N予備校のテンプレートをつかって短編を書いた話
「人魚イブ」の物語を書こうとおもっています。
「うなぎ 一億年の謎を追う」を読んでいたら、うなぎの起源に遡る文脈で、最初のうなぎ「イブ」の一生を物語調で語るパートが始まって、
その真ん中くらいで、この物語がわたしの認識世界内で膨らむ予感がして、
かきはじめました。
色々な背景や場面が想像されて、
今のところは、イブは人魚であるという状態に落ち着いています。
N予備校ものがたり創作に紹介されている物語の文法を一つ一つ使ってみようとしていて、
今回は「姥皮」を使おうとしています。
主人公が家を追い出され、
道に迷い、助けてもらい、下働きをし、
結婚するというかんじの筋です。
追い出されてから結婚するまでに、主人公は成長しているようです。
しかし!
筋書きを決める思考がなかなか進みません。
どこで足踏みしているのか、おおよそはっきりしておりまして、
まず最初の「家を追い出される」項目。
N予備校のテンプレートでは「継母に家を追い出される」とあります。
なんか継母を出すのがいやなんですねー。
いま自分が継母を書くと継母は宙に浮くような……。気がします……。
いやなら無理に書かずに、ゆるやかにかたちを変えてクリアしてもいい。
とも、
まだ小説を書いた経験がほとんどなくて、
ここの物語の文法を一度使ってみようとかんがえているのだから、
なるたけ準じよう。
とも思います。どちらがいいのでしょうね。
それから、そもそも、状況設定がまだ、孵化する前の卵の中のようにふやふやとしているのですね、
それと、
「こういう理由からこういう行動をとることにしよう」と決めたつもりになっても、
それを実地に、場面として、具象的に書こうとすると、とたんに筆先にブレーキがかかりますよね。
わたしは小説を書く者として、孵化する前なんだと、つくづく思います。これをお読みの同じく孵化前のあなた! おたがい気丈に書いていきましょうね。
ここからは、書いているさなかのひとりごとです。
はじめのころに、人魚がはらりと、海から河口に入っていくイメージがありました。ふらりと、するりと、悠々と。
それをいかすとすると、それは家を出て迷子になっているさなかか、
助けてくれる家に行くところか。
助けてくれる人もむずかしい。
イメージのよりどころとなった「うなぎ」の物語調パートでは、イブ以外の登場人物はないといっていいでしょう。
老婆、おばあちゃん、というのでは、あまりにありきたり……。
かけだしなのだしありきたりの展開こそ書こうよとも思いますが、
なんか書きたくなりません。
最初の、主人公がそれまでいた場所を出てゆくところからはじまり、
あれやこれや考えましたが、
あまり気にせずに書き出しました。
完成した作品をこちらからご覧になるとこの記事をたのしめるかもしれません。よろしければ。
この物語が「姥皮」のテンプレートとどう対応しているかを述べます。
N予備校を使って物語を書こうとしたとき、
もっと例を見たい!
と思われる方がいらっしゃるのではないでしょうか、
そういう方のお役に立てば……。
ぜんぜんお手本になどならないクオリティの作品ですが。
こういうのは数です。
述べると言いつつ表にしました。
「テンプレート」の内容はわたしが要約・取捨しました。ご容赦ください。
項目の数は変わりません。
おそらく細大に亘ってめちゃめちゃな作品なのですが、一応テンプレートを踏まえようとがんばりました。
おつきあいくださりありがとうございました。
きっとまた書きます。
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