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新年のお年玉:全マガジン

定期購読メンバーの皆様、本年もよろしくお願いいたします。

数年前から毎年、年末年始にしている習慣があります。それは年末の最後に乗ったタクシーと、年始の最初に乗ったタクシーのドライバーにお年玉を渡すことです。自分もサービス業に関わる身ですから、お互いにいい気分で一年の終わりと始まりを迎えられたらいいと思っています。ほんの短い時間の間柄であってもできるだけ気分よく。

お金だけではなく、他人のためにすることに、感謝を期待してはいけません。「自分がしたいからしているのだ」というのは決して忘れないように。誰かのためにしたことはいつか還ってくるものですが、それは政治家のキックバックのように短期的なものではありません。便宜を図ったんだから、その利益の中から金をくれということほど下品なことはありませんから。

「あなたのお爺さんにはお世話になったんです」と言って何かをしてもらうことは、お爺さんが残した人徳の結果があなたにもたらしたものであり、お爺さんはそのときに何も受け取っていません。そういうことです。

お金をたくさん持っている、お金が欲しい、お金を増やす方法を知っている、とばかり言う人を見ていると、「それを何に使うんだろう」と興味が湧きますが、ブランド物といい車と美味しいご飯と立派な家くらいでボキャブラリーが尽きてしまいます。それもそのはず、お金がたくさんあったら何に使うかという教育を受けていないからです。それをソーシャルメディアに書き散らかす様子を、私は眺めます。

さて、私は今年もお金を儲けることなく生きていきます。お金は水のように、喉が渇いたら飲める分だけあればいいのです。死なない程度にあれば十分。

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多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。