短編 「あなたが好きだった」

あなたの匂いが好きだった、あなたの鼻をすする音、仕草が好きだった。
あなたが嫉妬して、私の腕を掴んだ痛さも暖かさが愛おしくて、
大好きでその時、
「好きだよ、僕から離れないでね。」
と君は言った。
その彼は私から離れて、他の私を選び今彼の隣にいる。
だから私も他の彼を選び今幸せなはず、はずなのに。

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忘れられない恋物語

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