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今月の1冊~2020.05

バタバタしていてあっという間の6月。
少し時間は立ってしまいましたが5月に読んだ本について。


読む本は数あれ、ぐっとくる1冊にはそんなに簡単に出会えない。
そんな中でも毎月1冊もしあれば2冊、自分のなかでこれは・・と思ったものの感想を書いていこうと思います。
本の要約ではないと思うので気になる方は是非ご自身で読んでください!

今月は
旅の効用  ペール・アンデション / 畔上 司 著

例年ならばどこか旅行に行って家にはいないのに、ずっと家にいるという連休や誕生日なんかを通り越した5月。旅が大好きで、永遠のテーマとも言ってよいくらいなので、何で旅をするのかを考えている本を手にとることに。

この本は、いろいろな旅先に行ったときの様子や、旅が筆者にどんな影響を与えているのかが描かれています。日常の生活があるから、旅は成立する。旅の終わりは旅の始まり。旅といういつもとはちがう時間の捉え方がとても面白いです。一貫しているのは日常ではないこと。日常ではない中で、現地の人とどう関わっていくのか、どうすごすのか、筆者の価値観がつづられていました。そして旅があるからこその日常という捉え方。素敵でもあり、ちょっと不思議でもあり。旅の意味を考えるのに、わたしの琴線に触れてくるようなそんな1冊でした。

時代の流れによって、どこでも働ける環境がぐっと整えられえてきていると思います。だから、極論として言えばどこに住んでいても良い。よく、田舎に住みたいなと言う声もききます。それはそれでその地に想いを馳せているのならばありだなと思います。

ただ、私はといえばたぶん住む場所はここ東京か、故郷の逗子か。またはその地で活動する必要性のある場所か。そのどれかだなと思います。たくさんの素晴らしい場所は思いつくのですが、やはりそこにアクセスするのは「住む」ではなく「旅」を選ぶと思います。この旅自体の期間が今よりも長くなることはあっても、やはりそこに行くのは日常から離れるという意味合いが大きいので「住む」にはしないだろうなと思います。

帰れる場所があるからこその良さと新しい気づき。それが旅の良さ。帰ってくるから、次はどうしようかと思う感覚。この「旅」の感覚は何物にも代えがたいわたしにとって大事な感覚。そんな感覚に磨きをかけてくれた1冊でした。

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