていないかな、そのチャンス。

ちゃんと手に出来てるかなぁ…

今日は少しだけ、昔の私を思い出しながら、ちょっと速度を緩めて行ってきます。たまにはゆっくりと。あの海を想像しながら。

ではまた明日。

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