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怪談 二川ダム【※一部写り悪し※】

和歌山県には地元の方ならメジャー級で知られているのが、これから紹介する二川ダムだ。

以前にやり取りをして、また個人的にも凄くお世話になったある心霊系Youtuber様から二川ダムのダムカードを取得した報告をした際に二川ダムが心霊スポットであることを教えて頂いた。

その内容が、事故が多く発生したので亡くなられた方の御霊を見るというものである。また噂ではあるが、自殺された方も多いという話がある。

では、実際にどうなのか?

2024年新年1発目の夜の部の撮影は化けダムからのスタートになるΣ(・∀・;)

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二川ダムの取水塔

二川ダムから見た夜空がめちゃくちゃ綺麗だった。

汚れがないから空気が澄んでいて、久しぶりにプラネタリウムで見るような満点の星空を見ながらもはや恐怖ではなく最高と言える景色が広がっていた。

ダム湖を撮影
場所を変えて取水塔を撮影

撮影したのは、17時30分ぐらいのことだったが日は沈むのはあっという間で、沈んだ後は完全に懐中電灯がないと暗すぎて堰堤の灯りだけが頼りになる。

ゲート部分を撮影
堰堤を撮影

綺麗にダムが撮影できたのはここまで。
後は懐中電灯を必死に照らしながら撮影しているので、綺麗とは言えない写真になっているので表題にも上げているように一部写りが悪い。

心霊写真でも何でもなく、時折小雨降る強風吹く中での写真撮影は意識していなくてもブレるので何度も撮り直ししているわけで、それでも後から見直したらやっぱ写り悪いなあとなるわけで綺麗な写真じゃないことを前もってお詫びしたい。

通り抜け禁止の標識

実はこの標識は2箇所存在する。

通り抜け禁止の標識

堰堤における標識は2箇所あるが、実際に通行が出来ない場所には看板が立っている。

堰堤を抜けた先にて撮影。
このスペースまでは広い。

通行止めの看板は左手の道を真っ直ぐ突き進むとある。比較的新しい看板のため、恐らくだが最近になって新たに設けられた可能性が高い。

ここから通行止

この先がどうなっているのか?

写真を見て頂いたら答えが分かってくる

軽自動車1台分ぐらいの幅員の狭さ
カーブを抜けたら…。
柵もガードレールもない…!
うっすらと見えるガードレール。
落ちたらダム湖へ一直線。
未整備のため、落石に躓き転べば危ない。
最初のガードレール。

道は舗装されているが、誰も通らぬために未整備である。また、道も軽自動車1台分ぐらいの幅員しかないために、危険極まりないと言って良い。

出来る限り前へ進む。
見た限りやはりガードレールがないのが大部分。
2番目のガードレールを発見。
先へ進む。

ここまで辿り着くと、転落したらダム湖から離れた場所になるためダム湖へ一直線ではないだろうが人気が一切なくまた未整備の道路のために何かしらの事故が発生した際は発見が遅れる危険性が高い。

3番目のガードレールを発見。
この辺りで切り返し復路へ。
再び柵のある道へ戻ってくる。
堰堤に戻ってこれた。

二川ダムで心霊検証を行った心霊系Youtuber様の動画を見ていると、先程まで歩いていた未整備かつ車両通行止の道路で、気配を感じる、男がいる等と証言していたが、生憎の悪天候故に霊視をしたとしても、風が吹いたことにより木々がざわめく音しか確認出来ず。事故があったのは事実なので、残留思念が遺っているかを見たかったが、確認出来ず。

ということで恐怖ポイント0で帰ってきた(゜o゜;

夜のダム撮影は難しいm(_ _;)m
入口へと戻って行く。
堰堤の中腹辺りで撮影。
入口付近は外灯がないため真っ暗。

【結論】

事故死されただろう御霊とは遭遇出来ず。

天気さえ良かったら違っていたかもしれないが、天候のせいにするわけではない。

前回紹介した船岡山での怪異で軽く紹介したが、例えば街中を歩く人を見た目の印象だけで、付き合いが悪そうとか、変な趣味を持っていそうとか、やり取りはしていないが、何かと見た目の印象でその人のイメージを決めがちである。

実は、御霊にも前述した傾向がある。

つまり、現れる御霊には理由があって可視化してくれているわけで、もしどうして理由があって可視化した状態で現るのかとなると、見た感じだけで親しみがありそうだとか、或いは話しやすそうといったように、御霊がこの人ならとフィーリングが一致したときに現れやすい傾向がある。

