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あなたの常識はあなたのもの

今日は何故かわからないけど無性に味噌汁が飲みたくなって、コンビニでインスタントのものを買ってきた。

袋をちぎって味噌を紙カップに入れて、お湯を注ぐ時にふと、何年も前のとあることを思い出した。

あの時私は新卒で時々休憩室でランチを食べるものの、人見知りが激しいのでいつも隅っこの方に座って1人で静かに食べていた。その時も味噌汁が大好きで、いつもコンビニの弁当と一緒にインスタントの味噌汁も買ってきて飲んでいた。

その日もそうだった。

袋を切って味噌をカップに入れて、お湯を注いだその瞬間、違う部署のある女の子が、私にではなくて、もう1人の女性社員に、やや大きい声でそう言った。

「なんかさ、味噌汁って、お湯をギリギリまで注ぐ人の心理が分からないよね。なんなビンボくさくない?カップに線があるじゃん。それを無視してギリギリまでお湯を入れていっぱい飲めるように見えるけど結局味噌は同じ量じゃない?何が違うの?マジで分からないよね😛」

え、誰のこと?って一瞬思ったけど、自分が握ってるカップを見てみたら、ギリギリまでお湯を入れてました。

そっか、私のことを言ってるのか?

けど、違うよ? ギリギリまでお湯を入れるのは別の理由があるよ。なのに、勝手に関係のない理由を押し付けられたみたい。それは流石に面白すぎる。

そこで私はその子の目を見ながら言った。

「カップの線までしかお湯を入れないとしょっぱくないですか?私はしょっぱいの苦手なんですよ。だからお湯をいっぱい入れて味を薄くしてるんです。逆に⚪︎⚪︎さんの発想は面白いですね。」

そうすると、彼女はちょっと気まずそうな顔をして、そ、そうなんだって返事して、これまでに賑やかだった休憩室の空気は一瞬しーんとなった。

当時の私は喧嘩するつもりは一切なくて、ただ、本当の目的を伝えたいという思いだけだった。けど、向こうから見たら、右も左も分からないような小娘に喧嘩売られたと感じたかもしれない。

でもいいんだ。それで全然いいのだ。何故かというと、同じ行動でも見る視点が違うと結論もまったく違う。彼女の価値観は彼女のもの。私の価値観は私のもの。自分の価値観で人の行動を判断するのはとても危険だと思う。どれがいいか悪いかを判断するよりかは、意見交換を通して柔軟性のある思考力を高めることができたと考えたらいいのでは?その後も、発言する前に、それは私の価値観からの結論だけなのかどうかをもう一度考えるように、より意識して考えたりしている。

ちなみに、今日もギリギリまでお湯をたくさん入れた☺️

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