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訪問看護ステーションにおける人のマネジメントの考え方

今日はスタッフとの1on1の中で人のマネジメントについての話になったので、訪問看護ステーションの看護師や理学療法士などの専門職による人のマネジメントって何だろうねって話をします。

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ということで、今日は人のマネジメントの話をしようかなと思います。
 
僕は人のマネジメントの専門ではないんですけど、約10年会社やってきて、10代の頃はバイト先でそんな役割もさせてもらっていたり、20代の前半くらいから団体の代表などもやらせてもらい、その後も病院や会社で人事的な立場に置かせてもらったり、今も一般社団法人Cancerの共同代表理事もやらせてもらっています。特にそこで人のマネジメントを専門にやっているわけではないんですが、今日は臨時でうちのスタッフとの面談がありまして、その中で面白い話があったので、その話をしようと思います。
 
管理者レベルのスタッフとの面談で、人のマネジメントって何だろうねって話になったんです。なかなかうまくいっていない事もあって、そんな相談も受けながらだったんですけど、人を見るって、うちの会社だと2パターンあると思ってます。
 
1つ目は専門職としての人のマネジメントですね。看護師や理学療法士、作業療法士言語聴覚士、ケアマネージャー、事務員などのさまざまな職種がいるんですけど、それぞれの職種における経験値だったり知識みたいなものがあって、どうしても経験年数によるのかもしれませんが、うちの場合は年功序列にはしていません。経験年数が多い人が良いマネジメントをできるかって言ったらそうではないんですよね。
 
専門職としてのマネジメントというのは、さっき紹介した職種の部署を、専門職の視点でまとめたり、人財育成をしていったりという事です。具体的には、利用者に対する介入の仕方とかですね。訪問行く前にはどんな準備が必要なのか、ご自宅に入る前にはどんな心構えが必要なのか、ケアの中でのアセスメントやリハの提供の内容、本人や家族への話題提供、終わってからどのように家を出ていくか、帰り道では何を考えるかなど、ケアの現場においての専門家としてのスキルをマネジメントするという事です。
 
もう1つはチームや組織のマネジメントです。専門職としてというのは、どちらかというと個人に対するマネジメントですが、この場合はチームや組織をどのようにつくっていくかという視点です。最近では心理的安全性などと言われますが、そのような事も1例に入ります。「誰もが話しやすい職場にする」みたいな取り組みがこれにあたると思います。
 
でも、言うのは簡単なんですよね。人のことを考えて発言しましょうみたいな。でも実践するってなると難しい。人のことを考えると言っても、人のことを考えるとは何?みたいな話になってきます。
 
例えばの話をしますね。ある組織あって、スタッフのお子さんが職場に遊びに来たとしましょう。年齢は小学生くらいでもいいですし幼稚園でもいいです。遊びに来たお子さんを見て、かわいいねーなんて言って話しかけたり、お菓子あげたり、時間があれば遊んだりという職場の雰囲気があったとします。その中で、全く興味を示さないスタッフがいた場合、みなさんどう思いますか?というところの話だと思っています。
 
何が言いたいかっていうと、「お子さん=可愛い」というのは、誰しもがそう思わないよねという考え方が大切ということです。
 
もしかしたら、その時すごく具合が悪くて話しかけたいんだけど行けなかったり、仕事の対応で焦っていてそれどころではない人もいるかもしれない。中には、カミングアウトはしてないけど、不妊治療をしている人もいるかもしれない。または、さまざまな理由でお子さんを持つことができない人もいるかもしれない。
 
そういう人を見て、あの人って冷たいよねみたいな視線って少なからずあると思うんです。酷い場合はそこからいじめみたいなのに発展していく場合もあると思う。
 
でも、それってみんながみんな同じ気持ちになるかと言ったらそうではないですよね。それぞれが色んな事情を抱えているという視点でいないと、ただの押し付けになってしまいます。
 
もちろんその時は嬉しいことは嬉しい、楽しいこと楽しい、可愛いは可愛いと言う感情があるのは当たり前だし、それを抑えようなんてことは考えていませんよ。その感情は思う存分出して良いものです。
 
ただ、一方でそういう感情の人もいるんだよという視点があることが大切なんですよね。一般的には「嬉しい」「楽しい」「可愛い」などというポジティブな感情があるとしたら、その裏には必ず「嫌だ」「悲しい」みたいな感情があるという考えは持っていて欲しいなと思っています。
 
僕らの会社ではこのようなコミュニケーションをすごく大事にしています。まだまだ社内全体で話ができているかと言うとそうではありませんが、やっと管理者レベルではここ1年くらいは話ができてきました。誰かの嬉しいは押し付けてはいけないし、悲しいも押し付けてはいけない。でも感情を出すことは悪いことではない。
 
このような思を、1人ひとりが考えられようになったら、いい感じのチームや組織になっていくんじゃないかなと思っています。
 
はい、今日はそんな人のマネジメントのお話でした。
場づくりの考え方でもあるかなと話終わってから思いました。
 
それでは、今日はこの辺にしておきまーす。


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