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からかい・いじめのトラウマ〜ドラマ『アストリッドとラファエル』からの想いVOL.1

あまり海外ドラマは見ない僕ですが
お気に入りが一つあります。

頭脳派の文書係と行動派の警視の女性バディが難事件を解決する、フランス発ミステリードラマ
『アストリッドとラファエル』

今夜5月21日からシーズン2の放送が始まります!
それに合わせてシーズン1が期間限定で配信され、見ていました。


アストリッドが事件を解き明かしてゆくシーンは、ドラマ『相棒』の杉下右京さんに通じるものがあり、これはまさにフランス発の“女性版「相棒」”といった感じです。
しかしながらこれは自閉症・発達障害の理解への題材としてとてもいいドラマなんです。


特にシーズン1は、アストリッドの過去や日常のシーンが、「自閉症のあるある話」としてわかりやすく描かれていたり、ラファエルがアストリッドの特性を理解・受容していくシーンが各話ごとに描かれていたりして、とても勉強になります。

その中で、今回取り上げるのは、アストリッドの学生時代の回想シーン。


【その1】
「先生が戻るまで静かに待ってること。戻ってきてまた練習問題の続きをやりますので」
と言った先生に対し、アストリッドが、
「『戻ってきたら』です。その方が自然な言い方です」
と言ったため、
「面倒くさいヤツだな」と陰口を言われたり
「黒板に書けよ」って言われて
「黒板!レインマン!」とクラスメイトから言われるシーン


【その2】
アストリッドは、女の子の友達に、好きなパズルのことを熱く語ります。
パズルは人には触らせたくない様子。
先生からは「友達がうんざりしてますよ」と言われてしまいます。
その数日後、アストリッドが教室にいない中、その友達が小馬鹿にしたようにアストリッドの真似をしています。
言っていることの間違いを指摘したアストリッドに対し、クラスメイトたちが、机を叩いたり足を踏み鳴らしたりして、大きな音を立てながら「レインウーマン!」と囃し立てるシーン


僕はこのシーンを思い出すだけで中学生の頃のいじめを思い出します。

今は職場や周りの人に、からかわれたり馬鹿にされたりしていじめられるなんて事は無いです。
でも、過去に受けた辛いいじめは、どれほどの傷になるのかは人それぞれ違えど、一生消えない傷として残ることが多いです。

自分はようやく仕事も安定し
衣食住に困らなくて
楽しめる趣味があって
信頼できる仲間がいて
ひと昔前に比べたらずいぶん前向きになれたと思います。

だけど‥
ひとたび発達障害の特性を思い返したりしてしまうと
これから先出会う人に受け入れてもらえなかったり、嫌われたりしてしまったらどうしよう、という想いが、すごく心を支配してしまうことがあります。

今それですごく心が疲れてつらいです。

このトラウマはどうしたら克服できるかな‥。

ただ、最初は「変な子」「変わった子」と見られていたアストリッドが、事件解決に関わって行く中で、信頼関係を勝ち得て、ラファエルとの絆を深めてゆく姿は、本当に胸が熱くなり、勇気をもらえます。

本当にあったお話ではないですが
某漫画初のドラマにあった、夫婦というパートナーと違い
仕事をする上での良きパートナーの姿を描いたこのドラマが大好きで、アストリッドのことを心から応援したくなります。

今夜から毎週日曜の夜を楽しみに、無理せずに頑張っていけたらなぁと思います。

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