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学のない哲学を持つ若者でございます。コメディや、シュルレアリズム、エッセイなどをエンタ…

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学のない哲学を持つ若者でございます。コメディや、シュルレアリズム、エッセイなどをエンタメにしたいと文字起こし。 YouTubeや映像作品などにもチャレンジしていこうと思っていて、脚本の練習にnotesにチャレンジ。自分が誰か言える日が来るといいですな。

最近の記事

フェミニズム

どうもwhoです☆ 最近テレビやYouTubeをぼけーーーっと見ていると、フェミニズムに関する動画や番組をちらほら見かけます。 どこもかしこも似たような形式で男は一人一人好きな意見を言い、女は何故か口を揃えて同じ意見という奇妙な構図。英語で言うとわかりやすいかもしれませんね。man vs women(womanの複数形)的なことです。 この構造がまさに男と女の違いなのでは? 権利を主張、意見を提案する側がこうも多勢になる構造はとても奇妙で、果たして弱者とは?弱者がなぜこうも押

    • 理想像

      彼女は、どことなく薔薇のような美しさと危険な香りのする人だった。 学生の頃、一度夢に見た。僕はネクタイを締めて朝8時前。3万そこそこするくらいのビジネスバッグを持ち、スタイリッシュに決めたスーツと共に鏡を覗き、家を出るところ。後ろから彼女の声が聞こえる。少し丸みを帯びた愛嬌のある小柄な女性。奥さんだろう、ネクタイが気に食わないらしく締め直し、ほっぺにキスをして見送ってくれた。1日今日も頑張れる気がする。 目が覚めて今日の夢はなんだったんだろう、どうも現実味のある夢で、これが正

      • あべこべ

        スマホが普及した現代、人気のない日本の端にあるような村にも少なからず影響はある。 冬はスキー場として、はたまた温泉街として栄える日本有数の観光地の村の住民の田中は夏場の仕事の無さ、景気の悪さにうんざりしていた。 夏場のある日、村の公共温泉でこんな話を耳にする。 「最近都会じゃ、脱毛なんてのが流行ってるんだって〜?」 「何だいそりゃ?」 「毛の多い男は野蛮だと言って顔に手や足、はたまた股間の毛なんかを専用の機械で無くしちまうらしいぜ?」 「都会の女は趣味悪くねえか?

        • もやしし

          どうやら子供ができたみたい。彼と一緒になる時が来たのだわ、と浮かれ気分に浸っていたのも束の間、彼にそのことを打ち明けたと同時に期待は崩れ落ちた。 彼は「良かったね。」の一言だけを置いて、瞬く間に去って行った。 子供達だけは私が何とかしなくちゃ。と大きな大きな歯車のの中で今日も今日とてクタクタになるまで働く。 そんな日々が続いたある日。私の前に幸運な話が訪れる。真面目に休むことなく働き続けてきた甲斐があった。これはビックチャンスだ、と疲れもあってか疑うことなく一直線に飛び

        フェミニズム

          誰かの記憶。

          僕は脳科学の卒業論文に追われているしがない大学生だ。 1週間ほど前に遡る。 繁華街外れのどこにでもあるチェーン店の居酒屋でアルバイトを終え疲れ果てた僕は、普段行きもしない近くのバーに入ることにした。 どこか懐かしい匂いがする雰囲気だった。 歴史を感じる大木をそのまま横倒しにしたようなエレガントなテーブルに、とても日本人用とは思えない高さの荒削りの椅子に客は僕1人。とてもシンプルで心地のいい場所だ。 店に入るとバーテンダーが驚いた顔で僕を見た。僕は知った顔か?と思った

          誰かの記憶。