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越冬系キムチ・即席系キムチ

ある日、「あ、最近キムチ食べてないかも?!」と気付き、考えてみたら、半年くらい食べてないことに気付いた。自分でもびっくりしたけど。

その時思ったのは、「おっ!これでどこでも生けていけるかも!」だった。(笑)

まぁ、私のバロメーターは差し置いて、キムチは韓国人にとっては超大事な食べ物である。

食卓にのぼる頻度No.1じゃないかしら。ご飯(韓国料理)の時は必ずあるし、家庭によってはキムチだけで2,3種類普通に出される。インスタントラーメンのお供でもあるから、飯よりも明らかに出番は多い。

そんな韓国人とっても切っても切れない関係のキムチは、元々は各家庭で作られるもので、地域や家によって材料や作り方、味も様々。梨を入る家もあれば、リンゴやサイダーを入れる家もあったりする。
でも、大きくは、越冬系キムチと即席系キムチに分けられると思う。

越冬系:11月に漬ける白菜キムチ。長期熟成し、次の年まで食べる。準備する材料も多く、温度管理を間違えると即廃棄なので、キムチ冷蔵庫が必須アイテム。イメージは、とにかく重労働。

即席系:サッとつくって、数日か数週間くらいの短いスパンで消費するキムチ。主に副菜として、特に越冬系が減ってくる夏とかによく作る。大根、キュウリ、ニラ、葉大根、小葱などなどバラエティー豊か。

その他は、作ったその日に食べる和え物的なものもあるが、名称に「キムチ」とついてないのを見ると、「発酵」が一つのポイントなのかも知れない。


越冬系キムチは作るシーズンが決まってる。白菜と大根が出回る11月末。
家庭にもよるが、4人家族で白菜100株漬けたという話もあるくらい、
とにかく量がすごい。各家庭で作るというよりも、親戚とかご近所総出で
作る感じの一大イベント。キムチ漬け用の一時金も会社から出るくらいだ。

それくらいお金と手間がかかる作業で、とにかく重労働。リンクはあるお寺さんの越冬系キムチ漬けの映像。ド迫力なので是非見て欲しい。(住職の方は、コロナでこれでも少ない方ですよ。とコメントしてたけど)


そんな重労働のキムチ漬けも、年々漬ける人が減ってきている。

今の2,30代はキムチは買うものというのがデフォルトだと思う。あるいは親類からもらったり。どっちみち自分では漬けない。

正直、私も漬けない。でもキムチにはうるさくって、韓国に行っても一口食べて、好みのタイプじゃなければ食べない。好みのキムチは、あっさり目で、魚醬やアミが少なめのタイプ。

まぁ、私の場合は、なくても生きていけるし、どうしても食べたい時は、
新大久保で直輸入のあるブランドのキムチを買ってきて食べる。
年に数回かな。

この頻度なら、キムチが全く手に入らない国でも生きていけそうだと思った。Next level に行った感じ。(笑)


                                                      画像:음식_IMG_9879, 아사달, 공유마당, CC BY

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