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ベースのスイーツができるまでの話

6記事目にして…ようやく!!!
あまみカオリ研究所のスイーツのお話です。

今回は、“ベースとなるスイーツについて
できるまでの過程を、お伝えしていきたいと思います。



馴染みの、“あのケーキ”



かけ合わせを楽しむスイーツを作るため
何よりもまず“ベースとなるスイーツ”が必要でした。

“かけ合わせを楽しむ”に至った想いは、過去記事で詳しくお話しています。



ベースとなるケーキを作るため立ち上げのころは、開発メンバーで色々なお店のケーキをたくさん食べていました。


有名なパティスリー、SNSでバズっている話題店、行列のホテルスイーツ、昔ながらの王道ケーキ、ネットで買える冷凍ケーキなどなど・・・

一生涯かけて食べるであろうケーキの摂取量を食べた気がします。

そんな話をすると、
甘いもの好きな友人から羨ましがられましたが・・・


ケーキ試食の間につまむおせんべい
超絶に美味しく感じていたのは…ここだけの話(笑)

デスク引き出しに、常備していたせんべい



色々なケーキを食べる中で、たどり着いた結論は

『馴染みのケーキが、やっぱりいいよね。』

ということ。


流行りのスイーツにもたくさん美味しいものあるけど

馴染みのショートケーキやモンブランってやっぱり美味しい。
なんだかんだ、これが好きだよね。と。



もしかしたら・・・
今まで生きてきた中で、これらのケーキを食べた時の楽しい思い出・嬉しい記憶が、より美味しく感じさせるのかもしれません。


脳科学的に記憶をつかさどる海馬と香りを感じる嗅覚は、相関関係がとても強いと言われています。


ベースとなるスイーツは、食べたらどこか懐かしくなるようなみんなが大好きな味にしたい!と考えました。


そうして、ベースのスイーツの味は馴染みのあるケーキの中でも人気の

・ショートケーキ
・モンブラン
・チョコケーキ
・チーズケーキ
・シュークリーム 

を再現することに決まりました!

※現在シューの取り扱いはありません。


ケーキに見えない、不思議なカタチ


続いては見た目のお話。

味は、馴染みのケーキを再現する。
でも、見た目そのままでは、ただのいつものケーキ。



私たちには、ただケーキを食べるという行為ではなく、かけ合わせを楽しむという“新しい体験を提供したいという想いがありました。


見るからに分かりやすく
『あー!これはケーキだよね!』というより

見たことないものに出会い
『ん?なんだこれ?気になる』から始まる方が

よりワクワクするんじゃないか?

そんな想いから
あえて“ケーキではない”ような形を再現することにしました。

後に、このケーキらしくない見た目ゆえに・・・『分かりづらい!』という大苦戦を強いられることになるのですが、その話はまた別の機会に。


『ケーキでないようなケーキにしたい』

『丸いショートケーキ作れないかな?』

こんな無茶な要望に応えてくれたのは
あまみカオリ研究所のパティシエ。

(次回の仲間たちで紹介する予定です)



早速、丸いショートケーキの試作が始まり


・バニラクリームの甘さ
・いちごジュレの分量バランス
・外側のホワイトチョココーティングの厚さ…など
コンマ何ミリの調整しながら、試作を重ねていきました。

コーティングが薄く割れてしまった子たち
薄い方が食べ心地はよいけど、形を保てず



そんな試作を繰り返して完成したのが・・・

ショートケーキの魅力をぎゅっと詰め込んだ、まん丸型のスイーツ。


他のスイーツも試作を重ね・・・

・モコモコしたチョコレート
・トンガリ型のチーズ
・角ばった形のモンブラン
・円柱型のシュークリーム

全部で5種類のベースが完成しました。

お気に入りの1枚(ゴレンジャーみたいでカッコいい)


できるだけ装飾を少なくして、思わず何かをかけ合わせたくなるような
シンプルな見た目に仕上げています。


かけ合わせた時にフレーバーがより映えるように色をつけず、モノトーンでまとめました。



親しみのある名前


味も見た目も完成した。
さて、どんな名前をつけようか。


味を表現するか、見た目を表現するか
数字や記号など全然違う名前にするのか・・・

名づけには、頭を悩ませました。



いかにもケーキっぽくはしたくないし…
かっこつけすぎた名前も違うし…


分かりやすくて、思わず呼びたくなるような名前を探していました。


そんな時に、
あまみカオリ研究所のコンセプトとなる言葉を検討する会議の中で

『ワクワク×コツコツ』というオノマトペを使ったワードが挙がりました。

オノマトペとは?
さまざまな状態や動きなどを音で表現した言葉のこと。主に自然界にある音や声など、現実に聞こえる音を人の言語で表現した言葉である。犬の鳴き声の「わんわん」など。その他には「ワクワク」のように、実際には音は聞こえないが感覚的な表現としてのオノマトペがある。

weblio辞書



だったらスイーツの名前も
『マルマルとかモコモコってしたら、可愛いんじゃない?』



そんな流れで、見た目の形を連想させる
オノマトペを使って名前をつけることになりました。



マンマル!モコモコ!カクカク!は見た目からイメージしやすく、テンポよく決まっていったのですが・・・

チーズとシューの2つは、しばらく迷走。

あなたならどんな名前つけますか?


サンカク、エンスイ、ツンツン?
エンシュー、トロフワ、フワシュー?


そんなこんなあれやこれや考えた結果
私たちが最終的に決めた名前が、こちらです!


悩んだおかげか、ベースの中でも『トンガリ』の名前が一番気に入っています。


『スイーツの名前が可愛くて、あまみカオリ研究所のこと気になっていたんです!』

なんて言ってくれたお客様もいて、名前からも愛着を持ってくれていることすごく嬉しく感じています。

これからもたくさんの人に愛されるスイーツになってほしいと、我が子を思う親のような気持ちです。



それでは最後に、それぞれベースの中身紹介・・・?!

のつもりでしたが
ひと記事の文章、長すぎる・・・?

既に2300字超え。

ここからベースを詳しく全部紹介したら、とんでもなく長くなりそうなので別記事にすることにします。

また読んでもらえたら、嬉しいです!




あとがき


ちなみに…ラジオでもベースのこと紹介しているので、良かったら聴いてみてください。

このラジオ、
全部私が喋っているのですが、
たまに別人の声に感じるものがあります。


一部を録音したのは、オープン前の2、3月。

さては・・・・・鼻づまり?

花粉症持ちのあまみカオリでした。

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