光が僕を殺す

透明な退屈が僕の穴に介入してきて、邪魔だと言って守りたくもなかった約束のために化粧をする。孤独が邪魔だって言えるくらい弱くなるために強くなってきたんだ、僕らは。壊れそうだよ、星と星を繋いで星座を作るように僕らの日常も点々と輝いていていつか見た田舎の街灯だと思う、それらを繋げてひとつの物語として集結する時、ひとつの僕が死んだということだ。生きることって、美しいことなんだって。そんなわけないじゃんって精神薬を飲んで普通の人のふりをして笑ってみる、定義された幸せとか勝利とか全部映えるためのものだし。他人の幸せを願えるくらい鈍感なひとになれば、些細な感情を殺すことが優しいということならば、僕はずっと悪役でもいいよ。君が笑っていても泣いていても怒っていてもかわいいのは君の心の奥がとてもかわいくて、甘すぎて、誰しもが触れることを恐れたから。だから孤独なんだよ、君、と言って綺麗に整えられた髪をくしゃくしゃと崩す。僕は君を崩すために愛したい、これは整えているんだと洗脳して君の思想を壊したい。生まれ変わったらヤンキーになりたい。そう言ってロープを首にかけた君は風俗嬢。売ってこなかった愛を全部君のために使いたいな。どこで間違えちゃったんだろうと遠くを見て煙草を吸う、僕は、僕は、冬なんて大嫌いです。死者が夜空で煌めいている。死者に抱きしめられて生きている、ここはいじわるな神様の夢の中。実力で突出して懲らしめてやりたい。復讐とはつまり生き続けることです。退屈を殺してまた子宮を無駄にする。ほんとはこんなの欲しくなかったんだけどな。君のピアスの位置を盗撮した寝顔でしかたしかめられなくなったことがどうもかなしくて、かなしくて。

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