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こんな官僚もいるんだ❣️ー男女格差・ハラスメント・生理・・・女性の抱える問題解決に取り組んだ人

(2022年10月3日付 朝日新聞 「“Another Note “夫婦別姓・男女格差・生理・・・あえて波風 局長の2年」より)

林伴子氏の内閣府男女共同参画局長としての2年間の仕事ぶりについて、その功績を綴った記事である。彼女の取り上げた課題はざっと、選択的夫婦別姓についての議論再開、男女の賃金格差の是正、女性政治家や候補者に対するハラスメント、家族の形の変遷を「もはや昭和ではない」と指摘した2022年版男女共同参画白書・・・・・・。

多くの女性が直面している問題。これに並み居る男性議員、官僚と堂々と渡り合って成果を上げた彼女に賛辞を送りたい。たま〜にだけど、こいう女性リーダーが出現するのだなあと感慨深かった。村木厚子前厚生労働事務次官以来のヒットだと思う。彼女も本当に素晴らしい人だった。冤罪と戦った彼女の凛とした強さ、でも物腰の柔らかさ。内面から滲み出る人柄が人を惹きつける。

林氏が語っている。局長になって「日本の男女平等があまりに遅れていることにがくぜんとした」と。日本の上級管理職(局長・審議官級)に占める女性割合は4.2%、欧米では3〜4割は女性。「私って、4.2%だったんだ・・・・・」と。

辞令を受けた時の彼女の決意は3つ:

⒈ 「逃げない」                             この仕事は、波風立てずにやり過ごそうと思えば可能だが、それはやめようと決めた。

2. 「データとエビデンスで示す」                     各省や政治家との議論で、きちんと筋で論証する。

⒊ 「当事者の話を聞く」この部署は、日々の生活に根ざし、弱者に寄り添う仕事である。DV、性暴力、生理・・・・・・だから一人ひとりに寄り添う。

選択的夫婦別姓の文言は、「男女共同参画計画」から消されてしまったが、20年ぶりにこの問題を取り上げた彼女の功績は大きいと言う(この問題、世界と比べても日本は2周も3周も遅れているそうだ) 

女性学の上野千鶴子氏は以下のように称賛した。

「男女共同参画白書令和4年版、よくできている。税制・社会保障制度がどれだけ女性の活躍を抑制してきたかがきちんと指摘してある。政治家は劣化しているが、官僚は優秀のようだ」!!!

「ジェンダー平等もある種の静かな革命であり、静かに、でも確実に社会を変える」と林氏は言っている。

「彼女の巻き起こした波風を止めてはならない。なぎでは何も進まない」とは、この記事の執筆者の言である。同感!この後も素晴らしい女性官僚が引き続き現れることを我々国民は望んでいる。

追記 タイトル写真は「バタフライイフェクト」一人のささやかな営みが時に世界を変えることがある」(NHK 「映像の世紀」より)を願って❣️

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