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どうして英語ができるようになったのか。

私は現在イギリスに正規留学している。時が経つのは早いもので、2年目も折り返し地点を超えた。

18年間日本生まれ日本育ちでやってきて、高校を卒業して、大学生活、一人暮らし、海外移住を一気に始めるという決断をした。帰国子女でも、インター出身でも、両親が英語を話せるわけでもなく、普通の中高を卒業した。そんな生い立ちでも、海外大学に進学し、なんとか英語でやれている理由を考えてみたい。ちなみに資格系で言うと、英検準一級とIELTS7.0を留学前に取得している。

幼少期から振り返ってみると、英会話スクールにも通ったことはなかったし、おそらく海外にも興味はなかった。専ら弟と一緒に戦隊モノと仮面ライダーをみるのが趣味だった。親戚がアメリカに住んでいたこともあり、2回遊びに行ったが、当時はそれ以上でも以下でもない楽しい旅行という感じだったと思う。しかし、今思えばそこで出会った親戚のお姉さんたちが自在に英語を操っているのを見て、小さな憧れが生まれていたのかもしれない。

小学生は英語や海外とは程遠い、普通の小学生時代だった。

一番のターニングポイントは、中学校だったと思う。
一つ目は、中学校一年生で初めて英語を学び始めた時の先生との出会い。その方は女性の先生で、教え方はもちろんのこと、所謂シゴデキ系の綺麗な佇まいで流暢に英語を話すという姿に”カッコイイ、、”が止まらなくなり、安直に自分も英語を話せるようになりたい!と思ったのがきっかけである。

二つ目は当時ディズニーチャンネル狂だった、現在の親友の影響。
その友人は当時ディズニーチャンネルに死ぬほど詳しくて、お昼休みには一緒に何かを見ていた。その中で、かのHigh School Musicalを見せてもらい、その世界観に一目惚れして海外に興味を持つようになった、というものである。

その後は自身も狂ったように洋楽だけを聴き、洋画だけを見て、海外ドラマにも熱中した。洋楽に関しては歌詞を見ずに英語で歌えるようになるまで聴き続けたし、映画やドラマに関しては絶対字幕でとにかく数を見続けた。ここまでの過程で、英語への興味は十分に高まっていたし、とにかく発音分野の教育に良かったと痛感している。あの日本の教室で繰り広げられるジャパングリッシュの発音より前にネイティブに近いアメリカアクセントを身につけられたことは本当に良かったなとイギリスに来てからもつくづく思う。(とはいえ、授業では恥ずかしかったのでジャパングリッシュしかできなかった)

(((本筋からは外れるが、海外で生活していく上でアクセントは小さいながらなんとなく影響力を持っていると思う。正直イギリスでは色々なアクセントが聞こえてくるし、皆んなそれで問題なく生活しているので、正直アクセントが日々の生活に与える影響はそんなにないというのは間違いない。しかし、海外でも日本人は英語があまり得意ではない、アクセントが強いという漠然とした共通認識があり、その中でネイティブに近いアクセントがあると、なんとなく良いことがある、という感じ。(逆に言えばそれぐらいでしかないけれど)具体的には、教授やローカルの人たち、ひいては他国の留学生からも(日本人なのに)英語がすごく上手いね!のような感じで褒めてもらえる。これは、同じような内容を話していてもアクセントの違いで評価が変わる場面を実際に経験した。他にも、発音が良いことでコミュニケーションバリアが少なそうと思ってもらえてローカルの人も気安く話してくれる、とか本当に個人レベルで小さなメリットがある、くらいの感覚。)))

その後、中学高校と進むにつれ、英語の授業もかなり真面目に受けたし、英語のテストも毎回90点近く取れるくらいには勉強していた。というのも、今まで洋楽や洋画、海外ドラマで呪文のような暗号のようだった英語が、学校で英語を勉強する中で解読されていくような感覚で、楽しかったのだ。

中には、日本の英語教育は全く意味がないという意見を見かけるが、半分YES半分NOだと思っている。もちろん”英語ができる”のゴールをどこに設定するかにもよるが、個人的には日本の英語教育が今の私の英語力の基礎であり、このステップを飛ばしていたら海外で不自由なくやっていくことはできなかったと思う。正しい文法の知識は、読む聞く書く話すの全ての技能において、留学するという側面からはとても大事になってくる。旅行だったら出川イングリッシュでどうにかなるかもしれないが、留学して実際に授業にも参加して、成績もとらなくてはいけないとなると話は別で、正しい文法に基づいて英語を使えないと正直話にならない。
というように、日本の文法重視の座学も”英語を使って学ぶ”必要がある場合はすごく有益な教育の一つだと思う。

