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花相の読書紀行№.136『室町無頼』

時代アクションの真骨頂、アウトローが時代を駆ける

【室町無頼】/垣根涼介
<あらすじ>
腐りきった世を変えてやる。前代未聞のたくらみを一本の六尺棒で。超絶クールな大傑作エンタテインメント。応仁の乱前夜、富める者の勝手し放題でかつてなく飢える者に溢れ返った京の都。ならず者の頭目ながら骨皮道賢は権力側に食い込んで市中警護役を任され、浮浪の徒・蓮田兵衛は、ひとり生き残った用心棒を兵法者に仕立てようとし、近江の古老に預けた。兵衛は飢民を糾合し、日本史に悪名を刻む企てを画策していた……。史実に基づく歴史巨篇。(商品解説)
ならず者の頭目・骨皮道賢は幕府に食い込み、洛中の治安維持を任されていたが、密かに土倉を襲撃する。浮浪の首魁・蓮田兵衛は、土倉で生き残った小僧に兵法者への道を歩ませ、各地で民百姓を糾合した。肝胆相照らし、似通った野望を抱くふたり。その名を歴史に刻む企てが、奔り出していた。動乱の都を駆ける三人の男と京洛一の女。超絶クールな熱き肖像。(「BOOK」データーベースより)
 

★感想
戦国時代が始まる前、無頼に生きる二人の男と、棒術使いとして育てられた少年“才蔵”の物語。
530頁のたっぷり時代小説は、表紙がカッコよくって読み始めたら、なかなか中身が濃い作品です。
うー、何時間かかるのかなぁ~ってチョイ引き気味でページを捲る‥‥。
ところがどっこい(死語💦)、気が付いたら殆ど一気に読み終えました。

一本六尺棒を操る武骨な“才蔵”に心奪われ、都の描写もさることながら、時代アクションがこんなにもクールでカコイイ。
遊女“芳王子”も粋なイイ女❤
惚れるわ~。

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