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優まさる
2019年8月29日 21:00
「見るな。」、それが彼女の口ぐせだった。ぼくと、彼女は高校の同級生。同じ大学を出て、同じ会社に入って、同じ部署に所属している。二人の席は向かい合わせ。机の一番奥にファイルをならべ、ノートパソコンで仕事をしている。お互いの顔がなかなか見えない。今日は、花火大会の夜。でも、二人は、いつもと変わらずオフィスで残業をしている。ここからは花火は見えない。でも、花火の音は聞こえる。ひゅー、ばん、