とはいえ、日本の英語教育が十分でないことも事実である。やはり文法重視な分、コミュニケーションとしての英語、いってしまえば受験対策のためではなく生きた英語に対するカバーはやはり足りないなと身に染みて感じる。この分野に関しては私も学校で身につけたものではなく、洋画や海外ドラマを見て培ったものだと思うし、なんなら独り言を全部英語にしてブツブツ話して得た力だと思う。他にも英会話カフェでボランティアをしてみたり、オンライン英会話の初回無料体験に何社もアプライしたり、なかなか学校に行くだけの受け身では厳しいものがある。

またまた脱線してしまって申し訳ないが、日本人がコミュニケーションとしての英語(スピーキング)に苦手意識を持つのも全然理解できる、というのが正直なところ。個人的には①そもそも日本国内で英語を話さないといけない環境が少ない ②以上に高い”英語喋れる”の基準 がその大きな理由だと思っている。
①に関してはそのままの意味で、日本国内で普通に生活している分には英語を話さなければいけない環境も理由もない、ということ。
②に関しては、あくまで個人の感覚ではあるものの、日本人の言う”英語喋れる”は大体ネイティブのようなアクセントや語彙力、流暢さを意味しているような気がする。しかし、イギリスに来てしまえば純イギリス人より移民の方が多いんじゃないかと思うくらい非ネイティブが大勢いて、皆んなアクセントも流暢さも関係なく、バンバン英語を話している。そう思うと、日本人の”完璧に喋れないと英語喋れるに入らない”みたいな雰囲気は正直廃止でいい。日本の義務教育レベルの英語がわかっていれば日常会話はおそらくほとんど問題ないし、多くの真面目に勉強してきた日本人なら、”普通に喋れる”の枠には入っているんじゃないかと思う。

話は戻って、なぜ自分が英語ができるようになったのかと言うことだが、結論、学校の授業を真面目に受けていた➕自分で興味を持った英語コンテンツに積極的に触れていた、と言うことに尽きる。学校の授業をきちんと受けていれば自然と語彙力やリーディング力は伸びてくるし、英語コンテンツに触れればリスニング力やネイティブがどう話すか、みたいな素地ができて結果的にスピーキングの引き出しが増える。それプラスでIELTSのような資格試験の勉強もすれば、留学に行けるくらいの力は身につくと思う。

参考までに、渡英してからは英語力がグワっと伸びました!とか言うよりは、英語を話すハードルがどんどん低くなって、より自信を持って話せるようになったと言う部分が一番大きいと思う。そして、アクセントがアメリカとイギリスのハイブリッドになってきた。

と言うことで、本題からはずれてしまった部分が多くあって申し訳ないので、下に自分がやってたことを書き出してみた。

<学校編>

  • 学校の英語の授業は寝ずに受ける

  • 授業でやった文法は全て身につける

  • 単語テスト、熟語テストでしっかり点数を取る

  • ALTの授業があれば取る

  • 英語のテキストの音読(早く読めれば早いリスニングにも対応できる)

  • ライティグはとにかく先生に見てもらう

  • 宿題もちゃんとやる

  • 少しできるようになってきたら友達に教えてみる

<学校の外編>

  • とにかく洋楽を聴く

  • とにかく洋画を見る(日本語字幕と英語字幕の両方あると良い)

  • とにかく海外ドラマを見る(日本語字幕と英語字幕の両方あると良い)

  • 英語のPodcastを聞く

  • 海外YouTuberのvlogなどを見る

>映画やドラマに関しては英語のレベルが〜と思うかもしれないが好きなものを見るのがいちばん。

  • 英語で独り言を話す

  • 日記を英語で書く

  • これは英語でなんて言うのかな?をたくさん調べる

  • iPhoneの設定言語を英語にする(verifyとかnotificationとか眺めてるだけで単語の勉強になる)

  • 英語の資格試験は積極的に受ける

と言うことで、思いついたのは大体このくらい。自分も特別なことはしていなかったので、非ネイティブが英語を勉強するなら、苦なく英語に触れる時間を増やすのがいちばんだと思う。

質問があればぜひ!読んでくれてありがとうございました。




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