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精神面を一度崩すと戻るまでにかなりの時間がかかる

2020年の新型コロナウイルスの蔓延で、今までの生活が一変してしまい、結構ストレスフルな生活を強いられました。そんな中、精神面で体調を崩す人達が増えたように思います。

2024年の元旦に大地震が発生した事、その次の日には羽田空港での飛行機同士の衝突での火災と暗いニュースが続き、能登半島では避難生活を余儀なくされている人たちが大勢いて、復旧に時間がかかると同時に、心のケアが必要になってくるというニュースを見ました。

この心のケアは、私自身看護師として働いていますがとても大切な事だと思います。そして、経験上精神面のケアに重点的にかかわっていく事が必要となります。これ、結構簡単そうに見えて簡単ではありません。
精神面をフォローする時に必要なのは、もちろん自分の精神状態を整えていく事が大切なことだと思いますが、それ以外に看護師としてのプロ意識を持ち、患者さんの立場になり考えていく事が必要だと思っています。
そんなことをいつも考えていた私。

精神面を安定して過ごすって、たいていの人は普通あまり意識せず生活していると思いますが、この精神面は健康でいられる為にとても重要な事です。
私もすでに経験をしていますが、この精神面を一度崩してしまう=病んでしまうと、元に戻るまでにはかなりの時間を要し、簡単には戻らないのが現実です。

精神面での病は様々なものがありますが、

適応障害
うつ病
統合失調症


などが代表的なものかなと思います。
これらの疾患は、自分で気づかないうちに症状がどんどん出現する為、症状の悪化がどんどん進み、気付いたら仕事を休職しなければならない状況だったり、気持ちが追い込まれてしまい命を落とすケースも少なくありません。

そんな私も、精神面を崩しかけた一人。
自分では、精神が普通だったと思っていましたが、今考えてみると、私の精神は普通じゃなかったんだと気づきました。
そんな私の精神面を崩したきっかけが、好きでもない仕事を嫌々続けていて、仕事を辞めたいのにやめられずにいた結果、メニエールを発症。

この記事で、メニエール病について触れましたが、この時は、まだ私自身メニエール病だけだと思っており、精神もボロボロになっていた事には気づいていませんでした。
とりあえず、ストレスフルになっているこの仕事を早く退職せねばと思い、5月末で仕事を退職しましたが、それでもまだ不眠症が続き、気分の浮き沈みがあり、怒りっぽくなったり笑うことが本当に少なくなり、何もやる気が起きない状況が続いていたんですよね。

人間、夜間眠れない日々が続くと、体調不良が出てきます。睡眠は、人間の生理的欲求でもある為、不眠は体調を崩す要因となり、精神面も安定しなくなります。
メニエール病になる1か月ほど前に不眠症が続いていたので、これはやばいと思い、かかりつけの内科の医師に相談し、眠剤を処方してもらいだましだまし飲んでいました。この時、専門の医師にかかるべきかな?と思っていましたが、受診となるとどうしても勇気がなく。この専門というのは、心のケアをするメンタルクリニック(精神科)です。

きっと、メンタルクリニックに行かなくても前みたいに普通に眠れるようになるだろうなと高をくくっていましたが、そんな簡単にはいかないのが現状で、昨年の11月末に眠剤を飲んでもなかなか寝付けず、熟睡感が得られない日々が1週間ほど続くようになってしまいました。
そんな状況が続いていたのもあって、この不眠が今のまま続くとまずいなと判断。そして、勇気を振り絞り、専門家に受診した方がいいと思い、グーグルでレビューの良いメンタルクリニックを探して受診をすることにしました。

精神科には、患者さんの受診で一緒に付き合ったことはあるけれど、自分が受診するのは初めてでかなり緊張しました。受診当日は、担当の医師が30分かけて不眠になった原因からメニエール病発症した経緯など、様々な事をゆっくり時間をかけて話を聞いてくれたんです。

先生から、

「今まで本当に大変でしたね。きっと、メニエールになって、適応障害かうつ病になっていたのかもしれませんね。不眠症の患者さんは、夜眠れるかって不安になることがかなり多いので、少しずつリズムを取り戻しながら眠れるようにしていきましょう」

と話をしてくださいました。
私自身、患者さんはもちろんですが、友人や職場のスタッフの話をゆっくり腰を据えて傾聴をするのが得意中の得意。私自身、人に自分の話をゆっくり聞いてもらうという事を経験したことがなく、傾聴してもらうという事がどんなことが分かりませんでした。でも、今回メンタルクリニックの医師に話を傾聴してもらい、気持ちがすっきりして肩の荷が下りた感じがしました。傾聴してもらうってこんなに気持ちが軽くなるものなんだと実感することができました。

この時同時に、私精神面をかなり崩していたんだという事に気づき、精神面って悪くなっても自分では気づかないものだなと思いました。
健康だった時の私は、絶対に自分は精神面を崩さないと自信があり、もし崩しても気付くだろうって思っていたんですが、実際に気付くのは難しい事ですね。
メニエール発症し1年が経過していますが、私の精神面もだいぶ正常に戻りつつあり、笑うこともかなり増え、気分も以前のような明るい気持ちになり、こうやって普通に過ごせることが本当に幸せだなと常に思えるようになっています。

去年の今を思い返してみると、いつも顔はしかめっ面、急に怒りっぽくなったり、やる気も起きず、あの時私鬱っぽかったなと思います。
去年の11月以降ぐらいから、普通に笑う事もできるようになり、少しずつですが精神面が元通りに戻ってきている感じです。今の状態になるまで1年もかかったんだと・・・・・。
まだまだ、軽い耳鳴りが残っており、まだまだ本調子ではありませんが、精神面の安定を図ることは、人間の健康を維持するためには必須な事だと思います。

以上の事から、精神面が不安定になりその状況をほっておくと、元の精神状況に戻るまでに時間がかかってしまいます。その精神状況が悪くなっているというのを気づくのも難しい状況となりますが、症状が出た段階で、専門分野に受診をしていく事が大切だと思っています。
精神科に受診をすることはちょっと抵抗があるかもしれませんが、日本は保険制度がかなり充実している為、保険制度を利用して受診をする、そして精神ともども健康維持に努めていく事が大切です。
健康がなければ、働く事もできませんもんね。



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