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【1歳2ヶ月と1日】それは突然のさよならおっぱい

息子が突如、卒乳した。近頃おっぱいが足りなくてうまく寝付けず苛々しているなあ…と寝かしつけのルーティン再構築に難儀していた最中であった。

その日は寝る前に、3歳の長女と一緒のストロー付きのコップに牛乳を入れて二杯飲んだ。「おいちぃ!」と最近覚えたキラーワードを呟きつつぷはー!と満足そう。寝かしつけのルーティンを息子にも、と、息子のための絵本も2冊読むようにしたら、だんだん上手く集中するようになって、本を開くと寝る前のぐずぐずが止まってキラキラとした目でみる。長女が「私が読んであげる!」と、ほぼ丸暗記している「だるまさんシリーズ」や「まるまるころころ」「たまごのえほん」を読んでくれたりもしていた。微笑ましい。

そうしているうちに、「だるまさんの」を読んでいたら「て」のところで「手っ!」と大きな声でいい、「は」のところで「歯」といいつつ手を口に突っ込んだりして、目覚ましい勢いで吸収していく息子。毎日進化していて面白い。絵本、読んで欲しかったんだなぁ…とおっぱいで誤魔化して(長女の絵本読むのを優先して)いたことを反省。
毎日毎日、かかさず自主練習している「ばいきんまん」の発音なんか、とても良くなった。


そんな矢先、たくさん牛乳を飲んだ夜。
ねぇねが大好きな息子はゴロゴロくっついたり、うっかり噛みついて怒られたりしながら、おっぱいくれ!と言ってくる様子がなく機嫌が良いのでそのまま様子をみることに。すると、おっぱいを飲まずに、寝たのである。

ねた!ねたね!
と、つい娘と盛り上がる。
まだ眠りが浅かった様子で息子が「へっ!」と言ってドキッとしたが、そのまま、眠った。

それから3日間。
相変わらず時間はかかるけれど、おっぱいを飲まずに眠りについている。飲みたい!という様子でもない。突然卒乳フラグがたった胸の方も「そろそろだと思ってましたよ」と言わんばかりにまったく膨れ上がる様子もなく、おとなしく萎んでいっている。(すこしだけ、切ない)


そんなこんなで、バイキンマンを胸に描こうかな…なんて思っていたけれど、こっちの心配をよそに、勝手に息子は卒業していってしまった。

最後の授乳をまったく噛み締めぬまま。
いつのまにか。

さみしいような、ほっとするような。
とりあえず、お酒を飲むことの罪悪感も、薬を選ぶ必要も、なくなったんだ、私は私だけの身体になったんだ(色んな意味ではまだまだだけれど)と、じわじわ。まだ実感には至っていないけれど。


おっぱいあげるしあわせもあったな。
なんて、今更ながら思ったりしつつ、ふと「飲む?」ってやってしまいそうな自分を制御しながら、バタバタと日々を過ごす。三連休のうち2/3はワンオペ。強い気持ちと、強い愛で、乗り切ろう。

#卒乳 #日記 #コラム #エッセイ #子育て   #育児 #ちあきろく

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