逆に、腹の奥底では何を考えているか分からないと思われては現れにくい傾向がある。

御霊にも訪れた人間を選ぶということを知ってほしい。とりわけ、私のように霊感が強いとそれだけで見極められて現れない場合もある。霊感が強いから何でも視えるわけでもなく、各々が持つ霊能力による個人差や或いは御霊による見た印象の決めつけにより現れない場合もあるのだ(;´д`)トホホ…

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では、ここから心霊の怪異譚に繋がっているのではという場所が二川ダムの付近にある。

奥に見えるのが楠本橋

橋があるのは楠本地区という地域にある。

こんなところにもバス停がある…。
唯一の町営トイレが存在する。
クマ出没注意(゚A゚;)ゴクリ
中は管理されているのでとても綺麗。
男女兼用の洋式トイレ。
水回りを撮影。
立ち小便器を撮影。
振り返り撮影。
綺麗なトイレを後にする。
トイレの横から撮影。

因みに真っ直ぐ行けば海南・生石高原とあるが、途中工事中のため行けない場所もある。

こんなときに限ってGoogle大先生は近道で行ける道をご案内してくれるのは有難いが、付近が通行止め等で行けない道を行かせないように案内するYahooとは違ってそのような設定がなく、またYahooでは通行止めのエリアが広域であるため、実際にいかないとわからないのがナビの実情だ。

そのあたりは、前もって道路の工事情報や通行止め等の情報を行く前に調べたほうが良いかもしれないだろう。特に二川ダムの周辺は工事が行われている場所が多く、通行止めはされていないが片側通行を実施しているところもあれば完全に通行止となっている場所もあるので気をつけて欲しい。

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いよいよ答えを話す前に怪談をお話しよう。

【怪談 黒い警官】

大正時代の事件が故に見過ごされがちですがダム湖に沈んだ地にかつて警官が逃亡犯と揉み合いの末に殺された殺人事件があった。

ある心霊系Youtuber様の動画で男性の御霊がという話があり、私も女性の声が聞こえてきたという証言等も踏まえ調べたが、小雨降る、強風吹く中では不審な音は聞こえてこない。

唯一発見出来たのが男性の御霊で黒のフードっぽい雨合羽を着た状態で堰堤を歩く姿だった。

私が駐車スペース付近にいた際に堰堤を見たら"黒っぽい何か"が一瞬堰堤のゲート付近から足早に通り過ぎるのがわかったのだが、その男性の御霊がもう一度現れたのは私が堰堤に向かおうとした際に見たもので、その姿は遠くから見たら黒いフードを被っているように見えただけで、実際は黒い警官帽を被る男性だった。 

身なりはどう見ても警察関係者で、警備会社の制服じゃないのは明らかだった。

現れた警官の男性は私を見るとゆっくりした速度で歩き始めると堰堤の入口からみて手前にある建物の中へ私を見ながらスーッと入り込んでしまった。

これまで色々なダムに行ったが、所轄の警察署の警察官が巡視体制のダムなんて正直見たことがなく(余談だが土日祝でもダムカードを配布しているダムの管理事務所では配布するために宿直する職員を配置しなければいけない面において、休みを取らせるためにあえて警備会社若しくは委託会社に委託し警備員或いは委託会社の社員に配布させているダム管理事務所がある。)基本はダムの管理職員がダムの堰堤周辺の見回りをしているケースのほうが多い。

あのとき堰堤を足早に歩いていた警官は一体何者?ということになる。 

因みに付近には勿論パトカーは停まっていない。

また前述したが、当初は私がいた駐車スペースから堰堤を足早に歩きながら一方に道路のある方向へ出て来なければおかしいはずなのに、私がみた黒っぽい服装の警察官は一方に道路に出てくる様子がなかった。私が気づかぬうちにもう一度堰堤のゲート付近までわざわざ戻り私が近づいたと同時のタイミングで再び現れゆっくりとゲート付近から入口付近の建物へと移動し入っていったのなら、私が堰堤に近づくまで何処に行った?何故姿形を見せることなく堰堤へ戻り私が近づいたと分かり現れたのか。

