みなさん、こんにちは！

今日も、昨日の続きから書いていきたいと思います。

昨日の記事はこちら↓
アルセーヌ・ルパンの大いなる秘密を追う㉓-北斗七星の謎の手がかり-｜西本亜希子 (note.com)

昨日の記事では、アルセーヌ・ルパンの作者モーリス・ルブラン氏が、レンヌ・ル・シャトーの秘密を知っていて、それを密かにルパンの冒険の中に描いているのではないか、ということを書きました。

で、レンヌ・ル・シャトーの秘密って何やねん⁉ということですが、１つは、（昨日の記事にも書いた）イエスの血脈ですが、この他にもレンヌ・ル・シャトーの秘密と呼ばれるものがありまして・・・。

それは、レンヌ・ル・シャトーの財宝です。

ソニエール神父が、レンヌ・ル・シャトーの教会の修復をしている時に、柱の上の祭壇を移動すると、柱が空洞でその中から4枚の羊皮紙が見つかったと言われています（『レンヌ・ル・シャトーの謎　イエスの血脈と聖杯伝説』より）。

この出来事があった後、ソニエール神父は突然金持ちになり、そのお金の出どころが現在まではっきり分かっていないのですが、ソニエール神父は、ある財宝を見つけたのではないかと言われています。

レンヌ・ル・シャトーは、西ゴート族やテンプル騎士団と関係が深い土地なので、教会の修復中に羊皮紙と一緒に財宝も発見したか、もしくは羊皮紙に書かれた暗号（見つかった4枚の羊皮紙のうち、2枚がメロヴィング王朝の家系図で、もう2枚が暗号だったようです）を解いて財宝を見つけたのか、定かではないですが、神父は莫大な利益を得ます。

そして、彼が見つけた財宝は、西ゴート族がため込んだ膨大な戦利品で、その中にユダヤ教にとって極めて神聖な黄金の七枝燭台があったようなんです！

ここまで書いて、ピン！ときた方もいるかもしれませんが、カリオストロ伯爵夫人の物語にこれと似た描写があります。

若き日のルパンが、柱の中から七枝燭台を見つける場面ですね。

この七枝燭台（メノーラー）が、カリオストロ伯爵夫人において、重要な鍵を握っています。

なぜ、ルパンが柱の中から見つけたものが七枝燭台だったのか？

そして、七枝燭台が発見された柱だけ空洞だった。

『ジュール・ヴェルヌの暗号 -レンヌ=ル=シャトーの謎と秘密結社-』の著者が述べている通り、やっぱりルブランは、レンヌ・ル・シャトーの秘密を知っていたんじゃないかな・・・という気がしています。

ルブランは、ソニエール神父が、柱の中から人類に衝撃を与えるようなことが書かれた（恐らくイエスの血脈のことだと思われる）羊皮紙を見つけたこと、そして神父が財宝も発見し、その中に七枝燭台が含まれていたことも、知っていたのではないでしょうか。

余談ですが、財宝の中に、なんとあの契約の箱もあったのかもしれない、と『レンヌ・ル・シャトーの謎』に書かれていて、えーー！！とびっくり！

契約の箱って、モーゼがシナイ山で神から授かった十戒が書かれた石板を納めた箱で、敵を打ち負かす力があるとされるもの。

映画『インディー・ジョーンズ　失われたアーク』でも、その力を巡って、ナチスとインディー・ジョーンズが戦いを繰り広げていましたね。

アルセーヌ・ルパンの冒険シリーズに、なぜか財宝が絡んだ物語が多いのも、レンヌ・ル・シャトーの秘密と関係があるのでしょうか。

これまでのブログ記事”アルセーヌ・ルパンの大いなる秘密を追う”シリーズで書いてきたことを、以下の仮説にまとめると・・・

仮説1：アルセーヌ・ルパンの作者モーリス・ルブラン氏は、レンヌ・ル・シャトーの秘密を知っていて、それを物語の中に描いた

この仮説1は、ほぼ正しいのではないかと、現時点では思っています。

そして、『ジュール・ヴェルヌの暗号』でも示唆されている通り、もう1つの仮説を立ててみました。

仮説2：ルブランは、レンヌ・ル・シャトーの秘密を、妹のジョルジエット・ルブランから聞いて知っていた

この仮説2に関しては、追々記事で取り上げたいと思います。

仮説2は、厳密に言うと、ジョルジエット（だけ）ではなく、メーテルリンクだったかもしれないし、他の誰かだったかもしれません。

こうしてみていくと、アルセーヌ・ルパンの冒険やルブラン氏に、何か不思議なもの、神秘的なものを感じます。

以前は、何とも思わずに読んでいた箇所が、ある日、ん？あれ？、なんでこんな風に書いたんだろう？と突然気づいたり、気になったり・・・。

例を挙げると、『水晶の栓』に登場するロレーヌ十字とかも、気になっています。

なんで、ロレーヌ十字だったのか⁉

この謎も、追々解明することが出来るのか⁉

とりあえず、今は、仮説2のほうを次回以降みていきたいと思います。

カリオストロ４つの謎も、『三十棺桶島』のみ、まだ記事にしていないので、再読しなければと思っているのですが💦

アルセーヌ・ルパンの大いなる謎を追う②-カリオストロ4つの謎-｜西本亜希子 (note.com)

アルセーヌ・ルパンの大いなる謎を追う③-（追記）カリオストロ4つの謎-｜西本亜希子 (note.com)

『三十棺桶島』も、書けたら書きます！

最後までお読みいただき、ありがとうございました。