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【休職日記】最高のご飯と人を想う余裕

最近、人を想う余裕が出てきた。

それこそ休職してからしばらくの間は、自分のメンタルを保つので精一杯。
人の事情なんかかまってられるか、といった感じだった。

他人に意識をむけられるようになったこと、これが一番の回復を実感した瞬間かもしれない。
今回はその時のお話。

***

主治医からは1日30分の散歩を命ぜられている。
30分はなかなかの距離だ。

でも、私は目的のない散歩は苦手だ。
なので、ここ数日は美味しい自然食ランチをお目当てに歩き回っている。
多少お金はかかるが、最近ハマっているファスティングで朝晩を抜いたりしているので、ランチくらいは贅沢してもいいだろう。
意識高い系のオンナを目指している。
揶揄されることもあるけど、かっこいいじゃんね。

おひとりさまで自然食ランチ巡りを始めて4軒目のお店。
ついにここだ!と思える見つけてしまった。
尼崎の「おうちcafe BOOMS」さん。
正直素敵すぎて誰にも知られたくないくらいだ。

自然食のお店は量が少ないことが多いのだが、こちらは圧倒的なボリューム。どれもこれも美味しい。

一人でも入りやすい、こじんまりしてるけど狭すぎないお店の広さ。

会話や読書の邪魔にならないゆったりとしたBGM。

店員さんとの適度な距離感。

極めつけに、煎り具合を指定できる自家焙煎の珈琲がセットになっている。
中煎りコーヒーを飲みながら、たまに黒糖をひとかじり。

これでお値段1300円。価値ありだと思う。

私の理想がすべて詰まったお店だった。

この感動を店員さんに伝えたくなった。

学生時代の飲食のアルバイトを思い出す。
自分が作ったものではなくても、お客さんから「美味しかった」と言ってもらえると嬉しくなった。

普段「ごちそうさまです」とか「ありがとう」は言うけれど、料理の感想まで伝えることはない。
ちょっと大げさで恥ずかしいと思ってしまう。

だけど、これだけ幸せな気分にしてくれた店員さんに少しでも喜んでほしいと自然と思えた。

「とても美味しかったです。また来ます。」
お会計のときそう言えた。

ちょっと前まで全部が嫌で、他人の気持ちをおもんばかる余裕なんて1ミリもなかった自分が、小さな行動を起こせたことがとても嬉しい。

***

BOOMSさん、素敵なお店でした。
尼崎に来る機会があれば是非足を運んでみてください。

Anna

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