これが、巡回中の警察官なら出来ないからだ。

一瞬のうちに姿を現し晦ましたと思いきや、また堰堤に戻っていてゆっくりとした歩調で近づこうとした場合、最初の足早に入口まで向かった際に何処でかくれんぼしていたんだ?また堰堤のゲート付近まで戻ったのなら私が堰堤に近づくまでに動いている様子が分かるはずが戻るような動作もなく、再び堰堤のゲート付近から現れ入口から見て手前の建物のドアへスーッと入り込み消えた。

どう考えても、生きている人間の行動じゃない。

また懐中電灯を持参している筈なのに、私が見た警察官は懐中電灯を持参していない。その時点で明らかにおかしいのだ。暗くなる時間帯、堰堤は灯りが灯っているとはいえ、堰堤を除けば街灯が全く無い場所を懐中電灯無しで歩くのは車通りが多い道路に面していることも考えたら危ないためだ。

その時にやはり、殺された警察官だろうかと感じ、前もって準備した水を持参したうえで慰霊碑がある楠本地区へとやってきた。

慰霊碑には綺麗な献花が供えられている。
慰霊碑の経緯が記載されている。
分かりづらいが慰霊碑の裏面。
事件の詳細が記載されている。

内容は以下の通り。

故・小西榮次郎巡査部長 慰霊碑
-命をかけて村人を守った若き警察官-

故・小西榮次郎巡査部長
ピストル強盗事件にて殉職(当時33歳)

◆事件発生◆
大正11(1922)年7月31日、和歌山市内でピストルを所持した犯人による強盗事件が相次いで2件発生した。犯人が再び犯行に及んだのは、約半月後の8月16日、城山村(現在の有田川町)二川地区の農家だった。この知らせは、二川地区に駐在していた小西巡査のもとへと届けられた。

◆捜索、格闘の末に◆
捜索を進める小西巡査は、八幡村(現在の有田川町)楠本地区の茶屋で犯人を発見した。検挙しようと連れ出した際にもみ合いとなった。抵抗する犯人は、小西巡査の掌に噛み付いた。手を離した小西巡査に向け、犯人は胸部と腹部に銃弾を放った。小西巡査は即死した。約1500人で山狩りの大捜索が行われ、8月18日の早朝、犯人逮捕に至った。

◆事件解決後◆
後に、この事件は日活映画によって映画化され、人々に感動を与えた。二川地区の地元有志によって大正12(1923)年5月10日に二川地内に慰霊碑が建立され、大正14(1925)年8月16日には、地方の有志、地元有志によって楠本地区にも建立された。
小西巡査は「勇敢な行動は警察官の亀鑑(※きかん…人の行いの手本。模範。)であり、人心に及ぼす影響小ならず。」として、巡査部長に昇任した。国からは功労記章が授与された。

(引用・参考/和歌山県警察史・清水町誌)

慰霊のため、故小西巡査の命日には献花式典が実施され、又定期的に慰霊碑の清掃活動が行われていると有るが、二川地区の慰霊碑はどうなったのだろうか。改めて現存しているのか確認したい。

なお、慰霊碑に水(いろはすのペットボトル)をお供えした後にゴミになるため水は献花にかけて空にした後は持ち帰り処分した。

船岡山の怪談(殺された故鹿野巡査の話)でも話をしたが、殺された方の残留思念はめちゃくちゃ強い。今回の場合は、もみ合いの末に不意を突かれた形になるが、そこで果たして襲われることも覚悟していたのか、それとも予想だにしない出来事だったのか。常に命の危険と隣合わせの仕事だけに、死ぬ覚悟ができていたとは考えにくい。

やはり、生きていたら…という故人の思いが強く遺って、事故で亡くなられた方よりも強い思いがあるからこそ現るのではないかと推測される。

だから、安易な気持ちで肝試しして貰いたくない。

不遇にも襲われて亡くなった故小西巡査の御冥福を心よりお祈りしたい。

というかこんな話をしたら和歌山県には当分行けないなあm(_ _;)m 二川ダムに向かうまでに"和歌山県警"と書かれたパトカーとすれ違う、ホント何で京都にいても奈良にいても和歌山にいてもパトカーとすれ違う(゜o゜; 犯罪はしていないから、それだけは話しておきたい…ってか警察的に私が話している内容について多分御立腹だろうな(_ _;)

すみませんでした…。

怪談師様への私の体験談としての怪談投稿はしませんのでお許し下さい…。

【怪談 黒い警官 おわり】

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