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ADHDの取説

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ADHD当事者の立場から見た発達障害問題に関する考えなど、不定期に書いてます。
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記事一覧

外科医にADHD多い説

外科医にADHD多い説

前回の記事で、私の尊敬する人物の一人にADHDの外科医がいるって話を書いたのですが、疑問に思った人がいるかもしれません。

「え?注意欠陥で多動性の人が手術とかしていいの!?」と。

そこで、意外と外科医にADHD多いんじゃないか説の話をします。

私は医者ではないのですが、がんに関する研究をしていたりするので、外科医の知人・友人は結構います。

そして私は比較的仲の良い医者には自分がADHDであ

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ADHDと留年

ADHDと留年

早いもので、新学期がはじまってもう4月が終わろうとしています。

さて、大学にはGWの壁というのものがありまして

GWを過ぎると、途端に学生の出席率が落ちます。

新生活に目を輝かせていた大学生たちも

いつの間にか「この先生の授業はサボっても大丈夫」とか

なんとかギリギリ単位をとれるサボり方とかを考えるようになってきます。

まあ正直、やる気もなく漫然と授業に出席だけするぐらいなら、サボって

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諦めてもらうことの重要性

諦めてもらうことの重要性

今年に入ってからTwitterを始めてみて、なんとなく思ったのが

ツイッタランドには発達障害を自認する人が多いな、と。

そして、個人的にちょっと思うのが

自己肯定感の低い人が多いな、と。

自己肯定感というのは複雑な事情が絡んで形成されるので、一概には言えないと思うのだけど

たぶん、「できない」ことへの劣等感は原因として大きいだろうなと思います。

なので、ちょっと思うところがあってこの記

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発達障害の生きづらさ

発達障害の生きづらさ

なんだか微妙な気持ちになるタイトルですが

別に不安を煽りたいわけではありません。

発達障害に対する偏見だったり、親御さんの苦悩に関して思うところがあったので

発達障害ってやっぱり生きづらいけど、別に不幸ではないよ

というお話。

私の場合はADHDですが

発達障害にも色々あって、ASDとか自閉症スペクトラムと呼ばれる人たちもいます。

ある意味で共通しているのは「社会性」の部分で

発達

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ADHDの取説④

ADHDの取説④

「俺はまだ本気を出してないだけ」

と言っている人はだいたいADHDです。

ある意味でADHDにありがちな思考回路であり、ADHDあるあるの1つです。

こういう思考になるのは実は理由があります。

以前のエントリーにも書きましたがADHDには下記の2つの特徴があります

・興味がないことはがんばれない

・好きなことには我を忘れて没頭する

ADHDの人は大抵、幼少期に1度は何かに没頭した経験

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ADHDの取説③

ADHDの取説③

ADHDの人にも、ADHDではない人にも知っておいてほしいこと。

東洋経済の下記のような記事がありました。

28歳「発達障害」の彼が3度仕事辞めて移る先 - 家業を継ぐが「影響力を持つ人間になりたい」 http://toyokeizai.net/articles/-/213254

この記事を読んで、人それぞれ感じることが違うと思います。

多くの健常者の人が読むと

「かわいそう…」

と思

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ADHDの取説②

ADHDの取説②

前回アップしたADHDの取説①の記事がそこそこ反響があって気を良くしたので予定よりも早く②を書くことにしました。

私としては、ADHDに関する理解が広がってほしいという願いがあるので、その一助になればうれしいです。

一応、間違いがあってはいけないと思って、ウィキペディアの記事を読んでみたのですが、いまいち要領を得ない煩雑な記事で面白くもなんともなかったですね。

専門家もいまいちよくわかってい

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ADHDの取説①

ADHDの取説①

私は自他ともに認めるADHDです。

ADHDを知らない人のために軽く解説すると、いわゆる発達障害の一種で、日本語で「注意欠陥・多動性障害」という名前がついた障害です。

(※この部分の文章で当初「広汎性発達障害」と書きましたが、違うらしいので訂正します。2018/03/12)

まあ、言ってしまえば障害者です。

具体的にどんな障害なのかというと、世の中にたまにいる変な人の一種です。

一口にA

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