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[人事のプロが教える]ビジネスの場面で役立つ、小さい頃にやっておくべき経験②

今回は3部作として、私が小さい頃にやっていて、現在、ビジネスの場面で、その経験が役立っていること、3つを紹介したいと思います。

①将棋
②そろばん
③バスケットボール

今回は、②そろばんになります。皆さん、そろばん(以下、算盤)をやったことはありますか?私が小学生の頃は、算盤の授業がありました、が、最近はどうなのでしょうか?

「読み書き算盤」と言われているように、昔から、算盤は大切な能力として位置づけられているように思います。

私は小学2年生から、算盤教室に通い始めました。小学2年生といえば、九九(9×9までを覚える、いわゆるクク)を覚える年齢です。恐らくこの時期くらいから、本格的に数字を覚え、勉強していくことになるかと思います。今思うと、この時期に算盤を習い始めたのはタイミングが良かったと思っています。親に感謝ですね。

算盤教室では、算盤と暗算のどちらもやりました。この2つは、それぞれ違う能力が必要であり、振り返ると、私は幼少期にそれらを養うことができたのではないかと思っています。

まず、算盤ですが、
指を使い、数字を計算していく作業になります。公文式とは違い、指を使うところに、算盤の特徴があると思います。

「指を使いながら、頭は数字を追っている」
最近で言うと、Excelを使う作業は、まさにその進化版と言ってもよいのではないでしょうか?

社会人になると、どんな職業であれ、多かれ少なかれ、数字を扱うことになります。数字に弱い、数字は苦手と言っていたら、社会に出てから、かなり苦労すると思います。もちろん、そうした環境を選択しないこともできますが、自分の人生を豊かにしたいと思うならば、数字から逃げることは難しいと思います。

例えば、華やかに見えるYoutuberも、アクセス数、視聴者数、毎月の収益等、かなり多くの場面で数字を扱っていると思います。
また、ビジネスパーソンの世界でも、役職が上がれば上がるほど、数字を見る機会が増えます。

私もシンガポールに着任以降、APACリージョンの毎月の売上・利益等を見るようになりました。つまり、人事の領域以外のビジネスの数字もよく見ます。これは、現在のポジションが、それを求められるポジションであり、数字から逃げることはできません。逃げたら降格するか会社を辞めるかを選択することになります。

さて、話を戻すと、幼少期に算盤を経験しておくことで、数字への抵抗感は間違いなく、なくなります。そして、計算するために頭を働かせることを無意識のうちにできるようになります。

この観点では、算盤だけではなく、公文式でも良いと思います。公文式も素晴らしいメソッドだと私は思っています。
一方で、先ほども言ったとおり、算盤は、数字を扱うことを前提に、さらに、指を使うところ、これが算盤の特徴となります。

ビジネスの世界では、パソコンあるいはスマホ、タブレット、あるいはノートにペン、万年筆でも良いです、あらゆる場面で、モノを使いながら、考える、話す、まとめる、議論する、要約する等、何かしらの行為を同時にします。

この思考と行動の分離かつ並行作業のスキルは、ビジネスの世界で、大変重要なスキルだと私は思っています。
そして、これを知らない間に身につけることができるのが、算盤だと私は考えています。

さらに、暗算に関していうと、頭の中で算盤を思い浮かべ、あるいは、自分の目の前に、あたかも算盤があるように想像し、指を使って、その空想上の算盤を動かしていきます。
明らかに物理的な算盤を使う行為とは、異なるスキルとなります。想像力、記憶力が追加で求められます。

ビジネスの世界では、数字を覚えておくことはもちろん重要となります。また、想像力は、あらゆる場面で必要な能力であることは、言うまでもありません。

この現代において、算盤よりもパソコン教室に、幼少期から通った方が良いと思われるかもしれません。パソコンの能力を上げたいというゴールであれば、それが良いと思います。

一方で、私が算盤をオススメする理由は、思考と行動の分離スキル、記憶力、想像力を養うことができるからです。これは、モノが変わっても普遍的な能力であるため、応用が可能になります。

以上のことから、私は、そろばんはとっても良い習い事だと思い、オススメしたいと思います。


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