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『既成概念をぶち壊す破壊力!』

全てにおいて
既成概念は存在する。
いわゆる
その世界の常識というものだ。


大谷翔平選手が二刀流に
チャレンジすると言った時もそうだ。
たくさんの人が揃って
プロで二刀流は無理だと言われた。
打者か投手かどちらかに絞った方がいいと。


高校野球で4番投手は普通に存在する。
だが、プロはレベルが違うと元プロも素人も言う。


今までプロ野球で
投手を断念して打者に転向した人はいた。
投手と打者では使う筋肉が違うとも言われていた。


今まで例のないことをすると
たくさんの人から反対意見を浴びる。

『それは無理だ!!』
『前例がないから』


今までの前例が
これからも無理かは誰にもわからない。
全て正しいとは言えない。
大谷翔平選手がそれを証明してみせた。
しかも、日本のプロ野球だけではなく、
野球の最高峰である
メジャーリーグで二刀流を証明した。
マンガの世界のように実現してみせた。


既成概念をぶち壊しだ感じだ!


話は突然変わるが
今日、私は落語の寄席

『天満天神繁昌亭』

に家族親族で行った。
昼席の部。

繁昌亭入り口


今日の落語家さんたち。トリは八方さん。
おみやげもたくさんある。

落語は好きでよく聞いている。
今まで3回ほど
繁昌亭に行ったことがある。


昼席は1時半からなので
少し時間があるからと
隣の『天満宮』に参拝した。

本殿。
たくさんの人が並んでいた。

本殿には
たくさんの人で列ができていた。

昔懐かしい猿回しもいた。

お猿さんが竹馬に乗って
いろんな芸をしている。
スゴイ人だかり。


時間になり繁昌亭に入った。
9人の落語家さんたちの一席を聞いた。
やはり皆さんプロ。
古典落語の前のマクラでは
それぞれの個性が出る。
古典落語に入る前の
身近にあった体験談を面白おかしく話す
マクラってやはり大事!


『明石家のんき』という名前を見つけた。
ひょっとして明石家さんまさんの弟子?
と思ったらさんまさんの師匠、
笑福亭松之助さんの息子さんだった。
中々良いキャラをしている人でしたよ。


大トリの月亭八方さんはさすがの一言。
マクラから古典落語も力みがない。


他の落語家さんからは
笑わせてやろうという
良い意味の力みを感じるが
八方さんには全く力みを感じない。
脱力というのかな。
それが凄みに感じる。



76歳で昨年後期高齢者入りしたというが
運転免許を取得する時の面白エピソードを
楽しく聞かせてくれた。


だが、
この日の笑いの最大瞬間風速を観測したのは
桂勢朝さんだった。
政治家の声真似で昭和歌謡を歌い上げて
大爆笑をさらっていった。
石破さん、麻生さん、岸田さん、安倍さん、松川さん、吉村さん等。


途中で
勢朝さんが言い放った一言

『落語の概念は
 捨ててください!』

には笑った。
この日、1番かもしれない笑いが起きた。


最初から最後まで
声真似と歌で終わった。
古典落語は一切無し。


歌と歌の間に挟む言葉が面白い。
笑いに勢いをつける。


勢朝さんが言う
『落語の概念』とは古典落語のことかな?
それを全くせずに
歌を歌いまくって終わる手法は斬新。


私の横の人は転げそうになるほど
大爆笑していた。


勢朝さんは
古典落語をするという既成概念をぶち壊し
古典落語を一切やらずに歌いまくって終わった。


落語を、
古典落語の枠の中に当てはめる図式ではなく
笑いの中に落語があるという
拡大解釈をしたのではないか?


だから、
以前、お客さんに帰り際に

『真面目にやれ!』


と叱られたエピソードを
披露していたのもわかる。
既成概念で捉えたら不真面目にうつる。
古典落語をするのが落語家というイメージ。


考えてみたら
お客さんはただ笑いたいんです。
普段のストレスを笑いで吹っ飛ばしたい。
古典落語を聞きたい人もいるとは思う。
だけど、笑いでストレス発散の方が
大半ではないかな?


その証拠に、
この日、誰よりも
笑いの量も一体感があったのが勢朝さんだったのが動かぬ事実と思う。


私の後ろの人も

『いや〜
 実に面白かった〜!!』

と呟いていた。


落語界にも枠にはまらない人がいた。
大谷翔平と比べるのは少し違うと思うが
何か良いものを見たという実感が残った。
家族全員同じインパクトを受けていた。
破壊力は抜群でした♪


これから桂勢朝さんがどうなるのか?
どういう評価を受けるのか?
注目していきたい。


最後まで読んでいただき
ありがとうございました♪

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