神楽坂あんのん

コライダーのあいだにいます。

神楽坂あんのん

コライダーのあいだにいます。

マガジン

  • VRChatとことば・言語

    多言語交流グループ「Projekto Babel」など、VRChatで行っている言語交流活動についてまとめたマガジンです。

最近の記事

  • 固定された記事

ことばの海を泳ぐ - VRChat多言語交流集団「プロイェクトバベル」

3行でことばや文字を楽しむグループ「プロイェクトバベル」がVRChatにある 「なにしてるの?」と言われることが多くなったのでここにまとめておきました 「いろんな言語で話したり聞いたり書いたり」しています はじめにVRChatにはありとあらゆる、といってもいいほど多様な集まりがあります。Kawaiiを極めるグループやアイドルグループ、アバターやワールド製作、航空宇宙、映画やマンガ……なにかをするにしろしないにしろ同好の士が集まってお話するのは楽しいものです。 わたしたち

    • Club Sara's Buddy新ワールドへの小旅行

      重いまぶたを開けると、そこは洞窟だった。 ひんやりとする空気のなかで、天井の白熱球だけがほのかに暖かい。壁面のごつごつした岩石はわたしに迫るでもなく、むしろ守ってくれているようにも感じる。 さっきまで何をしていたっけ? あまり思いだせないけど、ずっとここにいたわけではないことは確かだ。 おそるおそる前に進む。ときおり置かれているランタンの灯りは、まるでわたしが来るのを歓迎してくれてるようにゆらめいていた。 ふと視界が開け、洞窟が外界へと繋がる。暗闇に慣れた目には、そこに一

      • DAWボイチェンを完全無線化するためのメモ

        ここで実施したことDAWボイチェン(=オーディオインターフェイス入出力)を無線化する 遅延の少ないループバックを聞きつつ完全に無線化 出力音質はそれなり これをした動機わたしは現在Valve Indexとソフトウェア型のボイスチェンジャー(Voicemod)を使用してVRChatを遊んでいます。しかし、Indexは販売からすでに5年が経過しようとしており、もう新品の供給どころか修理も難しい状況です。そのため、いつIndexが壊れてもいいように移行の準備を進める必要があり

        • 第110回日本エスペラント大会に行ってみましたレポ

          はじめに去る2023年10月21日と22日、神奈川県川崎市で行われた第110回日本エスペラント大会に行ってきました。 普段こういうリアルイベントに行かないわたしですが、VRChat上での知り合いに会ったり、リアルのエスペラント普及活動ってどんなのかな?と興味はあったので参加してみることにしました。 VRChat上でエスペラントについていろいろお手伝いしている身ですから、「一回くらいは行っておかなきゃなぁ……」とは常々思ってはいたのですが、昨年以前に参加されていたフレンドか

        • 固定された記事

        ことばの海を泳ぐ - VRChat多言語交流集団「プロイェクトバベル」

        マガジン

        • VRChatとことば・言語
          4本

        記事

          そしてわたしはエスペランティストになった - 仮想現実でエスペラントに触れた2年間

          はじめに ー 19世紀の理想と21世紀の夢との出会いエスペラントという言語ができたのは1887年。それは作者であるザメンホフの理想を込めたものであっただけでなく、人々が国境や文化の壁を越えてコミュニケーションを取る必要があるという現実的な要請から生まれました。 それから136年が経過し、エスペラントという言語は物理現実だけではなく、仮想現実(VR)という新たな世界へと少しずつ染みだしています。VRの世界では、物理的な距離や身体的な制約は関係なく世界中から人々が集い、交流する

          そしてわたしはエスペランティストになった - 仮想現実でエスペラントに触れた2年間

          120単語でVRの世界をつなぐ ー トキポナのちいさな挑戦

          まとめVRChatの魅力のひとつ「会話を楽しむ」ことは、言語の壁により全人類と楽しむまでには至っていない シンプルな言語「トキポナ」でその壁を越えたり(あるいはハードルをくぐったり?)して遊んでいるグループがある 言葉が通じる、意味が伝わるというponaな喜びをトキポナはVRの世界に広めつつある はじめにVRChatの楽しみのひとつに「いろいろな人と話す」というコミュニケーション要素があることに異論のある人は少ないかと思います (VR"Chat"ですしね)。 一方で、あ

          120単語でVRの世界をつなぐ ー トキポナのちいさな挑戦

          飲めない世界で酒を出す -VRChatとカクテルの世界-

          *注 本稿はあくまで個人的見解……というか感想なのでいかなる参加イベントの意見を代表するものではありません。 まとめVRChatでカクテルは「存在は知っているが現実で飲んだことはない、飲んだことはないが提供される」ある種の謎を孕んだオブジェクトのひとつである カクテルを実際に飲んだことがある人というのはおそらくVRChatの中では相当に少ないのではないか よく「会話のきっかけ」となるように提供されるカクテルだが、VRの中では客とバーテンダーがそれをあたかも実在するかのよ

          飲めない世界で酒を出す -VRChatとカクテルの世界-