常闇とようせい。

なんだか少し虚しくて、ほんの少し愛おしい
夜の憂い。

いつだって夜にやってきて、僕の心を
一口かじって、そして消えていく。

段々と剥げてきた心の膜と
どんどん膨らむ膿

吐き出す場所はあった、
それでも届かない夜

果てしない黒と甘い甘い蜜に、
溶けて、ゆっくりと一つに

こんな退屈でドラマチックじゃない
毎日が嫌いで、夢中で掻きむしった

ばらばらの体、だらだらと流れる僕と

いつかの夢

いつもの癖

今日も夜は長い。

#小説 #短編小説 #エッセイ #ポエム
#邦ロック


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?