かくたあおい
ポップスで使う音楽理論に絞って解説する、新しい切り口の楽典の教科書です。
最近、ありがたいことに審査員をさせていただくことが多く、そこで感じたことについて、いくつかに分けて記述しようと思います。 ■音源審査のポイント■ オンラインで応募できるイベントがとても多くなりました。 これによって、距離面のハードルから、機材面・技術面のハードルへ移行したと感じます。 まずはみなさんが知りたさそうなことです。 1.良い音源は審査に影響するのか それなりに影響すると考えます。 ・影響する側の意見 やはり聴き手も人間であるが故、聴きやすい音源は上手に
ポップスで使う理論に絞った解説でしたが、いかがでしたでしょうか。 音楽理論は体系化されていますが、宇宙のように未だに完成しているものものではありません。 ただ、普通の音楽で使うところはある程度網羅できていると思います。 みなさんが普段聞く曲が、どのような要素によって構成されているか、これがわかるだけでもかなりの成長です。 まえがきでも書きましたが、すべて暗記している必要はありません。 何が起こっているかの見当をつけられることが大切で、これはこのあたりの理論の索引を作ることが
①ダイアトニック系前項で紹介した4つの進行をもとに、一例を紹介します。
前項ではコード単体(縦の響き)を紹介してきましたが、ここでは実際に曲のようにするためにコード進行(横の響き)を紹介します。 コード進行で最もシンプルなのが、前に紹介した 1→5→1 のようなものになります。 小学生がピアノを合図に挨拶をするときに使いそうな、あの響きです。 あれも立派なコード進行です。 1・4・5を使ったシンプルなものは前に紹介しましたので、それ以外の数字も使ったものを幾つか紹介します。
通常、コードというのは一文字目に書いてある音名が、一番低音になります。 その低音のことをルート音と言います。 例:「C#m」→ルート音は「C#」、「G♭aug」 →ルート音「G♭」
難しそうな横文字ですが、簡単に言えばドレミファソラシド(ダイアトニック)で構成された3和音(コード)です。 言い換えれば、臨時記号がつかない和音です。シンプルな曲はこれで作れます。 (マイナーキーの場合はラシドレミファソ(#)ラになりますが、ここでは割愛します。)
―伴奏の基本は1・4・5―
コードを学習するメリットは、楽器を演奏する人が特に享受できます。 というのも、U-FRETなどのコード譜サイトを見れば、楽譜が読めなくても伴奏ができてしまうんですね。 まずコードとは、ずばり「和音」です。 一般的は音楽「メロディー・リズム・和音」という3つの要素に分類できますが、言い換えればこの和音というのは音楽の3分の1を占めているものになるくらい重要なものです。 ただ、コードの説明に入る前に、音程や和音の本質について理解してからのほうが、コードが理解しやすくなるので、
D.表現に関する記号 ⑨強弱記号
C.音の高さや長さがわかる記号 ⑦音符や休符 すでに音の高さでは、Aの音部記号で解説していますので、ここでは音の長さを解説します。
B.楽曲の基本情報に関する記号 ④拍子記号 まず、拍子記号とはこのようなものです。 意味は「1小節に○分音符が□個入るリズム」ということになります。
楽譜にはさまざまな情報が記号としてありますが、分類することができます。
音の高さを示す言い方は、実は2つあります。 ドレミファソラシド CDEFGABC この違いをまずは理解してから進んでいきましょう。 それでは、整理してみましょう。 これが楽譜の音の高さの読み方になります。 ここで疑問を持った方がいらっしゃるかもしれません。 こうではないの?と思った方、これもまあ正解です。
楽典の学習にあたって 本書の使い方 前提となる知識
音楽は文字だけで理解するものではありません。 英語の教科書を読むだけで英語が話せるようになるわけではないのと同じで、音楽は一つの言語だと筆者は考えています。 本書を学習する際は、実際に音を出しながら学習することを強くおすすめします。いくつか例も載せておりますが、乗っていない音までご自分で再現してみるとより力になります。 感覚と理論をつなげていこうとすることで、少しずつ体得できます。個人差はありますので、すべて完璧に理解しなくて大丈夫です。 「あーなんとなくそういう感じかー