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小さい頃何になりたかった?

今就いている仕事が、
小さい頃になりたかった職業と同じという人は、
どれくらいいるのだろう?

私は小さい頃になりたかった職業って、
今思えば特になかった。
子どもの世界って狭いから、
自分の知っている範囲からしか選べない。
強いて言えば、
憧れたのはスーパーのレジ打ちの仕事だった。

母に連れられて買い物に行き、
華麗な指さばきで数字のキーを押す、
スーパーのレジ打ちの人を食い入るように見て、
やってみたいと思っていた。
あの頃はバーコードでピッとするのではなく、
ピアノを弾くように
数字のボタンを押していたんだよね。
それがかっこよく見えたのよね。

積極的に叶えようとはしていなかったが、
その夢は思いがけずアメリカで叶った。
渡米直後にアルバイトをしていた日系スーパーで、
バーコードではないレジ打ちを経験したのだった。
無欲でいたら、叶っちゃったパターン。

中学生の頃、一時期だけ
通訳に憧れたこともあったが、
アメリカでちょっとだけ
短期留学中の学生さん向けに、
通訳のアルバイトをしたことがあり、
これも忘れた頃に思いがけず叶った。

でもこれは本当に大変で、冷や汗ものだった。
私の英語力はビジネスレベルでもなんでもなく、
日常会話レベルだし、
聞いた英文の意味を自分では理解しても、
通訳者はそれをきちんとした日本語に訳すという
日本語力も問われる。

きちんとした和文が頭の中で整う前に
焦って訳し始めてしまうため、
私の訳文は話し言葉みたいで、
倒置法も多用していたし、
きちんと伝えられていないだろう、
もどかしさがいつもあった。
そんな私の通訳体験だったが、最後の日に
「花咲さんの訳はわかりやすかった」
と、学生さんたちに言ってもらえて、
今度は冷や汗でなく涙が出そうになった。
難しい日本語を使わなかったのが、
私の訳の唯一の利点だったかも…と、後から思った。

子どもの頃の夢はそんな感じだったが、
現実を見始めてから、
なりたい職業は編集者・ライターになった。
これはなんとなくではなく、頑張って叶えた。
なりたい職業も、時期や経験によって
変わっていくよね。
小さい頃から目指していた夢を
叶えた人ってすごいなと思う。

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