玄川阿紀

【自分語りは世界を救う】働き方や人間関係をテーマに執筆しています。人生のモヤモヤを飾ら…

玄川阿紀

【自分語りは世界を救う】働き方や人間関係をテーマに執筆しています。人生のモヤモヤを飾らないストレートな言葉で言語化し、おかげさまで5000フォロワー超。│受賞歴:キナリ杯「令和の大恋愛賞」受賞「はたらくってなんだろう」入賞ほか多数※別名義│かんころラボ1期生│さとゆみゼミ3期生

記事一覧

固定された記事

心を凪にする。―弁護士に聞く「批判」への考え方―

Twitterの通知欄にぽこっと数字がついたので、タップする。誰かが私のnoteをシェアしてくれたらしい。添えられた感想を嬉々として読むと、サーッと心臓が冷えていった。 …

玄川阿紀
3年前
530

なぜ人は“今あるもの”を数えるのか

私の読書記録によると、「自己啓発本にはおおよそ同じ内容ばかり書かれている」と気づいたのは、社会人4年目になった26歳の頃だった。 20代を通して、私は自己啓発本にハ…

玄川阿紀
2か月前
66

【お知らせ】再春館製薬所様のWebサイト『読み薬』に、私の言葉が掲載されました!

とってもお久しぶりなハッピーなご報告です♡ あっ、もしかしてnoteでは新年のご挨拶がまだでしたね……?! 明けましておめでとうございます。 昨年はびっくりするくらい…

玄川阿紀
3か月前
27

32歳のスクラップアンドビルド

「あきちゃんは引き出しが少ない」 ――と、ライターの佐藤友美さん(以下、さとゆみさん)に言われたのは、4月に行われた「さとゆみゼミ卒業生インタビュー」のときだっ…

玄川阿紀
6か月前
77

書くために生まれてきたんじゃなかった。

……と、思うようになったのは、春先のことだった。 いや、春先ではなかったかもしれない。心の底では薄々気づいていたのだけど、頑張って見ないふりをしていた。本当は、…

玄川阿紀
7か月前
67

7年間ありがとうございました!公式LINEからニュースレター『Medy』へお引越しのお知らせ

2023年上半期。こんなにも「文章」――もとい、「書くこと」に向き合うことになるとは思っていませんでした。 すっかりnoteではご無沙汰してしまいました、玄川阿紀です。…

玄川阿紀
7か月前
30

【お知らせ⚡さとゆみゼミ卒業生インタビューに登場します!】

日時:4月25日(火)朝6時〜
場所:さとゆみさんTwitterアカウント
https://twitter.com/SATOYUMI_0225

アーカイブも残ります🙌🌸
聞いていただけたらとってもうれしいです💐

玄川阿紀
1年前
16

「自分語りは世界を救う」という話。

これらは、私の書いたnote『学年トップの女の子が第一志望の大学に落っこちた話。』に寄せられたコメントの一部です。 このnoteには、中学・高校と学年トップクラスの成績…

玄川阿紀
1年前
96

「諦めの悪さ」を教えてくれた物語

「もう無理」 生きていると、こう思うときがある。直近で私の心が折れたのは、コンテストに応募した小説が落選したときだ。半年もの時間をかけて書き上げた小説が無に帰す…

玄川阿紀
1年前
48

過去の自分に言葉をかけるとするならば――映画『すずめの戸締まり』感想文

「さあ、目を閉じて。 頭の中で、3歳の自分をイメージしてください。その子は、どんな顔をして、どんな髪型をして、どんな服装をしていますか? その子を膝に乗せて、ぎ…

玄川阿紀
1年前
65

お前の土俵に私を上げるな。

「あるライターに勝ちたい」 もう何年も前の話だけれど、知人のブログにそう書いてあった。「あるライター」が「私」だと理解するのに、あまり時間はかからなかった。 _…

玄川阿紀
1年前
97

デザイン未経験の私がCanvaで見出し画像を作ってみた話

昨年の夏から、noteの見出し画像をCanvaで作っています^^ 以前、私はデザイン事務所に勤めていたことがあるのですが、デザインの知識はありません。私の職種はライター…

玄川阿紀
1年前
102

幸せは半熟卵のお味

「人の生きる目的は、幸せになることなんだよね」 3年ほど前だろうか。いつも聴いているラジオで、ある声優さんが「幸福願望」について話されていたのを、今もぼんやりと…

玄川阿紀
1年前
107

「すき」の気持ちは量れない。

ここ数年、自分自身に「本当に書くことが好きなんだろうか?」と尋ね続けていた。 noteに書くのは初めてかもしれない。他のSNSにだって、書いたことがあっただろうか。仲…

玄川阿紀
1年前
64

長編小説の執筆に役立ったものリスト🖋️

小説投稿サイト「エブリスタ」に長編小説『0組の机にポエム書いてるの私です!』を応募しました!✨ ※元々noteに掲載していた小説を大幅改稿してアップしています。 こ…

