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825 物を少なくしたいなら、最後まで使い切ること

こんにちは!
(一社)全日本ミニマリスト協会です。

【物を少なくしたいなら、最後まで使い切ること】

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「ミニマリズムは、物を手放すこと」
とよく言われますが、頭ではわかっているけれど実行できないという方は多いと思います。

・まだ使えるのに捨てるなんてもったいない
・誰かが使ってくれるはず
・売ったら小銭なるかも

物を手放す方法を考えた瞬間から、あらゆる価値観が自分の中に交錯して、なかなか手放せなくなってしまいます。

もちろん『もったいない』という想いはとても大切。

物を大切にしないとバチが当たりそうと思うくらい、物を適当に扱ってよいものではありません。
だからと言って、ホコリかぶりながら使わない物を手元に残しておくのは、それはそれで《物を大切にしている》という観点からすると、答えはハテナです。

では手放せないならば、どうすればよいのか?

その答えは【最後まで使い切ること】ではないでしょうか。

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最後まで使い切ると考えると、消耗品はイメージしやすいです。
例えば食べ物なら食べきること、洗剤ならば最後の一滴まで使い切ること、靴下ならば穴があくまで使うこと。

その物がもつ本質が欠如したとき、ある意味では役目を終えたと思えるかもしれません。

むしろそうなってくれたほうが、手放す踏ん切りが付きやすいですよね。
だって、補修か補充かしなければ使いようがありませんから。

ということは、そうなるように仕向けると意外と簡単かもしれないということ。
消耗品や食料などはイメージが簡単ですが、耐久品だとどうなのか。
それは「壊れるまで使うこと」になります。

しかしどうでしょう。

ひとつの物を壊れるまで、使えなくなるまで使うという経験を最近いつしましたか?
意外と壊れるまで使うというのは、できていない現状があります。

ボールペン一本にしても、壊れるまで使ったことがある方は少ないでしょう。
インクが出なくなることは多々あると思いますが、それはインクを替えてしまえばまた使うことができる。
半永久的に一本のボールペンを使うことができるはず。

でも、芯が出なくなるほどボロボロまで使ったことがある人は少ないでしょう。
経年劣化してボールペンのプラスチック部分が割れるほど使ったことがある人も少ないはず。

振り替えれば、抜かりなく僕もそこまで使ったことがないことに気付きます。
それは、もったいなくないですか?それとももったいないですか?

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もし使えるひとつの物があったとしたら、同じ役割の物を別で求める必要はないはずです。
ひとつどぇ足りているはずだから。

でも、ひとつあっても何かの拍子で増やして、壊れることがないからずっと持ち続けて、物が増えていくサイクルにはまっている方もきっと多いはず。

『壊れたから捨てる』というスタイルは、ミニマリズムの本質を突いているけれどそこまで使い切れないというのが現状なのです。

『壊れたから捨てる』というならば、すなわち最後まで使い切って手放しているのだから、結果物は少なくなるはず。

このやり方は果てしなく時間がかかるやり方ではあるものの、メンタル的なダメージはとても小さいです。

故意に、そして無理やりに手放す方向に心を仕向けているわけではなくて、手放すべき環境や状況が完成しているから、そうせざるをえないのです。
手放す数が1ならば、手に入れる物も1であること。

たったこれだけのルールを守ることで、物が増えていくことはありません。

もう少し加速したければ、1つ手放すときについでに2つを手放す習慣をつければ、より多くを手放す心持ちが気持ちよくなってくるでしょう。

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・ミニマリストだから、絶対に手放さなくてはいけない
・ミニマリストだから、絶対に物を増やしてはいけない

そんなことは決してありません。

物は勝手に増えるし、勝手に入ってくる。
大切なのは普段からの心の持ちようで、【手放す意識】さえ持っていれば、手に入れることを一瞬でも戸惑う瞬間が生まれるのです。

能動的に手放すことができない人は、意外と多くおられます。
もしそいいった気持ちがあるならば、最後まで役目を果たしてもらいましょう。
使い切ってみましょう。

ただ使い切るにも、自分が使うように行動しなければ何も変わらないため、それがホコリかぶるように置いておくのではなく、まずは使ってみましょう。

生活に取り込めましょう。

形ある物はいずれ壊れるので、壊れる瞬間が来るまで使ってみれば、気付くことがたくさんあると思います。
もし使えないならば、【物を大切にする定義】とは、自分にとって一体どういうことなのか?という考察に原点回帰してみると、また行動のトリガーが入るかもしれません。

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