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「もし帰宅部だったら」と妄想する坊主。

前回は悲しい記事だったので今回はお花畑を。


部活漬けだった人は、「帰宅部だったら・・・」
帰宅部だった人は、「部活青春を捧げていたら・・・」

と思うかもしれない。
僕は思う。帰宅部だったら、なんか、なんか、楽しいことあるんじゃなかろうか。と。

小中高と丸坊主。
汗臭い連中(自分も)に囲まれ、鍛え上げられた肉体にドン引きする女子もいた。高校はそこそこ有名だったのでみんないかつくて、下級生に怖がられることもしばしばあった。

髪の毛のある、青春を送ってみたかった。

ワックスを初めてつけた高3の11月(ようやく伸びてきた)のことを僕は今でも覚えている。

放課後にウキウキ勉強会(という名のイチャイチャ青春事案)とかしてみたかった。

HR終了と同時にグラウンドまで全力疾走していたので、
僕の記憶の「the青春な放課後」は限りなく0。

なんか、羨ましい。
なんか、もっと、こう「監督にしばかれる」とか「Aチームから降ろされる」とかそういう悩みじゃない、もっと、キラキラした悩みが欲しかった。

忙しすぎて人間関係に悩む暇がなかったのはある意味でラッキーだったのかもしれないが、その一方で、何か大事なものを失った気がしないでもない。

一緒に登下校とかしてみたい。
朝5時にグラウンド着、20時にグラウンド発、なんてサイクルだと絶対に不可能。

バイトとか、放課後デートとかしてみたかった。
(相手がいるかはさておき)

バイト先に友達が冷やかしに来たりするのとか、めっちゃ憧れていた。
あれ、とてもいい。キラキラ。

修学旅行先で筋トレなんかしたくない。
なぜだ。女子の部屋に行ったりしたいだろう。

ゆるーい部活でワイワイするのもいい。
文化祭で騒ぐのもいい。
放課後ファミレスでだべるのもいい。

歯を見せたら怒鳴られ、
文化祭は開会式のみ出席しすぐにグラウンドへ送還。
放課後は汗と血と涙にまみれ苦行。

2回目があるのなら、次は帰宅部か軽音部にしよ。

髪を伸ばして、ゆるい部活で和気あいあい、恋をする体力を温存し、修学旅行でドキドキする高校生活。いいな。

***

まあ、全部自分が選んだ道な上に親にやらせてもらっていたから、どうこう言える問題じゃないんですけど、妄想です。妄想。


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