玄川阿紀
1年前
80

私が会社で働く理由

起業やフリーランスなどの会社に雇われない働き方は、ここ数年でメジャーな選択肢の一つになった。私の周りにも、フリーライターやサロン経営者、占い師をはじめ、組織に所…

玄川阿紀
1年前
143
固定された記事

心を凪にする。―弁護士に聞く「批判」への考え方―

Twitterの通知欄にぽこっと数字がついたので、タップする。誰かが私のnoteをシェアしてくれたらしい。添えられた感想を嬉々として読むと、サーッと心臓が冷えていった。 「殺意が沸く」 私の書いたものを読んだせいで、ひどく気分を害されたようだった。 そのツイートをした人のことを、便宜上「彼」と表現する。 彼が読んだのは、私が一年と半年程前に書いた『「学生時代に戻りたい」なんて言う大人になるな。』というnoteだった。主にタイトル通りのことを綴っているので、詳細は割愛。

なぜ人は“今あるもの”を数えるのか

私の読書記録によると、「自己啓発本にはおおよそ同じ内容ばかり書かれている」と気づいたのは、社会人4年目になった26歳の頃だった。 20代を通して、私は自己啓発本にハマっていた。きっかけは、大学3、4年生のときの就職活動だ。私は、「就活が不得意」な学生であった。曲がりなりにも文学部で、文芸創作ゼミに所属していたため、文章はまあまあ書けるほうだったのだと思う。エントリーシートなどの書類選考で落とされることは少なかった。 致命的にアウトだったのが面接だ。今でこそ、「面接は相手の

【お知らせ】再春館製薬所様のWebサイト『読み薬』に、私の言葉が掲載されました!

とってもお久しぶりなハッピーなご報告です♡ あっ、もしかしてnoteでは新年のご挨拶がまだでしたね……?! 明けましておめでとうございます。 昨年はびっくりするくらい、noteを書きませんでした笑 更新は少なかったけれど、そのぶん1記事1記事に濃い内容が書けたのではないかなと思っています。 そして、noteを始めて8年が経っていたそうです。 今年はスクラップアンドビルドな1年にしていくので、更新頻度はさらにゆっくりになる予定です>< この機会に過去の記事を再読していただ

32歳のスクラップアンドビルド

「あきちゃんは引き出しが少ない」 ――と、ライターの佐藤友美さん(以下、さとゆみさん)に言われたのは、4月に行われた「さとゆみゼミ卒業生インタビュー」のときだった。その言葉は、今も私の耳に残っている。「おっしゃる通りです」と思ったからだった。 私は、今年の1月から3ヶ月に渡って開講された、「さとゆみビジネスライティングゼミ3期(以下、さとゆみゼミ)」を受講していた。読んで字のごとく、長年ライターとして活躍しているさとゆみさんから、書く仕事で食べていく方法を学ぶゼミだ。

書くために生まれてきたんじゃなかった。

……と、思うようになったのは、春先のことだった。 いや、春先ではなかったかもしれない。心の底では薄々気づいていたのだけど、頑張って見ないふりをしていた。本当は、ずっと前から気づいていたのだと思う。私は、書くために生まれてきたんじゃなかったんだろうなって。 それを自覚した頃、私は毎日のように誰かの話を聞いていた。以前は、「面白い話をして爪痕を残さなければ!」と、バラエティ番組のひな壇に座っているお笑い芸人のような気持ちで人と会っていた。でも、書き手としてインプットを増やした

7年間ありがとうございました!公式LINEからニュースレター『Medy』へお引越しのお知らせ

2023年上半期。こんなにも「文章」――もとい、「書くこと」に向き合うことになるとは思っていませんでした。 すっかりnoteではご無沙汰してしまいました、玄川阿紀です。noteが本拠地なのに……! 1ヶ月に1回は実りのある記事を更新しようと頑張っていたのに……!! 2023年1月から文章力を鍛える教室に通い、卒業すると同時にライターとして仕事を再開。この数ヶ月、ありがたいことに呼吸もままならないほどの忙しさでした(いつかこの日々のことは文章にできたらいいな)。 ようやく

【お知らせ⚡さとゆみゼミ卒業生インタビューに登場します!】 日時:4月25日(火)朝6時〜 場所:さとゆみさんTwitterアカウント https://twitter.com/SATOYUMI_0225 アーカイブも残ります🙌🌸 聞いていただけたらとってもうれしいです💐

「自分語りは世界を救う」という話。

これらは、私の書いたnote『学年トップの女の子が第一志望の大学に落っこちた話。』に寄せられたコメントの一部です。 このnoteには、中学・高校と学年トップクラスの成績を収めていた私が、大学受験に失敗したことを長々と書いています。私は、子どもの頃から物語をつくることが好きで、将来は作家になりたいと思っていました。大学受験の第一志望は早稲田大学。文芸創作の勉強ができるからと、高校の先生が志望校に勧めてくれたのです。結果は、私の努力不足により不合格(noteのタイトルの通りです

