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【学研まんが】ボイラーのひみつ オススメ度:★★(1〜5)

テーマ

特化してます。ボイラーで1冊か、と思いましたが、甘く見てました。アツイです。

実用性

ボイラーの歴史・製造方法と、様々な利用方法を学べます。知識としてはおもしろいですが、実用性は低め。吸収冷凍機や気化熱の説明はわりとさらっと流され、小学生が読むには内容が難しすぎるようにも感じました。

街の冷暖房設備を一か所に集中させるエネルギー・プラントの構想は、興味深かったです。

ストーリー

水泳嫌いの主人公が、ボイラーの熱に感化されて成長するストーリーが軸です。また、エピローグで描かれるメインキャラの14年後は、けっこう意外な展開でした。モノローグが細かいです。

先に工場見学をしてから、ワープして歴史や最新の利用方法を学ぶ展開です。今までの本では工場見学は最後になるパターンが多かったので新鮮でした。主人公の友人の親戚が務めているから、というツテを使って工場見学に行きましたが、その後のエネルギー・プラントや給食センター、ハウス栽培はしれっと見学していました。

意外性というか、ツッコミどころが多い感じです。

ファンタジー

ボイラーの妖精・エムピーが案内役です。ちなみにMPは、株式会社ヒラカワのボイラーのブランド名です。わかりにくいネタ。能力は、距離のワープと時間軸のワープ。ワープ中の異空間では、水泳の要領で自力で進む必要があります。

このエムピーが他の妖精と異なるのは、誰にでも見えて、社会的に認知されていると思われる点です。スイミングスクールで初登場して主人公を驚かせる場面はテッパンの展開でしたが、主人公の友人から「ああ、エムピーか」「うちのスイミングスクールに住んでる妖怪みたいなやつなんだよ」とナチュラルに紹介されます。工場見学の担当者とも肩を組んで談笑する間柄。お別れイベントとかもなく、14年後のエピローグでもスイミングスクールに普通にいます。


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