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17. 大学サッカーを卒業しました🇺🇸⚽️

皆さんこんにちは!お久しぶりです。
先月の4月11日をもってアメリカでの大学サッカーを卒業しました!
今日はこの4年間の大学サッカーを振り返ろうと思います。

私は2017年7月にUniversity of Nevada, Renoに入学し、学生アスリートとして4年間ネバダ大学で過ごしました。

初めてリノに来た日のことは今でも鮮明に覚えています。監督とコーチが空港まで迎えに来てくれて、夜ご飯をご馳走になりました。
次の日にはチームメイト(同期)と合流し、コーチ達とタホ湖(ネバダ州とカルフォルニア州を跨ぐ湖)に行ったことを覚えています。
そして、リノに着いて1週間後から授業が始まり、2週間後には練習も始まりました。

1. 1年目の苦い思い出

私はアメリカでサッカーするのが本当に楽しみで仕方ありませんでした。
サッカーをする環境は想像を遥かに超えて、素晴らしく、プロなのか?と思うほどでした。
アメリカのスポーツ環境についてはこの記事を読んでください。↓↓↓

そして、8月2日チームに合流して初めての練習。学校が始まるまでは基本的に2部連でしたが、私は午前中に授業があったため、基本的に午後の練習だけの参加でした。その日は、午後の練習が2時から始まる予定でしたが、授業が2時までだったので、私は授業後走ってグラウンドに向かいました。この時はやっとアメリカでサッカーが出来る嬉しさと緊張が混じり合っていました。ロッカールームで練習着に着替え、グラウンドに向かうとチームメイトが着ている練習着の色と自分が着ている色が違ったため、もう一度ロッカールームに戻って着替え直しました。私は緊張でトイレに行きたくなり、走ってトイレに駆け込みました。支給された新品のスパイクを履いて走ってトイレに駆け込んだ私は綺麗に滑って転び、肩を脱臼しました。
肩を脱臼すると動けなくなるため、私は誰もいないロッカールームのトイレで1人で5分ほど耐えました。すると、私を心配してロッカールームに来たチームメイトがトイレで倒れている私に気付いてトレーナーを呼んでくれました。当時私は英語が全く話せなかった為、トレーナーにどうしたのかって聞かれても何も話せませんでした。チームのトレーナーと、大学のドクター3人がロッカールームに駆けつけてくれて1時間ほどで肩が元に戻りました。結局私はその日の練習に出れず、さらに手術をすることになったため、1年目はほとんどサッカーをすることが出来ませんでした。苦い思い出です。笑

2. アメリカ大学サッカーの実態

アメリカでは想像していた通り、フィジカルが強く、スピードに優れている選手が多いです。アメリカではフィジカルとスピードに優れている選手が大学(NCAA D1)まで残れているという話も聞いたことがあります。
とにかく、みんな足が速い。一歩が違う。
体力も化け物。そして、とにかく走る。
シーズン前とオフシーズンは走りばっかり。
シーズン中も走る。走りでスタメン決まることもある。アメリカでは殆どの大学で、シーズン前にフィットネステストがあります。
大学によってルールは違いますが、私の大学の場合はフィットネステストに合格しなければ、試合には出れない。奨学金の交渉をする権利を貰えない。などがありました。チームメイトが通っていた前の大学は、フィットネステストに合格しなければ練習着など支給されるものがい貰えない。と言っていました。←これは辛い

高校までは体力に自信があったため、正直アメリカでは余裕だと思っていました。
ネバダ大学に入って初めての走りのメニューで、短距離/長距離、どちらともダントツでビリ。この時大学入って初めて挫折を味わいました。本当に悔しかった。(当時はリノの標高1373mが日本より高いから仕方ないと開き直ってたw)走りでタイムに入れずに練習に参加出来ないこともありました。
悔しくて情けなくてサッカーを辞めようと考えたこともありましたが、それでもなんとかみんなに食らいつき、ダントツビリだった私が長距離ではチームの上位まで上り詰めることが出来ました。短距離は自己タイムは上がりましたが、さすがに高校で陸上選手だった人達には到底敵いません。笑

3. アメリカサッカーから学んだこと

走りに関しては強いメンタルと自分を信じる力があればどうにかなるということを監督/コーチとチームメイトから学びました。アメリカ人選手は、日本人選手よりも遥かにメンタルが強く、良い意味でプライドも高いなと感じました。

サッカーに関しては、今まで感覚でプレーしていた自分のプレーが通用しないと気付いてから、練習中も試合中も頭でよく考えるようになりました。フィジカルもスピードも圧倒的に自分より優っている相手に対してどう対応し、打開するかを考えてプレーすることで、よりサッカーの面白さや楽しさを実感することが出来ました。

最後に、アメリカの褒める文化は素晴らしいと思います。練習中も試合中も、とにかく褒めまくります。日本では、練習中や試合中に悪口を言うような強い口調で味方同士で言い合う場面が多く、監督やコーチも厳しい言葉をかける場面が多く見られると思います。互いに要求し合うことはサッカーでとても大切なことなので決して悪いことではないと思います。しかし、アメリカでは練習中も試合中も仲間に対してネガティブになるような言葉はかけないし、試合中ベンチは試合に出ている人を褒めまくります。試合中相手に対してベンチからジョークを言ったりもします。アメリカ人は試合自体をみんなで楽しもうとしている気がします。私はこの雰囲気が大好きです。日本でもこのような文化が浸透したら嬉しいです。私のInstagramを見て頂けると試合前とは思えないアメリカらしい雰囲気などを見れると思います。

4. 最後に

アメリカでたくさん初めてのことを経験して、たくさん学んで、それを自分のものに出来て、アメリカでサッカーをすることが出来て心の底から良かったと思っています。
アメリカ留学をさせてくれた両親には本当に感謝しています。ありがとう。

2.3.4年生では小さな怪我に悩まされたこともありましたが、大きな怪我はなく、楽しみながら本気でサッカーに取り組むことが出来ました。チームとして目標としていたことは叶えられませんでしたが、アメリカでの大学サッカーを通して、選手として、1人の人間として成長出来たと胸を張って言えます。
監督、コーチ、トレーナー、チームメイトのサポートのおかげで4年間サッカーを続けられ、最後の年に月間優秀学生賞(Student-Athlete of the Month for September)と年間優秀学生賞(Exline Award)という2つの名誉ある賞を頂き、素晴らしい形でアメリカでの大学サッカーに幕を閉じれたと思います。本当に監督、コーチ、トレーナー、チームメイト、アドバイザー、この4年間この大学で関わってサポートしてくれた全ての人に感謝したいです。素晴らしい4年間をありがとうございました。

そしてこの4年間、周りでサポートして下さった全ての人に感謝します。
素晴らしい経験をすることが出来ました。
ありがとうございました。

長くなりましたが最後まで読んで頂きありがとうございます。
今後の活動についてはまた別の記事で書こうと思うので楽しみにしていて下さい!

*コーチが言った好きな言葉
私の成功はあなたの成功であり、あなたの成功は私の成功でもある。— Coach P

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