「諦めの悪さ」を教えてくれた物語

「もう無理」 生きていると、こう思うときがある。直近で私の心が折れたのは、コンテストに応募した小説が落選したときだ。半年もの時間をかけて書き上げた小説が無に帰すのは、ショックが大きい。子どもの頃から追いかけ続けている作家になるという夢を、私はもう諦めるべきなんだろうか……。 落ち込んだ私の心を支えてくれるのは、いつも『テニスの王子様(以下テニプリ)』だった。テニプリは、中学校のテニス部を舞台にしたスポーツ漫画だ。試合に負けた選手が這い上がっていく様が描かれているから、何度

過去の自分に言葉をかけるとするならば――映画『すずめの戸締まり』感想文

「さあ、目を閉じて。 頭の中で、3歳の自分をイメージしてください。その子は、どんな顔をして、どんな髪型をして、どんな服装をしていますか? その子を膝に乗せて、ぎゅっと抱きしめてあげてください。そして、話しかけてあげてほしいのです。 …………あなたは、3歳の自分に一体どんな言葉をかけてあげますか?」 ___ 新海誠監督の『すずめの戸締まり』を観た。 『君の名は。』『天気の子』も観ているし、次の作品も世間のトレンドに乗っかって観るつもりではあった。でも、そこまで強く興

お前の土俵に私を上げるな。

「あるライターに勝ちたい」 もう何年も前の話だけれど、知人のブログにそう書いてあった。「あるライター」が「私」だと理解するのに、あまり時間はかからなかった。 ___ その人とは、確かに親しかった。私が子どもの頃から文章を書いているのを知ってくれていたし、実際に私の書いた小説を読んでもらったこともあった。 その一方で、私はその人が「書きたい側」の人間だとは知らなかった。「実は私も作家になりたいんだ」と打ち明けられたときには、「どうしてもっと早く言ってくれなかったんだろう

デザイン未経験の私がCanvaで見出し画像を作ってみた話

昨年の夏から、noteの見出し画像をCanvaで作っています^^ 以前、私はデザイン事務所に勤めていたことがあるのですが、デザインの知識はありません。私の職種はライター・ディレクターだったので、デザインはデザイナーさんにお任せしていました。ただ、ディレクターとしてデザインをチェックし、時には赤を入れる……なんてこともしてきたので、多少目が肥えている点はあるかと思います。 でも、デザイナーさんがやっていたことを自分でやるなんて無理!! プロと仕事をしていたからこそ、余計に

幸せは半熟卵のお味

「人の生きる目的は、幸せになることなんだよね」 3年ほど前だろうか。いつも聴いているラジオで、ある声優さんが「幸福願望」について話されていたのを、今もぼんやりと覚えている。彼は「幸福願望」という言葉を尊敬する先輩から学んだのだと、柔らかい声で話していた。 演じるときには、まずその役がどんな「幸福願望」を持っているか考えるようにしている。善人だろうと悪人だろうと、人は「幸せ」に向かって生きているのだから――……。 というようなニュアンスのことを聞きながら、私は部屋に掃除機

「すき」の気持ちは量れない。

ここ数年、自分自身に「本当に書くことが好きなんだろうか?」と尋ね続けていた。 noteに書くのは初めてかもしれない。他のSNSにだって、書いたことがあっただろうか。仲良しのあの子にも話したことはなかったかもしれない。「書くことが好き」だとアイデンティティのように宣い続けてきたくせに。こんなこと、誰にも言えるはずがないのだ。 初めて小説を書いたのは、小学二年生の頃だ。それから意欲の赴くままに書き続けて、高校生のときには「文芸創作の勉強がしたい!」などと考えるようになる。第一

長編小説の執筆に役立ったものリスト🖋️

小説投稿サイト「エブリスタ」に長編小説『0組の机にポエム書いてるの私です!』を応募しました!✨ ※元々noteに掲載していた小説を大幅改稿してアップしています。 この記事の本題に入る前に、少しだけ小説の宣伝をさせてください🙏💕 『0組の机にポエム書いてるの私です!』 ポエマー女子高生、あざとかわいい系イケメンに秘密がバレて溺愛される。 【📚STORY📚】 目立たないようにひっそりと高校生活を送っている中原 央の唯一の楽しみは、「0組」の机に自作のポエムを書くことだった

私が会社で働く理由

起業やフリーランスなどの会社に雇われない働き方は、ここ数年でメジャーな選択肢の一つになった。私の周りにも、フリーライターやサロン経営者、占い師をはじめ、組織に所属しない働き方をしている人は大勢いる。 会社で働く私は、自営業の友人・知人らから「フリーになりなよ!」と勧められることが少なくない。でも、その都度、私はこう返す。 「会社で働くほうが好きだから」 ___ かくいう私も、副業として、働き方に関するセミナー・セッションを開いたり、ライティングの仕事を請け負ったりして